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裁判官ストーカーといわれたサーバー不正アクセス事件(2010年) [生活]

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裁判官ストーカーといわれた、サーバー不正アクセス事件(2010年)を漫画化したのは、『実録!女たちの猟奇事件簿』(ぶんか社)です。好意を抱いていた男性弁護士が、自分の交際申し出を断ったのは「なにかの間違い」と、追い続けた女性の自惚れによる犯行でした。


『裁判官ストーカー』というタイトルで安武わたるさんによって漫画化されたのは、2010年に話題になった、不正アクセス禁止法違反事件と思われます。



テレビ番組制作会社勤務の女性(23)が、交際を申し込んだのに断られたと、男性裁判官のメールサーバーに不正に侵入。

内容を盗み見たという事件です。

どんなサーバーでも、一定のセキュリティは設定されているはずなので、それをどうやって突破したのか、また突破するほどお熱を上げたのかと、事件当時は話題になり、今もネット上には、検索すると記事が残っています。

こんなにステキな私がフラれるのはなにかの間違い!?


てっきり、女性の一途な恋心が過ちを犯した、とおもいきや、その人が好きというよりも、たんに、自分のようなステキな女性の交際申し込みを断るなんて、なにかの間違いだ、という思い上がりが犯行の動機だったようです。

新聞記事も残っています。
不正アクセス禁止法違反:好意抱き、弁護士のメール盗み見 容疑の女逮捕?警視庁
毎日新聞 2010年6月25日
少なくとも、本作ではそう描かれています。

女性は、アメーバブログでブログを開設していましたが、事件でアクセスが急上昇。

顔が見たいという連中に注目を集めたようです。

で、一応(笑)、私も今回の記事執筆にあたって、参考になるかもしれないと画像を見ました。

うーん。

世間の男どもがこぞって振り返る……というほどのものでもないですが、本人は、「自分てイケてる」感が思いっきり出ている印象です。

でも私は、中国化粧の「素敵すぎて好き過ぎる姐さん」の方が、比べ物にならないほどいいな(笑)


『中国あるアル』で、顔だけでなく人生観も変わるか?

それはさておき、本作の設定では、彼女の名前は池端七美。

本名もさらされちゃっていますが、この記事では漫画の設定通りにしましょう。

漫画は、事件のリアル再現ではなく、事件をもとにした創作と謳っていますから。

でもね、トップページで描かれている、彼女がほっぺにハートを付けた画像って、ネットに出回っていますから、明らかに冒頭の事件の女性を描いているんですけどね。

本作は、自分のルックスに自信満々な七美の独白から始まっています。

卒業後の進路は、モデルかCA(キャビンアテンダント)か女子アナ。

私、今現在も雑誌モデルしてるほど可愛いし、有名女子大入れたぐらい頭いいし、やっぱり女子アナが私に似合うと思うわ(ちゃんと養成スクールにも通ってたいるのよ)

でも、そう思っているのは本人だけで、現実は厳しい。

テレビ局は、片っ端から受けて、片っ端から不採用。

採用されたのは、テレビ局の子会社の契約社員だけでした。

友達の、「髪乱してはたらくなんて嫌。高収入の男をゲットするのが賢い」という話を、「イヤよ、そんな考え方」と、表向きは批判しているのですが、実は自分こそ物欲主義でした。

