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上條逸雄、子供から青年期を対象とした青春ドラマの脚本家 [懐かし映画・ドラマ]


今日は、1960年代終盤から70年代前半の青春ドラマの脚本を手がけた上條逸雄さん(かみじょういつお、脚本家、1931年10月23日~2002年8月14日)の命日です。人気作品をまとめてみます。



サインはV



岡田可愛主演の『サインはV』(1969年10月5日~1970年8月16日)は、実はあの長寿番組である『サザエさん』と同じ日にスタートしています。

岡田可愛演じる朝丘ユミが所属するチーム「立木大和」が舞台となり、Ⅹ攻撃、稲妻落としなど多くの必殺技が登場。

当時は実業団バレーの人気が高く、劇中に登場するチーム名も、「立木大和=日立武蔵」「ミカサ=ヤシカ」 「レインボー=日紡貝塚」など実在チームのもじりでした。

登場人物では、途中から出演したジュンサンダースを演じた范文雀も、番組の人気に大きく貢献したのではないかと思います。

ラストは日本リーグに優勝します。

4クール目の途中で最終回になりましたが、劇場版も作られヒットしました。

アテンションプリーズ



『アテンションプリーズ』は、紀比呂子が主演。

1970年に東宝が制作しTBS系列で放映された、脚本家・上條逸雄による航空業界が舞台のテレビドラマです。

九州・佐賀県出身の主人公(紀比呂子)が高校卒業後、スチュワーデス試験に合格して上京。

101期訓練生として、厳しい訓練を経て国際線スチュワーデスとして活躍するまでを描いています。

同僚の訓練生が、范文雀、皆川妙子、黒沢のり子、高橋厚子、関口昭子、麻衣ルリ子(後の毬杏奴)。

担任教官は佐原健二です。

堀ちえみ主演の『スチュワーデス物語』の場合、深田祐介の原作では、松本千秋は国立大学卒業のエリートだっので、その逆張りでより漫画チックな“ドジでのろまなカメ”というキャラクターが出来上がりましたが、スチュワーデスとして何が正しい手順で、何が間違いか、ということをかなり詳細に描いていました。

『アテンションプリーズ』は、やはり紀比呂子は失敗を繰り返すので、基本的には同じモチーフで、まあ『スチュワーデス物語』のプロトタイプと言っていいかもしれません。

不二家の時間


『サインはV』にしろ、『アテンションプリーズ』にしろ、『不二家の時間』(不二家単独提供)という、毎週日曜19時30分からの30分枠で放送されていました。

同枠では。『オバケのQ太郎』『パーマン』『怪物くん』など藤子不二雄のアニメ番組枠ともいえる時間帯でしたが、ピンキーとキラーズが役名もそのままで出演している『青空にとび出せ!』が放送されて以降は、『サインはV』『アテンションプリーズ』『美しきチャレンジャー』『美人はいかが』など、立て続けに若い人をターゲットとした青春ドラマを放送しました。

