藤岡弘、のベストマドンナは風吹ジュン？尾崎菜々？水前寺清子？：戦後史の激動：So-netブログ

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今日は藤岡弘、（1946年2月19日～）さんの誕生日です。おめでとうございます。今も現役の方なので、ブログやSNSは誕生日を紹介し祝う投稿がたくさんあるでしょうから、わたしはちょっとだけ目先を変えて、共演した女優の中で誰が一番印象に残るか、これまでご紹介した作品から振り返ってみました。（画像は各作品DVDより）

風吹ジュン（特捜最前線）

特捜最前線215話『シャムスンと呼ばれた女！』（1981年6月17日放送、東映/テレビ朝日）。

この記事は、これを書くためにあるようなものです（笑）

覚せい剤の運び屋をやらされているシャムスン（風吹ジュン）

覚醒剤ルートを調べるために、身分を隠して日本三大ドヤ街のひとつである、横浜・寿町の現業系労働者として働く、桜井刑事（藤岡弘）と紅林刑事（横光克彦）。

なかなか捜査が進まないので、藤岡弘は「自分ひとりでやる」として、やり方は明らかにせず単独で寿町へ。

シャムスンに近づいて一緒に暮らし、覚醒剤のルートを調べるという掟破りの方法を採ったのですが……。

最初は頑なだったシャムスンが、次第に心を許していくさまに、リアリティがありました。

2人は監禁されますが、すでに体はボロボロだったシャムスンは、藤岡弘が自分に対して本気であることを知ると、「あなたの仲間にこの場所を教えてあげる」と言い、何と、ビル4階の窓からガラスをぶち破って身を投げる、たとえドラマとわかっていてもトラウマになりそうな強烈なシーンがあります。

藤岡弘演じる桜井刑事は、それまでやさぐれた一匹狼的なところがあり、危ない捜査も平気だったのですが、この事件以降6年間、『特捜最前線』の最終回まで、“身勝手”で無茶な捜査をしなくなりました。

ストーリーが濃いのはもちろんですが、その中で、感情移入できるシャムソンを演じきった風吹ジュンというのはすごい女優だなあと思いました。

尾崎奈々（小さなスナック）

藤岡弘は、1964年に劇団NLT俳優教室に入所し、翌1965年には松竹にニューフェイスとして入社しています。

そこで、当時の人気女優だった尾崎奈々の相手に抜擢されたのが、『小さなスナック』（1968年、松竹）です。

グループサウンズ（GS）と、フォークソングの過渡期ぐらいに出てきた、パープルシャドウズというグループが歌う同名のヒット曲の映画化です。

歌の通り、『小さなスナック』で知り合った藤岡弘と尾崎奈々。

彼女は母子家庭でありながら、美容院の若きオーナーでした。

パトロン（高橋昌也）もいるお店の跡取り娘だったために、藤岡弘は彼女の母親から、「もう会わないでくれ」と交際を禁じられます。

悩んだ彼女は、自殺未遂の交通事故で病院に……。

藤岡弘にとっては、たぶん初ラブシーンの作品ではないかと思いますので、これを2番目に書きました。

真樹千恵子（仮面ライダー）、鳥居恵子（白い牙）

藤岡弘の出世作といえば『仮面ライダー』（1971年4月3日～1973年2月10日、東映/NET）です。

ヒロインは真樹千恵子で、藤岡弘演じる仮面ライダーの恩師・緑川弘博士の娘ですが、最初、藤岡弘がその博士を殺害したのではないかと誤解するところから始まっています。

これと似たパターンが、『白い牙』（1974年4月6日～9月28日、大映テレビ／日本テレビ）です。

藤岡弘、は警視庁捜査一課のエリート刑事・有光洋介。

暗黒街のドン（河津清三郎）が仕組んだ罠にハマり、その仲間に入った同僚刑事を正当防衛で射殺。

その妹（鳥居恵子）とは恋人同士でしたが、藤岡弘は職も恋人も失い、新たに事件屋を開業します。

どちらも、あまりヒロイン然とした活躍はなかったので、作品自体は藤岡弘のプロフィールに重要なものですが、女優はちょっと存在感がなかったですね。

水前寺清子（コント55号と水前寺清子の神様の恋人）

藤岡弘は松竹時代、『コント55号と水前寺清子の神様の恋人』（1968年、松竹）に出演しています。

かつて萩本欽一と坂上二郎がともに憧れた初恋の人に瓜二つの銭湯の看板娘が水前寺清子。

その恋人役が藤岡弘で、萩本欽一のとりもちで結ばれます、

水前寺清子が歌手として一番売れていた頃ですが、その相手役だったことで、松竹では期待されていたことがわかります。

水沢アキ（消えた巨人軍）

『消えた巨人軍』という全5話のドラマが有りましたが、そこでは水沢アキが新婚妻役でした。

西村京太郎が1976年に著した同名の推理小説のドラマ化です。

藤岡弘は、大坂志郎と組んで事件を担当する刑事です。

水沢アキは、大坂志郎の娘です。

巨人軍の選手が全員、岐阜羽島駅でこつ然と消息を絶ったため、極秘で追跡捜査を開始。

それまではアンチだった藤岡弘が、事件解決後は巨人ファンになっていた、という結末でした。

もちろん放送は日本テレビです。

実在の球団が誘拐されるストーリーは画期的でしたが、あくまで誘拐の謎解き話で、男女の切なさや葛藤などが描かれていたわけではないので、共演女優は正直あまり印象にのこりません。

ということで、藤岡弘、といえばどんな作品が印象に残りますか。