「私が望んでいるのは玉の輿じゃない。今の生活を維持したいだけ」という「違い」があるそうです。

で、具体的に「今の生活」ってどういうものかというと、ブランド品に流行の服、(最低でも)年1回の海外旅行。

「パパ(←愛人ではなく実父)がさせてくれる生活以下はイヤッてだけよ」

うーん。それは実父が悪いな。

子供の頃から贅沢をさせると、そうなっちゃう。

よくいわれますが、子どもは少し貧乏なところで愛情だけはきちんと注ぐ、という環境がいちばん理想なんですね。

卒業間近に、友人に頼まれて、法律事務所でアルバイトすることになった池端七美。

そこで、いい男を見つけます。

田村英彦(28)。

「いい感じだなあ、田村さん。ここの人と結婚したら弁護士夫人だわ」

まあ、このくらいは普通の女性でも考えることですが、ここから先が振るっています。

「カレは、ハンサムじゃないけど誠実そう。浮気なんてしないわね、きっと。私が『好き』なんて言ったら、泣いて喜ぶかも」

この時点でだめでしょう。

何、マウントとっているのでしょうか。

自分はステキだから、相手はありがたがって浮気もしない、ということですが、まあこれは妄想ですよね。

案の定、フラレます。

「付き合っている人がいるんで、ごめんね」

この事自体は本当だったのかもしれませんが、弁護士田村さんにとって彼女が「素敵な人」だったら、そっちに走りますよね。

いや、彼女が告白しなくても、相手の方からいいよってきますよね。

告白されても、断られるというのは、とにかくダメなんですよ。

でも、自分はサイコーの女と思っている池端七美には、受け入れられない現実でした。

「なにかの間違いよ、アレは。だって、私はフラレたことないもの。私のこと、よく知ってくれれば、誤解もとれるはずよ、きっと」

好きになってもらえないのは「誤解」なんだそうです。

彼女は、裁判官になった男性に対して、弁護士事務所勤務中に入手した弁護士のIDとパスワードを使って交際相手になりすまし、09年10~11月に「会いたい」 などとメール11通を送りました。

「誰だよ、これ」

当然、こんなことをすれば逮捕されます。

不正アクセス禁止法および、ストーカー規制法の疑いで逮捕されました。

犯罪の影に毒親あり


人を殺したり、怪我させたりしたわけではないし、違法薬物を使ったわけでもありませんが、ネット犯罪やストーカー規制を行うようになった現代では、法で裁かれてもやむなしですよね。

マジレスすれば、「卒業後の進路は、モデルかCA(キャビンアテンダント)か女子アナ」という時点でね。

なんでその職業なのか、というのがないですよね。

高収入で、自分のステキさを発揮できる、という理由かな。

でも、そういう仕事って、どうしても定年がありますよね。

普通のサラリーマンよりも、早い定年。

その時どうするのかとか、生活設計もなさそうですしね。

要は、おこちゃまなんですよね、すべてにおいて。

で、話は戻ってしまうけど、そうしてしまったのは、実父が甘やかして贅沢させたからだと。

娘を持ったお父さんは、気をつけてくださいね。

結局、今回も「犯罪の影に毒親あり」でした。

なお、本書からは以前、

有栖川宮詐欺事件(2003年)をご紹介したことがあります。


そちらもお読みいただければ幸甚です。

実録!女たちの猟奇事件簿 (ストーリーな女たち) - 安武わたる
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実録!女たちの猟奇事件簿【電子書籍】[ 安武わたる ] - 楽天Kobo電子書籍ストア
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コメント 6

赤面症

>>ほっぺにハートを付けた画像

イケてるじゃなくて、イッちゃってるの間違いでは?
by 赤面症 (2023-06-30 01:10) 

pn

↑上手い!
自意識過剰が美の基準を歪ませるのかなぁ?
by pn (2023-06-30 06:29) 

お散歩爺

L私誰だと思ってるのよ~!」そう言う女優がいましたよ。
自信過剰な人は男女別なく居ますね。
   L
by お散歩爺 (2023-06-30 09:15) 

lamer75

こんにちは。
有難うございます。
by lamer75 (2023-06-30 12:44) 

Take-Zee

包丁持って血だらけ・・・・
昨日の女子大生殺人事件が頭をよぎりました!

by Take-Zee (2023-06-30 12:49) 

コーヒーカップ

外見で(身長で)拒否されたことありますが
やっぱり人間容姿なんですよね。
by コーヒーカップ (2023-06-30 14:55) 

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