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なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学(和田秀樹著、クロスメディア・パブリッシング(インプレス)) [生活]

なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学(和田秀樹著、クロスメディア・パブリッシング(インプレス))

なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学(和田秀樹著)をご紹介します。明るい性格が人生にプラスの影響をもたらすことを科学的に解説しています。明るい笑顔は心や体を元気にしてくれ、人には支持されやすいといい、そのための新たな考え方や見方を教示してくれます。



本書は、明るい性格が、人生においてどのようにプラスの影響をもたらすかを解説しています。

著者の和田秀樹さんについては、以前、『「異情」な人々』(フォレスト出版)をご紹介したことがあります。


本書『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学』では、表情が明るくなれば、暗く沈みがちな心も変わり⇒周囲の人達の受け取り方も変わるから⇒物事が今よりもいい方向に行くことは間違いない、と書かれています。

明るさが、人間関係や仕事、さらには自己実現に至るまで、多方面にわたって良い効果をもたらす。では具体的にどうすれば「明るい性格」になれるかを探求しています。

そんなに簡単に変われるのでしょうか。

同じ出来事に遭遇しても、平然とする人もいれば、不安に襲われる人もいます。

本書は、読者が自分自身の考え方や行動を見直し、より明るく前向きな人生を送るための実用的なアドバイスを提供することを目的としています。

不安やストレスを科学的に理解し改善する



本書のAmazon販売ページには、かなり詳細な内容紹介がされているので、実はそこを見ていただけるとおおよそのことがわかるのですが、私から見たポイントを目次から抜粋してご紹介します。

1.明るい人はなぜ人生がうまくいくのか……明るい人は支持されやすく、ポジティブな印象を与えるため、社会的な成功につながりやすいとされています。

2.「不安」にならない仕組みをつくる……不安やストレスを科学的に理解し、それらを減らす方法を提案しています。

たとえば、先回りして不安を作り、暗くならないこと。

打数が増えれば、ヒットの可能性が高くなるように、トライアンドエラーはおそれることではなく、成功に近づく楽しみなこと、と発想を転換する。

チャレンジが怖いなら、あらかじめ最悪のことを想定しておけば、「最悪でもこの程度で済む」と安心できるはず、といったことが書かれています。

3.うまくいっている人の考え方21のコツ……成功している人々が共有する考え方や行動パターンを紹介し、それを読者が取り入れることができるようにしています。

4.ポジティブな感情を引き出す6つの方法……日常生活でポジティブな感情を育むための具体的な方法を提供しています。

5.「意欲」さえあればすべてうまくいく…… 意欲を持つことの重要性と、それをいかに維持するかについて説明しています。

口癖を変える


本書に書かれている、「考え方や行動を見直」すひとつとして、口癖を変えることが書かれています。

たとえば、「どうせ……」を「とりあえず……」に変える

「どうせ起業しても失敗する」⇒「とりあえず起業する」⇒「困ったことができたらその時考えれば良い」

「どうせモテない」⇒「とりあえず告白する」⇒「失敗したら仕方ない、告白しない限りなにも進まない」

自己愛の強い人ほど、傷つきたくなくて、「どうせ」を言い訳にしてなにも行動しない傾向がありますが、でもそれは結局、自分の可能性を信じない自己否定でしかありません。

自己愛者は、実は自己否定者。

至言ですね。

そんなふうに決めつけずに、ものは試しでチャレンジと考えてみる。

とにかくヤッてみる。

人生、ヤルかやらないかです。

「まあ、いいか」

自分の失敗も、相手の失敗も許せるメンタルに優しい言葉といいます。

無用な感情のトラブルを、最小限に抑えられるといいます。

まあ、ことと次第によりますけどね。

裁判で、損害賠償を請求しなければならないようなことだったら、それでは済まないですからね。

「それもそうだね」

そういう考え方もあるね、という意味なので、自分の意見を押し付けることなく、また相手の意見を肯定も否定もするものではない、対人関係に便利なフレーズ。

ただし、普段、シロクロをきちっと付ける私のような者が、突然このフレーズを使うと、「あ、言及を避けているな」「ココロの中ではバカにしているな」などと思われて逆効果の可能性もあるので、上手に使うことだと経験上思います。

