関西無敵会(小池たかし/どおくまんプロ著、eBookJapan Plus) [生活]
関西無敵会(小池たかし/どおくまんプロ著、eBookJapan Plus)は、トラック野郎達の生き様を描いた人情トラッカーコメディです。デコトラは、令和の現在ではお目にかかれなくなりましたが、昭和時代は映画の影響でずいぶん華やかでした。
『関西無敵会』は、小池たかし著、どおくまんプロ制作で、eBookJapan Plusから上梓されているKindleです。
どおくまんプロといえば、その昔、大学の応援団の生活を描いた『嗚呼!!花の応援団』や、
おはようございます??
— YAZAWA (@YAZAWA16923180) June 22, 2023
はい、僕も昔どおくまんの「嗚呼花の応援団」青田赤道の舌が怖かったです。
しかしちょっとエロいから頑張って読破しました??
本日もよろしくお願いします???♀? pic.twitter.com/WGnrOvIHN0
大阪のヤクザを描いた『なにわ遊侠伝』など、
#なにわ遊侠伝 は、週刊誌の『アサヒ芸能』に連載されていた同名の漫画が原作。若頭は高倉健、若頭補佐は成田三樹夫そっくりの人物が描かれているフィクションです。ずっこけたり、びっくりしたりしたときのリアクションや表情が、どおくまんプロ独特のギャグになっています。https://t.co/BksHNFJUTj pic.twitter.com/VkXHTBO4QI
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) June 26, 2023
絶対的な主役を中心に描くのではなく、何人かの主要登場人物によってその世界をを描いた群像劇という手法で、昭和から平成にかけての漫画界を盛り上げました。
本作も、その時代に描かれた漫画です。
関西無敵会という会に属するデコトラのトラッカーたちの群像劇です。
デコトラとは、特殊な装飾部品や塗装などを用いて外装を飾った貨物自動車(トラック)のことです。
デコトラの歴史は、錆び防止や節税のために始まったもので、1970年代に映画『トラック野郎』シリーズの影響でブームになりました。
昨日、山口であったトラックのイベントに行った弟から送られて来た一番星号の
— 太郎作 (@tarosakubp5) May 5, 2023
写メ??
映画のトラック野郎の星桃次郎(菅原文太)に憧れてた弟はその後トラックの運転手に??
サーキットの狼に憧れてた兄はレースへw
今振り返るとテレビや漫画の影響って大きかったなぁ? pic.twitter.com/Sj4R1I2K0z
関西無敵会というのは、運送会社の名前ではなく、運送会社から仕事を請けているトラッカーたちの組合のようなものです。
デコトラの運転手は、ほとんどが個人事業主といわれています。
その関西無敵会のドライバーたちの日々の出来事を漫画にしています。
「あるある」の群像劇
物語は、楽田通商という運送会社のトラッカー、安田の友人・田中が、安田の紹介でトラッカー見習いになるところから始まります。
「裸一貫腕一本で勝負する世界や。自前のトラックを持ってその上アートまでできたら、それは男の勲章やで」と、先輩トラッカーの大下に励まされます。
そこに、関西無敵会会長の赤盛桂介(32歳)が、婚約者を同乗させて登場。
仲間から、別の会のトラッカーが派手な電飾をしたと聞かされ、その写真を見て、「こっちもやったるでー」と発奮します。
が、大下からは、「会長、今でも月に100万のローンを払っているのに」とたしなめられます。
つまり、トラッカーは自前のトラックに自腹で電飾を施すのです。
それでも、メンツがあるから引けないと、「おい、大下っ。社長にもっと仕事をとるように言っとけ」と言い残して、田中たちの前から姿を消します。
その間、働きまくって派手な電飾にしますが、そのために家をずっと開けて、婚約者には逃げられてしまうというオチです。
トラックは、お金を稼ぐための資本ではありますが、トラックの性能ではなく、電飾にびっくりするほどのローンを払うというのはすごいですね。
第2話では、突然鹿児島行きの仕事が入り、仮眠室にいた堀江が請け負うことになり、田中も同乗します。
なぜ、堀江が仮眠を中断してまで長旅の仕事を請け負ったかというと、無線の相手が鹿児島在住だったのです。
今はネットの時代になってしまいましたが、当時のトラッカーは、パーソナル無線必須でした。
私はトラッカーではありませんでしたが、80年代、パーソナル無線やってましたね。
これも懐かしい。
不特定の相手との交信ができたので、楽しかったです。
どうやら今は、完全に無線システムは消滅し、パーソナル無線に割り当てられていた周波数帯は携帯電話に割り当てられたようですね。
令和にデコトラが見られなくなった理由
帰って来て買い物に浪江まで
— にゃんこタクシー@相双 (@vqWUu90e10fEMJf) June 25, 2023
間に合ったのでデコトラ#浪江町 #全国歌麿会 #デコトラ #浪江デコトラ #トラック野郎 #東日本大震災追悼慰霊祭 #デコトラナイトシーン #一番星 は見れなかった?? pic.twitter.com/AxdjhUo0uE
ただ、令和の現在は、デコトラに、お目にかかる機会が激減しました。
こういうツイートは、めずらしいのですよ。
今後、消滅の方向にあるのではないかとも言われています。
ディーゼルエンジンは、排ガス規制のため15年ほど前からすべてターボ車になっています。
現在は運送業の規制も厳しく、信用のある法人としか荷主は仕事を頼まなくなりました。
中小零細の運送業は社会的に立場が弱く、すぐクレームが入ります。
『トラック野郎』は、デコトラをトレンドにしましたが、一方でデコトラドライバーの印象を悪くしたという指摘もあります。
そして、騒音などの問題もあり、デコトラが入れる現場がありません。
最近はデコトラ入庫禁止のターミナルや業者増えてます。
そもそも車両の規制も厳しく、それを守り、そこそこの規模のある法人しかトラック協会に入れず、高速割引などが受けられない。
業界全体的に運送時間の規制強化とコスト高、ドライバー不足が重なり、厳しい業界、デコにお金をかけられないとなれば、いきおい、消滅の方向に進むわけです。
その意味で、本作は遠くなった昭和の思い出漫画のひとつになるのかもしれませんね。
本作は全2巻、2023年6月29日現在、KindleUnlimitedの読み放題リストに含まれています。
関西無敵会 (1) - 小池たかし, どおくまんプロ
関西無敵会 (2) - 小池たかし, どおくまんプロ
電飾の電源もバッテリーから?
by 赤面症 (2023-06-29 01:10)
堅気じゃない人多かったですから
時代の流れでしょうね
by コーヒーカップ (2023-06-29 01:18)
電飾のローンでヒーヒー言ってるんじゃ今のご時世絶滅危惧種は致し方ないか。見る分にはいいと思うけど(^◇^;)
by pn (2023-06-29 06:12)
おはようございます!
花の応援団のあの蛇舌・・・
ストーリーはまったく知りませんがあの絵は
記憶に残っています!
by Take-Zee (2023-06-29 07:35)
花の応援団、懐かしいです
こどもの頃に近所のお兄さんが嵌っていましたっけ
デコトラの発祥地は我が地元青森県の八戸市だそうで
伝説のトラック野郎と呼ばれる人がデコトラの装飾を始めたそうで八戸市はデコトラの聖地になっています。
by 青い森のヨッチン (2023-06-29 21:06)
デコトラは入れ墨の様な扱いになってしまい、荷主から
立ち入り禁止になってしまったと言う時流が・・・
不法パーソナル無線はいまだにあったり。
by tai-yama (2023-06-29 23:11)