泉谷しげる、フォーク歌手デビューし俳優開眼した三匹のおっさん [懐かし映画・ドラマ]
今日は泉谷しげるさん(1948年5月11日~)の誕生日です。おめでとうございます。1971年にフォーク歌手としてインディデビュー。1975年には小室等、井上陽水、吉田拓郎とフォーライフ・レコードを設立しましたが、後に俳優としても活動の幅を広げました。
先日、主演の一人の志賀廣太郎さんが亡くなりましたが、『三匹のおっさん』のひとりとして泉谷しげるは出演していました。
『三匹のおっさん』
— 風舞 (@pDgwF1ZJh3QkDRL) May 4, 2020
志賀廣太郎さんの追悼ドラマやってる...
やるな...テレ東。
いい俳優さんだったな。#三匹のおっさん #テレ東 #志賀廣太郎 pic.twitter.com/J3VNNJ7UBL
80年以降の活躍は、歌手というより俳優です。
そのきっかけとなるのが、吉展ちゃん誘拐事件をドラマ化した時に、犯人役に起用されたことです。
戦後最大の誘拐 吉展ちゃん事件
戦後最大の誘拐 吉展ちゃん事件(1979年)より
— 粒あん (@lowgai_junk) November 2, 2019
自供から刑執行まで。 pic.twitter.com/nfWE15Xo1b
『戦後最大の誘拐 吉展ちゃん事件』(1979年6月30日、テレビ朝日)は、土曜ワイド劇場枠で放送された実録ドラマです。
第34回芸術祭優秀賞受賞、テレビ大賞受賞、芸術選奨文部大臣新人賞受賞、第17回ギャラクシー賞受賞、第20回日本テレフィルム技術賞受賞(撮影・録音)など、その年のドラマ、というよりテレビ番組でもっとも輝いた作品になりました。
ナレーションは伊丹十三です。
犯人役を演じた泉谷しげるの、俳優としてのポジションがここで確立したといえるでしょう。
平塚八兵衛さんの記事で詳しく触れましたが、
⇒平塚八兵衛さん、昭和史に残る異質な凶悪事件を手かげた刑事人生
吉展ちゃん事件とは、1963年3月31日に、東京都台東区入谷町(現松が谷)で起きた誘拐殺人事件です。
お金に困っていた小原保は、黒澤明監督の『天国と地獄』予告編を見て営利誘拐を思いつきます。
そして、吉展ちゃんをすでに金を受け取る前に殺してしまいますが、捜査員はチームワークの悪さもあって身代金をとられた上に逮捕もできませんでした。
その後、公開捜査となり、ザッピーナッツ、フランク永井、ボニー・ジャックス、市川染五郎(現松本白鸚)などが、『かえしておくれ今すぐに』という、小原保に呼びかける歌をリリース。
小原保は、当初から容疑者の一人として捜査線上に上がっていましたが、アリバイがあったためにクロにできませんでした。
そこで、平塚八兵衛さん(芦田伸介)が捜査に参加。
母親のいる福島県まで行って、丹念に聞き込みを行って崩せないと思われていたアリバイを崩し、逮捕にこぎつけました。
「加害者の人権というが、被害者と被害者の人権はどうなるんだ!!」というのは、その時平塚八兵衛さんが言ったとされる名言です。
この誘拐事件を機に、身代金目的の営利誘拐が通常の営利誘拐よりも重い刑罰を科すよう改められたり、犯罪捜査における電話の逆探知が認められるようになったりしました。
男たちによろしく
【4月10日といえば!⑦】
— しがない三四郎 (@shinya_bokudake) April 10, 2019
『男たちによろしく』〔TBS〕
放送開始(1987〈昭和62〉年)記念日!!??????#田村正和 #池上季実子 #手塚理美 #泉谷しげる #森山良子 #磯崎亜紀子 #春やすこ #木野花 #佐藤友美 #古谷一行 #鎌田敏夫 #渡辺博也 @retoro_mode pic.twitter.com/GmN07PrEwB