営業トークでは、イエスバット(yes but)法といって、「確かにそのとおりです」とまず相手を受け入れた上で、「ただ、こういう考えもございます」と、自分の提案をするやり方があります。

いずれにしても、頭から反論を述べるのではなく、相手を肯定する、ということに意義があります。

このように、具体的な実践方法まで示されているので、実用的な本だと思います。

平易に書かれてためになる


私が興味深いと思ったのは、ポイント「2」の「不安による先回り」です。

身に覚えがあります。

私は小心なので、相手とやりとりするときは、相手の言い分を想定して、さらに先まで述べておかないと、不安になってしまうのです。

つまり、「たぶん、先方はこう返すだろうから、そうなったら、このことも言っておこう。もしかしたら、こう言ってくるかもしれないから、それにはこう釘を刺そう」みたいな。

そうやって、先回りして、次の次、次の次の次まで思い当たることを、あれもこれも全部言い募ってしまうのです。

キャッチボールというのは、自分が投げたら、今度は相手が投げ返すのを待つものであって、「右に投げられたときの返球」「左に投げられたときの返球」まで全部を投げていたら、相手を追い込みコミュニケーションが壊れてしまいますよね。

平易に書かれているので、ためになる書籍だと思います。

上記の口癖は、使われていますか。

なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学 - 和田秀樹
なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学 - 和田秀樹
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pn

まあいいか、で生きてきたようなもんかなー(笑)
実際のところいいかじゃ済まない時もあったが(^◇^;)
by pn (2024-04-29 06:26) 

mm

おはようございます^^
ま いいかー はよく思うことです。
これはつまり「どうでも良いかー」につながるんですが(ー。ー
by mm (2024-04-29 06:40) 

Take-Zee

おはようございます!
子供にも孫にも恵まれここまで来ましたが、
妻に先立たれたのが悔しいです (;.;)
by Take-Zee (2024-04-29 06:44) 

十円木馬

この著を始めとして、和田さんの書物は総じて受け入れ易い
です。人生を楽しむためのターニングポイントが分かり易いからだと思います。
「60歳からはやりたい放題」を読んで、少々血圧が高くても気にならなくなりました。
by 十円木馬 (2024-04-29 10:12) 

猫またぎ

まあ、人生長くやれば、
ミスは付き物です。
と、考えれば楽です。

by 猫またぎ (2024-04-29 11:26) 

ムサシママ

人生いろいろ、感じ方も色々で何も考えずに生きてこられたことに感謝しかないです
何事も「しょうがない」で生きてきました
by ムサシママ (2024-04-29 15:19) 

コーヒーカップ

人生今が一番楽です。
どっかで吹っ切ったんでしょうね。
by コーヒーカップ (2024-04-29 16:43) 

そらへい

「まぁ、いいか」はよく使いますね。
「それもそうだね」と言われると
否定された気がしたり、軽くいなされた気がしてしまいます。
by そらへい (2024-04-29 20:06) 

夏炉冬扇

明るい人には拍手です。
そうありたいけれど、ムツカシイなぁ。
by 夏炉冬扇 (2024-04-29 21:22) 

itomaki

私が職場で思い当たった「異情な人」な人は明るくて良い人と表面上見えたりします。でも私は、年下の人や異性にはそれで通用してもちゃんとした話ができない、ただ明かるいだけの困った人と思っています。みんな気が付かないのかな?と。
まぁ、そんな人のことではないのでしょう、きっと。アマゾンの販売ページをみてみような。
by itomaki (2024-04-29 21:24) 

tai-yama

プロの棋士の様に何百手先まで会話をシミュレーション
しておけば大丈夫と(笑)。
「こう考えれば成功する」と言うよりは「こう考えれば
心が楽になりますよ」程度なのかな?と思ったり。
by tai-yama (2024-04-29 23:25) 

mau

笑顔作るだけで免疫力もあがるそうですね
by mau (2024-04-30 00:25) 

ミケシマ

いまちょうど、他人の言葉に対して怒りを感じていたところです。笑
「まぁいいか」という言葉、いいですね。
ちょっと気持ちが落ち着いてきた気がします(*^^*)
by ミケシマ (2024-04-30 12:59) 

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