『消えた巨人軍』放送開始、古き良き時代のサスペンスドラマ [懐かし映画・ドラマ]
『消えた巨人軍』というドラマが、今日から5日間、21時から日本映画専門チャンネルで放送されます。東映が製作して日本テレビが放送したテレビドラマですが、映画専門のチャンネルで放送されるのです。タイトル通り、巨人軍の選手やスタッフ37人が、甲子園球場移動の新幹線に乗ったところで消息を絶ったという西村京太郎原作のサスペンスドラマです。
このドラマは1978年に制作され、2009年にDVDが発売されています。
ネットを見ると、ちゃんとこのドラマのスレッドがあるんですね。しかも、8年ぐらい前からほそぼそと続いています。
昔のドラマで、正直言って突っ込みどころもあります。
にもかかわらず、根強いファンがいる。どうしてでしょう。
私個人の思いとしては、やっぱり懐かしいからでしょうね。
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この年の巨人は、広岡達朗率いるヤクルト・スワローズに3連覇を阻まれるシーズンでした。
長嶋茂雄監督の采配4年目で、今や伝説となった川上巨人V9時代の選手がまだ現役で残っていましたし、テレビで「喝」とやっている張本勲も在籍していました。
何より、まだ巨人ブランドがピッカピカで、巨人戦中継がドル箱の時代ですから、タイトルに惹かれて興味をもった人も多かったかもしれません。
少なくとも、そういう企画が通った時代ということです。
巨人が、阪神3連戦を甲子園で行うために新幹線で移動します。
ところが、翌朝、一団が宿泊していないことが明らかに。同じ新幹線に乗り合わせた刑事(藤岡弘、原作は私立探偵)が極秘裏に捜査するが、巨人・阪神戦の開始が迫る……。
そんなストーリーです。
出演者は藤岡弘(現藤岡弘、)のほか、大坂志郎、水沢アキ、山田吾一、脚本は松木ひろし……って、石立鉄男ドラマかと思っちゃいますね。
で、主役の巨人軍の選手は「出演」しますが台詞はありません。
練習風景や移動を撮影したものを、ドラマに挿入しているだけです。
しかも、その撮影はドラマのためではなく、別の目的で撮ったものを使っているようです。
たとえば、子どもたちが監禁されている選手を見つけるのですが、見つけたのが昼間なのに、なぜか「夜の素振り」をしている王選手のシーンになるとか。でもそこで突っ込むと興ざめなので突っ込んではいけないのです。
大坂志郎は藤岡弘の義父にあたる刑事の役です。長嶋茂雄の引退セレモニー(1974,10,14)を録画するためにビデオを買ったほどの長島ファンで、録画を再生しては涙ぐむのですが、74年にビデオ(ベータ)はなかっただろう、などというツッコミもしてはいけません。
なんか茶化しているようになりましたが、緻密なトリックが観る者を楽しませてくれるので、それほどツッコミが多くてもドラマとして十分成り立っています。
あと、私個人の推理ですが、巨人軍は協力はしているものの、脚本の監修はしていないだろうと思われます。
なぜなら、球団広報担当役の山田吾一が、「国松(彰)ヘッドコーチ」と言っているのですが、当時の国松コーチの肩書は「打撃コーチ」でした。当時の巨人は、長嶋監督一人がなんでも背負ってヘッドコーチがいないことが問題視されていたほどです。球団がチェックしたら、肩書はきちんと直すでしょう。
ドラマとは直接関係ありませんが、その後、巨人は小林繁と江川卓のトレード、5位転落、青田昇ヘッドコーチの舌禍事件、そして長嶋茂雄監督解任と悪いことが続き、そちらの方がドラマよりもよほど怖いリアルな出来事です。
その意味では、第一次長島政権落日前の最後の“いい時代”を見ることができるドラマ、ともいえるでしょう。
この記事を21時以降にご覧になった方も、29日にもう1度放送されます。プロ野球(昭和を懐かしみたい)ファン、サスペンスファンなどにおすすめの作品です。
このドラマは1978年に制作され、2009年にDVDが発売されています。
ネットを見ると、ちゃんとこのドラマのスレッドがあるんですね。しかも、8年ぐらい前からほそぼそと続いています。
昔のドラマで、正直言って突っ込みどころもあります。
にもかかわらず、根強いファンがいる。どうしてでしょう。
私個人の思いとしては、やっぱり懐かしいからでしょうね。
この年の巨人は、広岡達朗率いるヤクルト・スワローズに3連覇を阻まれるシーズンでした。
長嶋茂雄監督の采配4年目で、今や伝説となった川上巨人V9時代の選手がまだ現役で残っていましたし、テレビで「喝」とやっている張本勲も在籍していました。
何より、まだ巨人ブランドがピッカピカで、巨人戦中継がドル箱の時代ですから、タイトルに惹かれて興味をもった人も多かったかもしれません。
少なくとも、そういう企画が通った時代ということです。
古き良き時代のサスペンスドラマ
巨人が、阪神3連戦を甲子園で行うために新幹線で移動します。
ところが、翌朝、一団が宿泊していないことが明らかに。同じ新幹線に乗り合わせた刑事(藤岡弘、原作は私立探偵)が極秘裏に捜査するが、巨人・阪神戦の開始が迫る……。
そんなストーリーです。
出演者は藤岡弘(現藤岡弘、)のほか、大坂志郎、水沢アキ、山田吾一、脚本は松木ひろし……って、石立鉄男ドラマかと思っちゃいますね。
で、主役の巨人軍の選手は「出演」しますが台詞はありません。
練習風景や移動を撮影したものを、ドラマに挿入しているだけです。
しかも、その撮影はドラマのためではなく、別の目的で撮ったものを使っているようです。
たとえば、子どもたちが監禁されている選手を見つけるのですが、見つけたのが昼間なのに、なぜか「夜の素振り」をしている王選手のシーンになるとか。でもそこで突っ込むと興ざめなので突っ込んではいけないのです。
大坂志郎は藤岡弘の義父にあたる刑事の役です。長嶋茂雄の引退セレモニー(1974,10,14)を録画するためにビデオを買ったほどの長島ファンで、録画を再生しては涙ぐむのですが、74年にビデオ(ベータ)はなかっただろう、などというツッコミもしてはいけません。
なんか茶化しているようになりましたが、緻密なトリックが観る者を楽しませてくれるので、それほどツッコミが多くてもドラマとして十分成り立っています。
あと、私個人の推理ですが、巨人軍は協力はしているものの、脚本の監修はしていないだろうと思われます。
なぜなら、球団広報担当役の山田吾一が、「国松(彰)ヘッドコーチ」と言っているのですが、当時の国松コーチの肩書は「打撃コーチ」でした。当時の巨人は、長嶋監督一人がなんでも背負ってヘッドコーチがいないことが問題視されていたほどです。球団がチェックしたら、肩書はきちんと直すでしょう。
ドラマとは直接関係ありませんが、その後、巨人は小林繁と江川卓のトレード、5位転落、青田昇ヘッドコーチの舌禍事件、そして長嶋茂雄監督解任と悪いことが続き、そちらの方がドラマよりもよほど怖いリアルな出来事です。
その意味では、第一次長島政権落日前の最後の“いい時代”を見ることができるドラマ、ともいえるでしょう。
この記事を21時以降にご覧になった方も、29日にもう1度放送されます。プロ野球(昭和を懐かしみたい)ファン、サスペンスファンなどにおすすめの作品です。
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