新1・2・3と4・5・ロク



『新1・2・3と4・5・ロク』は、正編の3年後という設定で放送されました。

埼玉県警から警視庁の刑事に配属された刑事・白川家とその家族、犬のロクとの心温まる交流を描いています。

白川刑事は山内明、妻役が草笛光子。

5人の子どもたちは順番に数字がついています。

ロクの声は三木のり平でした。

今なら、Eテレで放送していもいいようなドラマだったと思います。



これが青春だ



1965年~80年にかけて11作放送された、日本テレビの青春学園ドラマの第2弾です。

第1弾は、夏木陽介主演の『青春とはなんだ』でした。

人気作品になり、夏木陽介が映画に戻ったので、もじったようなタイトルで少し企画を変えたのが『これが青春だ』です。

当時無名だった竜雷太を抜擢しました。

ロンドンの留学経験のある大岩雷太が、南海高校の英語教師に就任。

劣等生ばかりを集めたD組を、「デラックスのDだ」と強弁して受け持ち、サッカーなどを通じて、生徒や同僚、町の人々と心と心のふれあいを図っていく話です。

これまた人気番組となり、当時竜雷太がアパートに帰宅すると、見ず知らずのファンがご飯を作って待っている、というエピソードが残っているほどです。

昔は、個人情報は漏れていたんですね。

もっとも、ネットではっきり顔も住所も晒され、それがコピペされる現代のほうが、個人情報の扱いは残酷な気がしますが。

今回も、1960年代後半~70年代前半の番組ばかりですが、ご存知の作品はありますか。




サインはV(9) [DVD] - 岡田可愛, 中山麻理, 范文雀, 岸ユキ, 中山仁
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ATTENTION PLEASE アテンション プリーズ [DVD] - 紀比呂子, 范文雀, 高橋厚子, 皆川妙子, 関口昭子, 竹林進, 金谷稔, 上條逸雄, 竹林進, 加瀬高之, 紀比呂子
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1・2・3と4・5・ロク(1) (フレンドKC) - ちば てつや
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転校少女Y

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  • 発売日: 2020/08/14
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ナベちはる

>4クール目の途中で最終回になりましたが、劇場版も作られヒット

人気作ともいえると思いますが、それゆえに4クール目の途中で最終回になったのが不思議に感じました。
by ナベちはる (2020-08-15 00:38) 

犬眉母

昭和時代は、大人が観るドラマでも
30分ものがありましたね。
by 犬眉母 (2020-08-15 00:47) 

風太郎

若かりし頃のドラマを観ますと、自分が後期高齢者であることを忘れます。
二十代の頃 芸能人の住所・氏名などが載っている住所録が
本屋さんで売っていました。
はがき大の大きさで500円位していたような気がします。
by 風太郎 (2020-08-15 05:41) 

ヤマカゼ

どの番組も小さいころ夢中でで見ていました。
by ヤマカゼ (2020-08-15 07:01) 

こんちゃん

すべて見ていた作品ですが、脚本家は存じ上げませんでした。小さい頃に脚本家まで意識していないので初めて知りました。
by こんちゃん (2020-08-15 07:45) 

pn

新1・2・3と4・5・ロクは聞いた事すらない(^_^;)
by pn (2020-08-15 08:32) 

kou

サインはV以降は観た記憶がありません。何に夢中になってたのか不明です。
20代の頃、羽田空港で岡田可愛とばったり会い緊張したことを覚えてます。
by kou (2020-08-15 08:52) 

Take-Zee

こんにちは!
いっぷくさんのブログでは懐かしい人、
懐かしい番組が思い出されて本当に楽しみです!

by Take-Zee (2020-08-15 09:34) 

ニッキー

懐かしい作品がたくさん=(^.^)=
言われてみれば「スチュワーデス物語」って
「アテンション プリーズ」ですよねぇ( ^ω^ )
竜雷太さんの自宅に帰ったら見ず知らずのファンが
食事を作ってるって怖すぎです(*_*)
by ニッキー (2020-08-15 09:52) 

やおかずみ

残暑お見舞い申し上げます。猛暑の折、くれぐれもお体大切にご自愛ください。
by やおかずみ (2020-08-15 10:06) 

十円木馬

学園ドラマで一番思い出深いのは間違いなく『おれは男だ!』です。当時小学生でしたが、兄の影響を受けて毎週かかさずみていました。先生ではなく生徒を主役にした初めての青春モノ。森田健作さんは県知事としてはともかく、演技は決して上手くなかったですが、小林弘二は最高でした。
by 十円木馬 (2020-08-15 15:32) 

ヨッシーパパ

懐かしいスポ根ドラマも多いですね。
by ヨッシーパパ (2020-08-15 18:45) 

そらへい

「青春とは何だ」とか「これが青春だ!」
見てましたね。中学生の頃だったと思います。
by そらへい (2020-08-15 20:59) 

エンジェル

ほとんどの作品見てました!!でもこの方のお名前は全く存じ上げません(^^;脚本家の方って損な役回りですね。というのか私が無知なのかもしれませんが(汗)
by エンジェル (2020-08-15 22:51) 

SGW

サインはV、アテンションプリーズは欠かさずに見ていました。ボーリングの「美しきチャレンジャー」、タイトル忘れましたが飛び魚ターンの水泳ものもありましたね。
by SGW (2020-08-16 20:20) 

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