食とくらしの小さな博物館に行ってきました。港区高輪にある味の素の見学施設です。1900年から現在までの、社会や世相がうかがえるものと、その時代に発売されていた味の素の商品を展示。さらに、その時代にリリースされていた同社のCM、CFも見せてくれる博物館です。
味の素といえば、先月、工場がある神奈川・川崎の鈴木町に、見学施設「味の素うま味サイエンススクエア」が完成したばかりです。
「ほんだし」や「味の素」の製造を見学して、最後に試食もできるという見学ツアーの施設です。
見学ツアーは、以前は味の素の川崎工場で行われていましたが、専用の施設が完成したわけですね。
川崎工場のときに1度見学したことがありますが、同社の川崎工場は、京急大師線の鈴木町から川崎大師駅前まで続く大きな敷地にあるため、見学ツアーはバスに乗って移動したのを覚えています。
カップヌードルと中華料理店症候群
最初のガイダンスの時はジュースが出て、最後におみやげとして、クックドゥ、ほんだし、復刻版味の素とパンフレット、簡易バッグなどをいただき、すっかり籠絡されて(失礼)、味の素を見直しました。
また行きたいとは思いますが、たぶん、できたばかりなので、しばらく予約でいっぱいでしょう。
そこで本日は、もうひとつの味の素の施設である、食とくらしの小さな博物館に行ってきました。
時代ごとに展示
食とくらしの小さな博物館の場所は、JR・京急の品川駅と、都営浅草線泉岳寺駅、高輪台駅のちょうど中間ぐらいのところです。
ちなみにここは館内撮影可なので、堂々と撮影しました。
ひとつのフロアに、時代ごとに展示物が集められています。
現在発売されている商品もまとめて展示されています。
外国で売られている同社の商品も展示されています。
時代を象徴する食卓風景と、使われている味の素商品。1900~1945年、1946~1975年、1976~1990年、1991~20xx年という4つの時代設定で展示されています。
下にあるのはそれぞれの時代に流行したグッズ。その上に、同時代に発売された味の素商品が展示されています。
味の素の黎明期を、発明者・創業者たちの足跡をたどりながら紹介する映画(6分)。日本語だけでなく英語も選べます。
その他、「あしたのもとフォーカス」というコーナーでは、アミノ酸に関する情報や研究開発のガイダンスを設置されたパソコンで検索できます。
CMライブラリー
味の素は、テレビ創世記からCMを作っていました。
榎本健一(1956年)
フランキー堺(1957年)
池内淳子(1973年)味の素の「ほんだし」というとこの人でしょう。
黒柳徹子(1974年)
古手川祐子(1976年)
加山雄三&古舘伊知郎(1979年)
イッセー尾形(1980年)
せんだみつお(1980年)
あとは、左とん平、篠原勝之、片岡鶴太郎などのCFも流れていました。
こうしてみると、いまさらですが、タレントというのは、自身の意図や自覚にかかわらず、文化の象徴たる存在なんですね。
少なくとも味の素がある限り、彼らはこうして商品とともに語り継がれていくわけですから。
電車の中吊りポスターも展示されていました。
食とくらしの小さな博物館は、日曜祝日は休館ですが、土曜なら午後でも開いています。入館は無料です。
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