上條逸雄が日曜夜の青春ドラマで描いた希望の明日と切ない恋模様 [懐かし映画・ドラマ]
上條逸雄(かみじょういつお、脚本家、1931年10月23日~2002年8月14日)さんは、今日が祥月命日です。『サインはV』『アテンションプリーズ』『これが青春だ』『おれは男だ!』『飛び出せ!青春』など、1960年代終盤から70年代前半の青春ドラマの脚本を手がけました。
上條逸雄脚本の実績の中でも印象深いのは、日曜のTBS19時半、そして日本テレビ20時の枠で、放送されていたドラマです。
前者のTBSは、不二家がスポンサードした30分ドラマで、『サインはV』『アテンションプリーズ』などを執筆しました。
岡田可愛主演の『サインはV』(1969年10月5日~1970年8月16日)は、実はあの長寿番組である『サザエさん』と同じ日にスタートしています。
同じタイトルで、坂口良子主演版もありますが、どちらも上條逸雄が書いています。
V・I・C・T・O・R・Y
— ナッツ7つ?? (@ntsu579) 2018年8月11日
サインは V!
漫画と実写が合体だ!#サインはV?? #少女フレンド pic.twitter.com/sU40aDjOaM
特撮なんだから同じようにはできないのに、当時はクラスの女の子たちが岡田可愛の真似をして、後ろを向いて腕をぐるぐる回していました。
そのあと番組である『アテンションプリーズ』(1970年8月23日~1971年3月28日)は、上條逸雄が自ら取材して描き下ろしたドラマです。
難波の高島屋の前で異国の人が…
— 染??言の葉いじり (@kotonoha_iziri) 2018年8月9日
「アテンションプリーズ」
「アテンションプリーズ」
って、叫んでたので……
とりあえず、コレ?? pic.twitter.com/T1u5XTy9FW
主人公(紀比呂子)が、佐賀県の高校を卒業後、スチュワーデス試験に合格。
厳しい訓練に挫けそうになりながらも、国際線スチュワーデスとして活躍するまでが描かれています。
後の、堀ちえみ主演『スチュワーデス物語』(1983年10月18日~1984年3月27日、大映テレビ/TBS)も、深田祐介の原作ではなく、おそらくはこのドラマが下敷きになっているのではないかとおもいます。
どちらも、途中で色々な苦難や努力はありますが、頑張りが結実するハッピーエンドです。
青春のほろ苦い一コマ
一方、後者の日本テレビ枠では、鷲のマークの大正製薬などがスポンサードした1時間ドラマで、『これが青春だ』『でっかい青春』『おれは男だ!』『飛び出せ! 青春』『われら青春!』など、岡田晋吉プロデューサーによる一連の青春学園ドラマを執筆しています。
私は、どちらかというとこちらの方が印象に残っています。
再放送の回数が圧倒的に多いので、何度も鑑賞する機会があったからです。
たとえば、『おれは男だ!』(1971年2月21日~1972年2月13日、松竹/日本テレビ)。
『友よすすめ!』(第12話)では、主人公の小林弘二(森田健作)を、ライバル校の剣道部キャプテンである丹下竜子(小川ひろみ)が密かに思っているのですが、彼女に片恋しているラグビー部キャプテン(剛達人)が、どうしても彼女を諦めきれない切ない恋模様を描いています。
若い時の森田健作めっっっっちゃイケメンでめっちゃ好き
— アロエ (@aroe7716) 2018年3月16日
丹下竜子の時の小川ひろみもめちゃくちゃ可愛い...好き... pic.twitter.com/rIJ6zaB5CO
『さらば海の恋人よ!』(第20話)では、吉川操(早瀬久美)が海で溺れ意識がない中、青年(前田吟)に助けられます。操は首のペンダントの記憶だけを便りに、心の何処かに「愛しのロビンフッド様」を描いて探しますが、青年にはすでに妻子がいただけでなく、マウスツーマウスによる救命を知って操が傷つかないよう名乗り出なかったという、これまた70年代らしい展開です。
https://t.co/Q9292lqMas
— ゆきちゃん (@marinamiries) 2017年11月25日
"小林君と吉川操さん"
https://t.co/wZHpV1KEtG
"さらば涙と言おう 森田健作"
吉川君(^o^)
永遠のアイドル早瀬久美さん pic.twitter.com/pbDPg1IH1O
成就しない恋とともに、実は吉川クンは小林くんひと筋ではなかった(笑) 、というところが、青春時代にふさわしい展開で興味深いですね。
それ以外にも、松田優作・中村雅俊主演の『俺たちの勲章』、
Google検索画面より
小川真由美が母親役を演じた『積木くずし』などを手がけていますが、再放送も含めて、地上波で鑑賞経験があるのは40代後半からでしょうか。
現在のように週休2日ではなかったこともあり、日曜日は唯一の休日を楽しむ一方、「あー、これでまた明日から仕事(学校)か」という憂鬱な気持ちにもなったものですが、この2つの枠のドラマを見て、「また明日から頑張ろう」と気持ちにけじめをつけたものです。
人気ドラマだったので、多くはDVD化されています。
機会がありましたらぜひご覧になって、「70年代の青春」をご確認ください。
ATTENTION PLEASE アテンション プリーズ [DVD]
サインはV 1ST SET [DVD]
おれは男だ!DVD-BOXII
このころは4~5歳だから再放送で見てんだろうなやっぱ。俺達の勲章なんて見てても良いはずなんだがチャンネル権が無かったからなぁ(T_T)
by pn (2018-08-14 12:55)
