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独身の50代は孤独に耐えられない?「漏れなく狂う」か否か論争 [社会]

独身の50代は孤独に耐えられない?

いささか旧聞ですが、「独身の50代は孤独に耐えられない?」「漏れなく狂う」というツイートに対して、「下手に結婚したら狂うだろうなーという確信がある」など、反論ツイートも活発に行われたことがありました。要するに、結婚した方が幸せか、いやそんなことはないか、という論争です。

さてさて、あなたはどちらになりますか。 

「50歳過ぎて結婚できないのは孤独だ」「いやそんなことはない」


冒頭の記事は、J-CASTニュースです。


「独身の50代は孤独に耐えられない? 「漏れなく狂う」指摘拡散も...Twitterで反論相次ぐ」という話です。

50歳過ぎて結婚できないのは孤独だ、いやそんなことはないという論争が盛り上がっている、という記事です。

生涯独身率なる統計がありますが、生涯と言っても、亡くなってから調べるわけではなく、50歳で独身の人を「どうせもう結婚しねえんだろう」と決めつけて、「生涯」とみなしている失礼な統計です。

一般的に、この指標は国や地域によって異なります。

生涯未婚率は、結婚しない人が増える傾向にある現代社会において注目される指標の一つです。生涯未婚率が高まる背景には、結婚する年齢が高くなり、また、結婚しない選択肢が社会的にも受け入れられるようになったことが挙げられます。また、女性の社会進出や、個人の価値観の多様化なども影響を与えています。

生涯未婚率は、一般的には男女別に算出されます。日本の場合、2020年現在、男性の生涯未婚率は約23.6%、女性の生涯未婚率は約14.0%となっています。一方、韓国では、男性の生涯未婚率は約37.0%、女性の生涯未婚率は約25.0%と高い数値が示されています。欧米諸国では、生涯未婚率が高い国もありますが、その一方で、再婚率が高い国もあります。

生涯未婚率は、人々の婚姻行動や生活スタイルに関する情報を把握する上で重要な指標であると言えます。

50歳時の未婚割合は生涯未婚率とも呼ばれます。

でも、浅野ゆう子さんが57歳で結婚したように、人生100年時代はまだわからないはずですが、多くは20代~30代で結婚しますし、結婚できないというより、今更結婚に踏み切れないと考える人も少なくない年代であり、50歳というのがやはりひとつのめやすになるのかもしれません。

その50歳次の独身率ですが、国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集」によると、男性の未婚割合は2000年は12.57%だったのが、2022年には28.25%と2倍以上になったといいます。

そこで、あるTwitterユーザーが、「独りぼっちの50代とか気楽どころかキツイに決まってる」とツイートすると、それが拡散され、独身生活の厳しさについて述べる反応が集まったというのです。

40~50代の独身者たちが恋愛のパートナーを求めるも、なかなか相手が見つからず、孤独に耐えきれなくなった状態を「漏れなく狂う」と表現したツイートもあるといいます。

まあ、荒れ狂うかどうかはともかくとして、私も35歳ごろ、「このままでいいのだろうか」と考えたことはありますね。

孤独感はなく、ですから荒れ狂いやしませんでしたが、歳を取ってから「結婚しておけばよかった」と後悔しないだろうかとかね、考えました。

孤独感自体は、むしろ独身の方が面倒ではなくていいと思ってましたね。

他人といることによるストレスってあるでしょう。

周りに合わせるというのがどれだけしんどいか。

そのほうが精神的負担が大きいので「狂う」かもしれません。

ですから、その論争とやらは、どちらの意見もわかるし、さりとてどちらの意見も自分と全く同じではない、といったところです。

まあこれは、女性でも従来あった、「負け犬」とか「子なし」といったレッテルを巡る論争のようなものですよね。

人間の価値観は、そんな単純なものではないよと。

まあ、結論を書いてしまいましたが、同じ「独身」でも「既婚者」でも人によって考えは違うので、こういうディベートは、ポジショントークも虚しい「ひとそれぞれ」の話題でしょうね。

寂しくて狂うのなら結婚歴のある方じゃないの?


コレに対して、独身研究家/コラムニストの荒川和久さんは、こうツイートしています。
日本には40歳以上で独身の方が約2700万人います(2020年国勢調査)。「40歳過ぎて独身だと云々」だとすれば2700万人もそういう人がいるんでしょうか? 当たり前ですが、独身であっても幸福な人はたくさんいいます。一人暮らししているからといってその人が孤独であるとは限りません。むしろ、結婚して家族と一緒に暮らしていても、誰かと一緒にいるにもかかわらず、「私は孤独だ」と感じる人だっています。 内閣官房室の調査でも、そもそも「孤独を感じる」という人は4割程度ですが、「孤独感じる」ことと「孤独を苦しいと感じる」こととは別物です。私の調査では「孤独を苦しいと感じる」割合は男女とも1割程度でした。残り3割はある意味では「孤独を楽しめる」人達でもあります。 結婚しているからとか、家族に囲まれているからとか、友人と暮らしているからとか、そういう状態依存になってしまうことの方が危険でしょう。
模範解答ですね。

そうなんですよ、結婚していても「孤独だ」と思うことはあります。

だって、諸栓は法的に決めた「紙切れ一枚」の関係であり、他人であることにかわりはありませんからね。

そういう見定めができている人は、少なくとも「孤独を苦しいと感じる」ことはありません。

逆にずっと1人の方が孤独に強いんじやないでしょうか。

どちらかというと、未婚より一度は家庭を経験してる離婚組の方が寂しさは感じやすいかもです。

ヤフコメに、なかなか興味深いものもありましたよ。
ぬー 適齢期に結婚をして理想の人生という名の列車に乗れたとする。 その後、子宝を授かる、マイホーム購入、子供の受験進学、夫婦仲の維持、事業の好調(出世)、子供の結婚という駅に差し掛かるたび乗客は下車して行き、終点であるご臨終駅に着く頃には乗客はどれだけ残っているだろうか。 ほとんどの人は人生のどこかで思い通りに行かない場面、挫折を経験することになる。 そうして理想の人生のレールから外れても生活は続いていくし、その生活が不幸なものかといえば必ずしもそうではない。 列車に乗れなかった人、途中で下車した人も徒歩の道すがらに楽しみを見つけることができる。 肝要なのはどのような状況下でも楽しみを見い出すことのできる心持ちであり、金銭や精神の少しばかりのゆとりである。
みなさんの、お考えはいかがですが。

以上、独身の50代は孤独に耐えられない?「漏れなく狂う」か否か論争、でした。

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コメント 1

そらへい

> 肝要なのはどのような状況下でも楽しみを見い出すことのできる心持ち・・・

確かにそういうことだと思いますね。
by そらへい (2023-06-16 11:28) 

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