今日は原田大二郎さん(1944年4月5日~)の誕生日です。おめでとうございます。文学座から映画、そしてテレビドラマで活躍。1970年代にはドラマ史に残る大作で大きな役を任されました。少なくとも50代以上の方なら、出演作品を覚えておられるのではないでしょうか。
1970年代の人気ドラマに次々出演
銀座わが町
原田大二郎は、明治大学から文学座に入団。
以前、山口県から選挙に出たことがあるので山口出身かと思いましたが、横浜出身で山口育ちだそうです。
新藤兼人監督の『裸の十九才』(1970年)で主役に抜擢。
以来、テレビドラマや映画などに多数出演しました。
私が初めて原田大二郎を見たのは、『銀座わが町』(1973年4月4日~1974年3月27日)というNHKのドラマです。
石立鉄男と杉田かおるの『パパと呼ばないで』が裏にあったので、毎週見ることは出来ませんでしたが、犬猿の仲である、銀座の老舗の天ぷら屋とレストランを舞台に、両家に関わる人々の人間模様や騒動を明るくコミカルなタッチで描いていました。
「史上最も豪華なホームドラマ(の一つ)」(Wikiより)で、まあ、ホームドラマ版の大河ドラマみたいなものです。
私に限らず、テレビドラマのマニアなら、
再放送をもっとも切望するドラマでもあります。
その中で、ベテラン俳優たちに支えられ「主役」をはったのが、原田大二郎と島田陽子でした。
いかに、当時期待されていただが、出演者の顔ぶれを見るとわかります。
他の出演者は、中村玉緒、宇野重吉、森光子、藤岡琢也、三木のり平、フランキー堺、北林谷栄、志村喬、加藤嘉、黒柳徹子、有島一郎、芦田伸介、岸田今日子、下川辰平、小倉一郎、相吉賢一、海老名美どり、鮎川由美、峰竜太、志垣太郎、竹下景子、郷ひろみ、青山孝(フォーリーブス)など。
この方々が、みんなで脇を固めたんですからねー
さよなら・今日は
『
さよなら・今日は』(1973年10月6日~1974年3月30日、NTV)は、いわゆる日テレの「土9」枠で、日本テレビ開局20周年と銘打たれた、これまた豪華なキャステングでした。
浅丘ルリ子、山村聡、原田大二郎、小鹿みき、中野良子、栗田ひろみ、緒形拳、山口崇、林隆三、水野久美、原田芳雄、大原麗子、加東大介、山田五十鈴、藤村俊二、団次郎、名和真由美、緑魔子、森繁久彌、森光子、中村是好、織田あきら、近藤準、土井かつえ……
中野良子、栗田ひろみ、大原麗子など、当時上昇株の女優が勢揃いしていましたが、主役は浅丘ルリ子でした。
とにかく中野良子さんがきれいでしたねえ
東京の新宿区下落合にあるお屋敷を舞台に、そこに住む家族の出会いと別れを描いていますが、原田大二郎は主人・山村聰の長男、妻は小鹿ミキでした。
順位付けが苦手な私ですが、土曜グランド劇場枠でどれが一番かと聞かれると、この『さよなら・今日は』かなという気がします。これもまた見たい!
