川津祐介、『ザ・ガードマン』『事件狩り』『白い牙』など熱演：戦後史の激動：So-netブログ

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今日は川津祐介さん（1935年5月12日～）の誕生日です。おめでとうございます。私は『ザ・ガードマン』や『ワイルド7』などテレビドラマの活躍が記憶に残りますが、もともと大学在学中に、木下惠介監督の勧めで『この天の虹』（1958年、松竹）でデビューしました。（画像は上段左から『つむじ風』『ザ・ガードマン、オープニング』下段左から『白い牙』第13話、『事件狩り』第1話より）

ザ・ガードマン

「大映テレビ室制作の初期。このあと…」ザ・ガードマン OP ED https://t.co/fRk8ppJNb2 @YouTubeさんから
— HIROYUKI SUMIMOTO (@spoon6443) May 9, 2020

まずはこのドラマでしょう。このブログでは何度もご紹介していますが、人気ドラマ『ザ・ガードマン』（1965年4月9日～1971年12月24日、大映テレビ／TBS）の出演者として一躍有名になりました。

川津祐介さんは、荒木隊員役。最初の頃は『スパイキャッチャーJ3』というアクションドラマと掛け持ちだったのであまり目立たなかったのですが、いつもタバコをくわえていたり、小型カメラを持ったりと、個性的なキャラクターで活躍されました。

ワイルド7

お早うございます。

５月１２日は俳優の川津祐介さんのお誕生日。

草波法律事務所の弁護士を装っているが実はワイルド7の隊長・草波勝役を演じたテレビドラマ「ワイルド７」から。

「ワイルドセブン」
作詞：阿久悠、作曲：森田公一、編曲：小山内たけとも、歌：ノンストップ pic.twitter.com/z25Cf71iOe
— ライダー１号???? (@rider1cyclone) May 12, 2019

『ワイルド7』（1972年10月9日～1973年3月26日、国際放映・萬年社/NTV）は、望月三起也が描いた同名の漫画を実写ドラマ化したものです。

「ワイルド」とは、「悪を制するのは悪」という理念から、犯罪者で構成されている7人という意味。

創設者であり隊長でもある草波（川津祐介）の階級は署長より高いことになっています。

事件狩り

「事件狩り」もそろそろチャンネルNECOで放送された時以来の全話放送をすべき。

もうこのドラマに関してはTBSチャンネルに期待するより、NECOかホームドラマチャンネルあたりに期待する方が良さそう。 pic.twitter.com/0gYCKX3aAG
— TA-KA (@hakaima_taka) April 23, 2020

私が個人的に、川津祐介さんの役で好きなのは、検事役として司法修習生同期の石立鉄男弁護士と対決する『事件狩り』（1974年4月3日～1974年9月18日、大映テレビ／TBS）です。

石立鉄男は、孤児院育ちでべらんめえ調ながら、弱いものの味方です。

起訴された者は99％有罪といわれる日本の司法と対決し、法廷内で罠をしかけ、真犯人をあぶりだして無罪を勝ち取っていきます。

石橋正次と、鈴木ヒロミツは、刑務所上がりを石立鉄男に拾われて事務所の調査員をつとめています。

今やシャンソン歌手として人気の森田日記も事務員として出演していました。

明日の劇空間えとわ?るライブ
8.28??昼ライブ
森田日記と共に
Pf.嶋きみよ
13:00開場／13:30開演
MC3780円 (別途1000円)
??お客様が歌えるコーナーございます
??譜面をお持ちくださいませ

劇空間えとわ?るでお待ちしております。https://t.co/Cnrpof9oqk pic.twitter.com/2lQk4M6gxT
— 米須由加利??こ芽すゆかり (@Komesuyukari) August 27, 2019

長身でガンツスーツを着てバイクを乗り回す「男装の麗人」でした。

一方、川津祐介は、恋人がヤクザと関係したことで傷つき、以来、「悪いやつは絶対に許さない」という信念で、粛々と被告人を追い詰める検事になります。

https://japaneseclass.jp/trends/about/%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E7%8B%A9%E3%82%8A より
↑
格好いいんですよ、川津祐介検事。相手は盲目役の山口百恵です。

その元恋人がある事件に関係したとき、川津祐介はまるで復讐するように責め立てるのですが、石立鉄男が、実は女性は川津祐介のためにヤクザに近づいたことを法廷で明らかにし、いつも淡々と被告人を追い詰めていた川津祐介検事が動揺するところがなかなか見どころがありました。

白い牙

あった！大映ドラマ『白い牙第一回』藤岡弘／川津祐介／藤巻潤／ジェリー藤尾／鳥居恵子／佐藤慶／山本麟一／岡崎徹、松川勉／穂積隆信／幸田宗丸／夏木章／嵐五郎／古川義範／別所立木／伴淳三郎。まだ出掛けるには早い時間。サクッとこれ見ましょ。https://t.co/1Jon461XJ1
— こっこっ (@Kokko_sun) September 11, 2015

松竹の後輩の藤岡弘と共演したのは、『白い牙』（1974年4月6日～9月28日、大映テレビ／NTV）です。

警視庁捜査一課のエリート刑事（藤岡弘）が、暗黒街のドン（河津清三郎）が仕組んだ罠にハマり、その仲間に入った同僚刑事を正当防衛で射殺してしまいます。

藤岡弘は、仲間を撃った暗黒街と関わりを持つ悪徳刑事、という汚名を着せられて警察をやめただけでなく、婚約中だった同僚刑事の妹（鳥居恵子）とも別れます。

が、かつて藤岡弘に世話になった週刊誌記者（川津祐介）は、元ボクサー（藤巻潤）や、その元トレーナーで喫茶店店主（ジェリー藤尾）らとともに、事件屋として仕事を始めます。

川津祐介は『事件狩り』と掛け持ちだったのですが、こちらはトップ屋として柄の悪い役で、「俺達はサツじゃない。黙秘権は通用しないぜ」とターゲットを追い詰めます。

『事件狩り』と『白い牙』は大映テレビの制作ですが、あまりにも劇画チックな面が目立つ“赤いシリーズ”とは違い、今もマニアが少なくない秀作ドラマだと思います。

つむじ風

【チバテレ　木曜スター劇場】19時
3/7「ひばりの三役競艶雪之丞変化」(1957/新東宝/渡辺邦男)
3/14　続編
　二木てるみ、丹波哲郎、高田稔
3/28「つむじ風」(1963/松竹/中村登)
　渥美清、伊藤雄之助、加賀まりこ、冨士眞奈美、伴淳三郎
〈予告編〉https://t.co/m9At35xDXA https://t.co/gP9Z2PuUuV
— 銀幕スタア(邦画)TV出演情報 (@houganojidai) February 26, 2019

松竹の若手時代もひとつ振り返っておきますと、『つむじ風』（1963年）という映画に出ています。

風来坊の渥美清が、周囲の人達を手玉に取りながら、お金と結婚相手（冨士眞奈美）を獲得してまた彼方に去っていくという話です。

伴淳三郎と殿山泰司が、銭湯を経営する商売敵で、殿山泰司の息子役が川津祐介。

伴淳三郎の娘が加賀まりこです。

さらに、伊藤雄之助や桂小金治なども、渥美清に上手に利用されます。

アクが強そうな人たちを揃えて、人の欲や本音を上手に引き出す中村登監督がうまくまとめています。

ほかには、『くいしん坊！万才』の5代目レポーターをつとめ、『こんなにヤセていいかしら』というダイエットの書籍を上梓されています。

川津祐介さんの出演作品は覚えていらっしゃいますか。