アナウンサーでもタレントでもなかったニュースキャスターたち [マスコミ]
現在、テレビ番組は報道番組もありますが、以前のように、新聞記者や局の報道記者などをキャスターにした「記者目線」の番組がなくなってしまいました。それが昨今のマスコミ、とくにテレビ番組の凋落のひとつにあげられるのではないでしょうか。
この方々わかりますか
ツイートのOGPで取り沙汰されている、アナウンサーではなかったニュースキャスターを枚挙してみましょう。
#子供のころ好きだった有名人 かつて、夕方や深夜のニュースってアナウンサーじゃない新聞社出身のオジサンが担当しているケースが多かった。彼らには、アナウンサーとは違う味があって好きだった。 pic.twitter.com/DBLiz95pGM
— motoichi (@million7000) August 14, 2019
画像左上は、小松錬平さん(1929年3月31日~没年不明)ですね。
元朝日新聞東京本社記者で、『朝日新聞テレビ夕刊』『ANNニュースレーダー』『ANNニュースファイナル』『キャスター10』などに出演していました。
そのとなりは、古谷綱正さん(1912年4月15日~1989年5月11日)。
東京日日新聞⇒毎日新聞社の記者です。
「宮内庁からの園遊会への招待を生涯断り続け、新聞記者達から「だから彼のニュースコープは人気がある」と快哉を浴びた」(Wikiより)と書かれています。
実は天皇家の縁戚だったのですが、あくまでも報道の者としての立場を守ったという話です。
下段左の秋元秀雄さん(1926年7月6日~2002年4月4日)は、読売新聞経済部記者出身。
日本テレビの朝のニュース番組『NNNおはよう!ニュースワイド』(1977年4月~1979年2月)ではメインキャスター、その後継番組『ズームイン!!朝!』のコメンテーターを経て、1983年10月から1989年9月まで放送されたTBSテレビの情報番組『情報デスクToday』ではコメンテーターをそれぞれつとめています。
右の福富達さん(1930年9月30日~)は、読売新聞政治部記者から、日本テレビの報道記者へ。
『NNN JUST NEWS』のメインキャスター、『久米宏のTVスクランブル』のコメンテーターなどをつとめ、解説委員⇒副委員長⇒委員長⇒委員主幹を担当しました。
俵孝太郎さん(1930年11月12日~)は、産業経済新聞社から文化放送のキャスターになりました。
これらの方々は、出身の新聞社の系列局のキャスターをされていますが、そうでないケースも有りました。
非系列のキャスター
?「音読って何の意味があるの?」への答え
— MASA????ゴールドコースト (@ozuijyu) May 1, 2020
國弘正雄先生の「英語の話しかた」によれば、
「英語をひたすら音読することによって、英語の語順通りに意味をとっていく思考パターンが脳の中に深く刻まれる」とある。
意味の分かった文を何度も音読するのことが英語を頭から理解する最強の練習なのだ。 pic.twitter.com/TPVgQdfMQD
國弘正雄さん(1930年8月18日~2014年11月25日)は、アポロ11号の月面着陸を伝えるテレビ中継番組における同時通訳者でしたが、1978年からは日本テレビの『NNNジャストニュース』のキャスターを、1983年からは『NNNきょうの出来事』のキャスターをそれぞれつとめました。
日本社会党の参議院議員を1期つとめています。
日本社会党といえば、田英夫さん(1923年6月9日~2009年11月13日)は共同通信からTBS『JNNニュースコープ』のキャスターとなり、国会議員はなんと6期もつとめました。
筑紫哲也さん(1935年6月23日~2008年11月7日)は、朝日新聞社記者で、朝日ジャーナル編集長から、TBSテレビ『筑紫哲也 NEWS23』メインキャスターになりました。
入江徳郎さん(1913年7月15日~1989年9月5日)は、朝日新聞の論説委員として1面コラム「天声人語」を担当していましたが。系列のテレビ朝日ではなく、TBSテレビの報道番組『JNNニュースコープ』で1983年9月までメインキャスターをつとめました。
社外ジャーナリストとしてものを言える番組がなくなってしまった
小松練平さんは、『ニュースレーダー』でニュースを読んだ後は、必ずと言っていいほど政治家に対して「皮肉たっぷり」なコメントが添えられるのが痛快でした。
後に久米宏さんが『ニュースステーション』で、ニュースに一言添えるのは、それに倣ったように思います。
残念ながら、今そういう発言があると、ネットでは、すぐに「反日」だの「左巻き」だのといいます。
が、メディアは政権、為政者の政策やふるまいについて、国民の側から利益になるのか、法律や憲法にかなったものなのかを伝えるのですから、与党側に対して手厳しいチェック機能が入るのはアタリマエのことなのです。
私から見ればむしろ、「もっとやってほしい」というのが本当のところです。
最近、一部では「メディアは左に偏向している」などと奇妙なことを主張する人がいますが、それはメディアが、正しい意味での、つまり国民の利益にかなう政権批判ではなくて、とにかく反対していればいいというポジショントークに成り下がっていることを指摘しているのではないでしょうか。
いずれにしても、こうしたテレビタレントや局アナではない人たちの、ジャーナリスト目線で物が言えるような番組が、今はないのが残念なことですね。
ジャーナリスト系キャスター、どんな方を覚えておられますか。
諸行無常のワイドショー (本当にあった笑える話) - 辛酸なめ子
こんばんは古谷綱正です―あるジャーナリストの肖像 - 古谷 糸子
実践 文章教室―わかりやすく伝えるための基本 - 小松 錬平
一般市民と同じ目線であろうタレントの意見や専門知識を持つ「有権者」の意見は重要なものになりうるのですが、今はそれすらなかなか言えなくなっていますね。
by ナベちはる (2020-08-16 01:01)
古谷綱正さん
原稿を見ずに真正面を見据えてニュースを伝える姿
に子供ながらニュースの信憑性を感じました。
by taku1_lily (2020-08-16 05:33)
小松さん古谷さんは記憶にないです。秋元さんから移行の方々は覚えがありますが、内容までは覚えていないです。
最近はアナウンサーが担当してますが何の意見も無いのが物足りないと感じています。多分何か言うとすぐ炎上する世の中だから当たり障りないことしか言えないのでしょうか?
by こんちゃん (2020-08-16 06:21)
俵幸太郎は覚えてます、よく真似したっけなぁ。
今は政権にすり寄り過ぎてるか何でもかんでも批判するかのどっちかのような気がします。良い物は良い悪い物は悪いと伝えてほしいもんです。
by pn (2020-08-16 09:30)
本日の「日曜報道ザ・プライム」に出演していた櫻井 よしこさんなどは、論客橋下徹さんと激論していて面白いと思います。好き嫌いは分かれると思いますが・・・。
by 十円木馬 (2020-08-16 11:55)
なるほど・・最近のテレビ報道番組の傾向がよくわかりました。
by やおかずみ (2020-08-16 15:31)
全く区別が付きませんでした。
by ヨッシーパパ (2020-08-16 18:32)