水もれ甲介
『水もれ甲介』(1974年10月13日~1975年3月30日、ユニオン映画/NTV)は、東京・豊島区の鬼子母神近くにある「三ツ森工業所」という水道工事業者が舞台です。
長男の甲介(石立鉄男)は稼業を手伝っていましたが、父親・保太郎(森繁久彌)になじられて、仕事が嫌になり家出。
チャンネルNecoより
しかし、保太郎の臨終間際に、甲介と弟の輝夫(原田大二郎)は、軍隊時代の上官の息子であると告げられることで、甲介は家に帰り、血の繋がらない母親(赤木春恵)や、妹(村地弘美)のために家族としてやり直すという話です。
石立鉄男自身が、『スタジオパーク』というNHKの番組で、いちばん好きな作品だと生前答えていました。
石立鉄男は、本当は長身なのですが、わざとガニ股にして、原田大二郎より背を低く見せた力作です。
この頃の原田大二郎は、少年隊の東山紀之になんとなく似ていましたね。
Gメン75
『Gメン75』は、陽炎が立ちこめる中、レギュラー出演者が滑走路を横一列に歩き、合間に各人のアップを映したタイトルバックで今も名作のほまれ高いドラマです。
原田大二郎は、関屋警部補として出演していましたが、2クール目あたりから欠演がふえ、33話で殉職してしまいました。
当時のスポーツ紙には、自己主張が強すぎて浮いていたような話も出ていましたが、若い俳優ですからそういうエピソードがひとつやふたつあってもいいでしょう。
正直な男
原田大二郎のインタビューを読むと、随所に人柄を感じます。
たとえば、『銀座わが町』では、「自分がドラマをわかっていたら、先輩方にもっと食いついていたのに……」と自己批判しています。
https://www.nhk.or.jp/archives/hakkutsu/features/201606/ より
『水もれ甲介』では、文学座の2年先輩である石立鉄男と初共演。
当初ライバル意識を持っていた原田大二郎でしたが、共演してみると「鉄ちゃんの人間のデカさに圧倒されて、気がついたら(鬼子母神)境内で一緒に話をすることを心待ちにする自分がいました」と、“降参”したことを告白しています。(『週刊現代』2014年6月14日号)
もちろん、「潔さ」で格好をつけているといったらそれまでですが、少なくとも変な言い訳をして自己正当化をはかる自己愛よりもずっと正直で、私は大変好感をもっています。
明治大学の同級生である夫人の原田規梭子さんとの共著『いじめなんかじゃ、くたばるもんか! ~原田大二郎家の格闘二十年~』(kkベストセラーズ)の出版を機に、原田大二郎さんは10年以上にわたり、「いじめ撲滅キャンペーン」の講演を各地で行い、子どもや保護者へ熱いエールも送り続けています。
原田大二郎さんの出演作品は、覚えていらっしゃいますか。
水もれ甲介 HDリマスター DVD-BOX PART 1【昭和の名作ライブラリー 第15集】 - 石立鉄男, 原田大二郎, 村地弘美, 赤木春恵, 名古屋章, 谷村昌彦, 犬塚弘, 山本紀彦, 山口いづみ, 森繁久彌, 千野皓司
いじめなんかじゃくたばるもんか!―原田大二郎家の格闘二十年 - 規梭子, 原田, 大二郎, 原田
原田大二郎さんは良く存じてますが、ドラマはあまり記憶がありません。でも、名前と一致する不思議な存在の俳優さんです。あの当時のジーンズは裾が広がっているラッパズボンが流行っていたんですね。
by kou (2020-04-05 10:37)
こんにちは。
「水もれ甲介」や「Gメン75」の原田大二郎さんを覚えています。カレーのCMにも出演していた記憶あります。独特の喋り方・勢いのある語り口だったような気がします。『「いじめ撲滅キャンペーン」の講演』は意外ですが、ポジティブ思考の人柄なので勇気や元気をもらえそうです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2020-04-05 11:49)
原田大二郎サンは映画やテレビで大部見てました・・が
久し振りなので検索してみたら・・あらら~!”大部お年を召しましたね。2枚目役者だったのにね(>_<)。
by 旅爺さん (2020-04-05 13:42)
水漏れ甲介は毎回見ていたような気がします。
一度見たら忘れられない印象深い俳優さんですね。
by ヤマカゼ (2020-04-05 14:33)
原田大二郎さんは色んなドラマに出ていたのは知っていますがどのドラマに出てたかは全く思い出せません。
Gメン75に出演されていたのですか?あの番組は大好きでずっと見ていたはずなのですが、覚えがありません。本当に記憶力が悪くて(^^;
by エンジェル (2020-04-05 16:15)
懐かしい方ですね。
とても声の良い方というイメージでした。
by ヨッシーパパ (2020-04-05 18:26)
あちこちで見かけてた気がしてたけど調べたらGメン以外見ていなかった、バラエティ番組で見てたのかな俺(^_^;)
by pn (2020-04-05 20:07)
原田大二郎さん、最近あまりお見かけしない気がするのですがお元気なのでしょうか。
by そらへい (2020-04-05 20:29)
Gメン75出てたっけ?って感じです。
by mau (2020-04-05 23:04)
原田大二郎さん、「ハウルの動く城」でお名前を見たかなという記憶しかありません…
by ナベちはる (2020-04-06 00:19)
私にとって原田大二郎さんと言えば「Gメン75」ですね~^^
元気のある大きな声。いいですよね♪
by Rinko (2020-04-06 09:06)
参議院で落選された時、地方議員から始めようと
思ったけれど、70歳過ぎた新人議員では伸びしろが
ないからと諦めたそうですね。
by 犬眉母 (2020-04-06 18:23)