『男たちによろしく』(1987年4月10日~7月10日、TBS)は、鎌田敏夫が「金妻」シリーズ3部作終了の翌年である1987年に描き下ろしました。
今度は男3人が、離婚歴はあるが誰も結婚していない設定で、あるきっかけで同じマンションの女性3姉妹と知り合います。
男3人は友人関係で田村正和(レーザーディスクコンテンツ編集者)、古谷一行(会計事務所勤務)、泉谷しげる(ホテルマン)。
昼休みに、新宿中央公園のベンチで駄弁るのが習慣になっていました。
『男たちによろしく』予告編より
女性3人姉妹は佐藤友美、森山良子、池上季実子。
田村正和の恋人役に手塚理美、古谷一行への押しかけ女房役に春やすこ。
田村正和が古谷一行のマンションに居候することになりますが、階上にはその女性3姉妹が住んでいます。
田村正和は、古谷一行に言わせるとチャランポラン。しかし、古谷一行は真面目すぎて妻に逃げられています。
そこで、田村正和と古谷一行の間には、もっぱら古谷一行のほうが田村正和を意識しているのですが、しばしば“生き方をめぐる衝突”としての掛け合い(言い争い)が毎回お約束になっていました。
『俺たちの旅』のカースケ(中村雅俊)とオメダ(田中健)と同じで、古谷一行は本当は田村正和が羨ましいのです。
田村正和は根っからちゃらんぽらんなのではなく、愛し合えばいつか終りがあり、そこで傷つくことを恐れているのです。
姉妹の中では森山良子に離婚歴があり、泉谷しげると結ばれます。
古谷一行は、身持ちの堅そうな池上季実子を好きなのですが告白できず、しかし池上季実子は実は魔性の女で、エレベーターで2人っきりになったとき田村正和は濃厚なキスをされ、古谷一行はそれを知ってまた嫉妬してしまいます。
佐藤友美は、以前、1度だけ田村正和と関係したことがあり、それが忘れられずにずっと独身でしたが、田村正和にとっては昔の“おたわむれ”ですっかり忘れていました。
それがあることで激昂した佐藤友美が、昔のことや自分のつらい思いを6人いる中で明らかにしてしまったため、いったんは気まずくなってしまいます。
ドラマはふつう、そういうことがあると、佐藤友美がどこかへ去り、池上季実子が田村正和を選んで終わりそうですが、結局、泉谷しげると森山良子以外の4人は、別れるでもなくくっつくでもなく、これまで通りの生活をダラダラ続けるという、鎌田敏夫らしい結末です。
男女の関係を切なく、でもどこかユーモラスに描きました。
馬を売る女
井上昭『松本清張サスペンス・馬を売る女』('82 霧プロ 大映テレビ TBS)風吹ジュンがあんまり可愛らしいんで(こんな可愛くて「行き遅れのハイミス」て...)つい見始めちゃったけど、すごく良かった。『鬼畜』より好き。風吹ジュンも泉谷しげるもとてもとても素晴らしかった。 pic.twitter.com/SdbvIcOSGM
— ochichan (@ochichan) January 14, 2017
『馬を売る女』(1982年10月23日、TBS)というサスペンスドラマで泉谷しげるは、縁遠い女性(風吹ジュン)をうまくたぶらかして金を引き出し、最後には殺めてしまう役です。
風吹ジュンは前年に結婚しているので、本作は既婚者としての出演ですが、泉谷しげると、少なくとも上半身は何も付けない睦み合いのシーンがいくつか含まれています。
普段は、強い近眼で地味で目立たない秘書が、一転してそこでは、男なら誰でもとって代わりたいような大胆な濡れ場に切り替わるのです。
実は、「ものすごくいい女」なのに、それをうまく表現できずに縁遠く、挙句につまらない男に引っかかってしまった、ということをあらわすために必然的なシーンだったのでしょう。
それにしても、いくら役者といっても、既婚者がそのような大胆なシーンを演じると、観ている方が逆にハラハラしてしまいます。
洗練された家系ラーメンの味