上條逸雄が日曜夜の青春ドラマで描いた希望の明日と切ない恋模様・・・千葉県知事の表情がスゴイですね(笑)。再放送も含まれていたと思いますが、どのドラマも記憶にあります。でも『サインはV』は坂口良子の方を観ていた可能性大です。と言いますか、あれが「坂口良子」だったなんて今知りましたし(笑)。まだ女優の名前など知らずにドラマを観ている大ボケな子どもだったのですね、わたしは。そこで失った時間を取り返すべく検索し、坂口良子『サインはV』のテーマ曲を聴いてみましたが、坂口良子本人の歌唱ですよね。声もいいですわ。そしてこのプロポーション!これは『大人向けサインはV』を制作し、夜11時くらいに放送すべきだったかもしれません(←我ながら馬鹿なことを考えつくものだと、呆れ返っておりますが 笑)。しかし実際、当時の坂口良子と比べれば、上戸彩なんて「『ちびまる子ちゃん』でもやってろ!」の世界です(笑)。
『アテンションプリーズ』という言葉自体がハイカラ(笑)な印象でした。まだ飛行機も乗ったことなかったですし。ただ、「スチュワーデス」に対してフェティッシュな妄想を抱いたことはないのです。各会社制服が微妙に似てるのですが、配色などがあまり好みではないのです。
『おれは男だ!』は、「男と女のユーモア学園」と書かれておりますね。となるとこのドラマも夜の11時くらいから・・・いえいえ、そういうのは高知ではPTAのお咎め間違いなしでしたから(笑)。それにしても竹刀を持って気合を入れまくりの森健とマーチングガールズの組み合わせがシュールではあります。
料治直矢と言えば、番組のCMで生の玉ねぎを丸ごと一個食べてましたね。あれはわたしにはできません(笑)。玉ねぎはカレーの具材として飴色になるまで炒めたり、あるいは細くスライスしてサラダに・・・というお話ではなくて(笑)、料治直矢の結婚のいきさつは存じませんでしたが、宴会との関連についてはわたしなりのセオリーが。つまり、
「気になる女性が参加していれば、行く」
という単純明快なものです(笑)。
もちろんその場で話をつけてホテルへ・・・などという不埒な考えではなく、第一に「気になる女性」がいたら、そばにいたいですし(笑)、もう一つが重要で、他の男がその女性に失礼なことをするのを阻止する目的が大きいですね。誰かが当該の女性に「おい、酌をしろ」なんて声を掛けようものなら、すぐさまヴォルク・ハンかアジャ・コングばりの裏拳で阻止!・・・と行きたいところですが(笑)直接暴力でお縄になってはいけませんので、そこまではやりませんけれど、けっこう抑止力的な雰囲気は出せるのです。とは言え、気になる女性がいたところで、おもしろくない宴会はおもしろくなりようがないというのはあります。まあそれと、何だかんだ言っても、話の分かる人が集まり、しかも同町圧力的雰囲気のほとんどないパーティ的なものも(稀には)あり、そういうのではいい時間を過ごせると思います。結局「誰が参加するか」にかかっておりますね。
リア・ディゾンが「黒船」って、何だったんでしょうね(笑)。しかも歌までやらせて、それが『紅白』へ出ているという。『紅白』も話題が欲しいのでしょうが、こんな人がすぐに出演では、「紅白出場」を大目標にしている演歌歌手などが浮かばれません。
>腕で胸を隠したのに隠しきれず
昭和のお茶の間を騒がせた『芸能人水泳大会』みたいですね。やらせと分かっていても、「ポロッ」にワクワクしてしまうという(笑)。わたしにもそんな純粋な子ども時代がありました(中学くらいになってもけっこう熱心に見ていた記憶もありますが 笑)。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-08-14 13:06)
当時は、夜はTVドラマを見ることぐらいしか娯楽がなかったので、家族揃ってそれらのシリーズは、見ていました。
by ヨッシーパパ (2018-08-14 18:54)
この頃は青春真っ盛りの時期でした。
早瀬久美さんは、忘れられない女優さんす。
by kou (2018-08-14 19:36)
これが全部同じ脚本家の作品だったとは
知りませんでした。(岡田可愛版の方です
が)どれも熱心に見て多分に影響を受けて
いたと思われます(^^;)。お笑い要素は
あまりない健全な熱血ぶり、懐かしいなあ。
by うりくま (2018-08-14 20:06)
サインはVはなつかしいですね。
by ヤマカゼ (2018-08-14 20:29)
サインはV アタックNo.1バレーボールが欲しくてねだりましたが 売り切れ!結局本格的な ボールを購入することに これがまた本格的なので 手が痛く(@_@)懐かしい思い出です
by チャー (2018-08-14 20:41)
70年代のドラマは、
殆ど観てないことに気づきました(笑)
何が楽しみだったのか、思い出したいです。
by kiki (2018-08-14 21:46)
懐かしいですねこの頃のテレビ番組
私は中学生か高校生
見るともなく見ていた気がします。
高校の登校中、近くの小学校のグランドで
女の子たちがサインはVのまねをしていました。
by そらへい (2018-08-14 22:14)
いつの時代も、青春は素敵なものですね。
by ナベちはる (2018-08-15 00:38)
ぉぉっ、懐かしいドラマの数々(゚□゚)
by 英ちゃん (2018-08-15 02:33)
当時小学生だった叔母は『アテンションプリーズ』の意味がわからなくて、いろんな人に聞いたがはっきりしなかった、と言ってました。Wikiで見たら、上戸版でも上條逸雄氏の名前が原案者としてクレジットされているとか。
by えくりぷす (2018-08-15 10:02)
ポスターだけで十分楽しそうですね。
by 犬眉母 (2018-08-15 22:56)
制服のドラマはいいですなあ。なんとなくですが。
by うつ夫 (2018-08-16 00:26)