こうした仕事は、どちらかというと特異な人格の役が目立ちますが、私生活のことはあまり明らかにしません。
唯一知られているのは、娘さん夫妻が横浜家系ラーメン『いずみ家』(大田区東馬込)の店主であることです。
家系ラーメンの総本山である『吉村家』の流れをくむ『寿々喜家』(横浜市保土ヶ谷)で修業をしたそうです。
国道1号線沿いにお店はあります。
下処理をとことんまで行って、雑味のない完成度の高い豚骨味を実現したのでしょう。
豚骨の臭みがないのに、豚骨と分かる醤油味なのです。
ここは何度でも来たいお店です。
「マスクの唄」 泉谷しげる(目黒区)
— 泉谷しげるの動体視力 (@izumiyaTV) April 11, 2020
ちゃんと顎まで隠れてます?? pic.twitter.com/6Ht4FsyjXg
泉谷しげるさんでイメージされるのはどんなことですか。
90'S バラッド - 泉谷しげる
第一話 - 猪原達三, 佐藤久美子
実録・昭和の事件シリーズ コレクターズDVD HDリマスター版【昭和の名作ライブラリー 第33集】 - 泉谷しげる, 大地康雄, 北村和夫, 火野正平, 三國連太郎, 萩原健一
レコード・コピー・ギター弾き語り 泉谷しげる/アルバム 【復刻版】
- 出版社/メーカー: ドレミ楽譜出版社
- 発売日: 2014/02/20
- メディア: 楽譜
三匹のおっさんは痛快で楽しい!!!
by 風太郎 (2020-05-11 09:07)
ケイゾク位しか覚えてないけど、CMソングになった歌が好きなんだけど題名知らないんだよなぁ、ベープかな?アイスノンだったかな?ねむれないよーる、ってやつ(^^ゞ
by pn (2020-05-11 12:00)
三匹のおっさん 再放送で観てました。
泉谷しげるさんて怖いイメージがありますが
隣でお酒飲んでいたら楽しいお酒になるだろうと言う感じします
カッコ良いようなカッコ悪いような
面白い人だと思います
by みうさぎ (2020-05-11 15:19)
結構好きだったフォークシンガーで中高校生の頃はギターを弾いて歌ってました。
ドラマを見る習慣があまり無い子ども時代でしたので俳優としての活躍は実は全然見ていないんです。
最近は時々見ます、味のある俳優になりましたね。
by こんちゃん (2020-05-11 16:28)
泉谷さんはやさしい毒舌と言った感じで好きですね~。
デビュー当時は売れるために出身地をごまかしていたというエピソードを聞いて大笑いした記憶があります。
by kou (2020-05-11 17:19)
シンガーとしての泉谷しげるさんは春夏秋冬しかわかりません
by mau (2020-05-11 21:48)
俳優としての泉谷さんはイメージが割と付くのですが、シンガーとしての泉谷さんはなかなかピンとこないです。
by ナベちはる (2020-05-12 00:48)
昭和らしい歌が多いですね。
平成狸合戦。ハチ公物語。何度か繰り返し見ました。
by ヤマカゼ (2020-05-12 06:33)
俳優さんのイメージの方が強いです。昔のドラマって内容がしつかしてますよね。もっと観たいです。
ラーメン屋さんも気になりました。
by そら (2020-05-12 07:52)
泉谷しげるさんって、以前から全く変わらないですね。
歳を取らない感じです。
泉谷さんの歌がいいな~と思います^^
by Rinko (2020-05-12 08:38)
ほぼ同世代の泉谷しげるさんはフォーク歌手としては
以前から知っていましたが、役者としてはあまり知らなかったので、足が悪い映像を見たとき役柄で演じているのだと思っていました。
by そらへい (2020-05-12 21:42)
ブレイクするには、作品との出会いも大事ですね。
by 犬眉母 (2020-05-13 15:57)