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近視・近眼、徹底解説 [(擬似)科学]

近視はまさに現代病でしょう。パソコンやスマホを日常的に使う現在、むしろ近視でない人を探すのが難しいぐらいです。そこで今回は近視特集。暗いところで本を読むと目が悪くなるって嘘?近視でコンタクトを入れるといくらぐらい?近視と遠視の違いって?近視のメガネは分厚いの?近視を進行させない生活習慣って?近視のメガネは分厚いの?子供の近視を何とかするには?などについて論考します。

暗いところで本を読むと目が悪くなるって嘘?


小さい頃、よく母親から、「そんな暗いところで本なんか読んでいたら目が悪くなるわよ。」などと言われたものです。

確かに明かりがなく暗いところで本などを見ていると、見えづらくて目が悪くなりそうにも思えます。

でも、数年前のとあるイギリスの医学会が出版している雑誌に、「明かりが少なく暗いところで本を読むことと視力が低下することには因果関係はない」という記事が掲載され、大きな注目を浴びました。

意外だと思いますか。

なぜ因果関係がないのか、同雑誌の要点をまとめてみましょう。

暗いところで本を読むと目が悪くなるという俗説は、おそらく不適切な照明によって焦点を合わせづらくなり、眼精疲労を引き起こすことからくるもののようですが、この効果は持続するものではありません。

また、過去、数世紀前の時代では、今よりももっと照明条件が悪く、ランプや蝋燭などの明かりで読書などをしていた状況があります。

そのような状況を踏まえて考えてみると、暗い光で本を読むと近視が進行するというのは、あくまでも俗説にすぎないというように理論付けられています。

確かに昔は、今よりも少ない照明の中での生活を強いられていた状況でした。

その時代に暮らしていた人より、照明に恵まれた現代に生きている私たちの方が、近視ははるかに少ないであろうということになりますよね。

このように、専門家によって、暗いところでの読書は近視への直接的な原因にはならないと結論づけられました。

でも、だからといって暗いところで本を読むことがいいとは言えません。

暗いところで本を読むと、瞳孔が大きくなり、焦点を合わせづらくなってしまいます。

それによって、目の筋肉に負担がかかって疲れやすくなり、決して目には良くないので、環境のいいところで読書を楽しみましょう。

近視でコンタクトを入れるといくらぐらい?


近視の人にとって、メガネやコンタクトといった視力を矯正するものは、日常生活を送る上で欠かせないものです。

また最近では、レーシック手術といった、目の角膜の屈折率を変えることによって、メガネもコンタクトもいらずに視力を矯正できるという手法も徐々に浸透してきました。

ですが、レーシック手術は開発されてから歴史も浅く、浸透してきているとはいえ、まだ手を出すのにためらっている人も多いと思います。

今のところ、近視の矯正方法として一般的なのは、やはりコンタクトでしょう。

このコンタクトも昔と比べ、品質も良くなり、値段もかなり安くなりました。

では、初めてコンタクトを作るには、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

まず、コンタクトを購入する際には、眼科で検査をしなければなりません。

コンタクトは医師の処方がなければ作ることはできないので、どこでコンタクトを作るにしろ必ず必要です。

一般的には、初診料と検査料を合わせて5000円~8000円程度で、これに健康保険が適用されると実際に支払う金額は2000円前後です。

そして、コンタクト本体の価格ですが、これは買う場所によって大きく差が出てきます。

見え方などで特殊なレンズを使用しなければならない人は別ですが、一般的なコンタクトレンズは眼科でも購入できますし、店頭販売や通信販売でも購入することができます。

一般的には、店頭で購入するより、通信販売の方が安く送料込みで販売しているところが多いです。

また、コンタクトの種類などでも金額に差が出てきます。

最近の主流は、1日使い捨てタイプ、2週間使い捨てタイプ、1ヶ月使い捨てタイプの三種類です。

1日使い捨てコンタクトは一番金額に差があり、1ヶ月につきおおよそ3000円~5000円ぐらいかかります。

2週間使い捨てコンタクトだと、1ヶ月おおよそ1500円~2500円ぐらいです。

1ヶ月使い捨てコンタクトだと、1ヶ月おおよそ2000円前後で2週間タイプとそれほど差はありません。

使う期間が短ければ短いほど安全性に優れ、目への健康維持はできますが、交換が多いのでどうしても値段が高くなってしまいます。

近視と遠視の違いって?


視力の不調によって、目の前のものが見えにくかったり、ぼやけてしまったりということは、誰でも少なからず経験はあると思います。

特に年をとればとるほど、眼球の働きは衰えていきますので、高齢者の方の中には視力の衰えに悩んでいる方も多いでしょう。

この視力の衰えにはさまざまな種類がありますが、代表的なものを挙げると近視と遠視があります。

眼科に行くとよく聞く単語ですが、実際どのようなもので何が違うのでしょうか。

まず、近視とは簡単にいえば、近くのものははっきりと見えるけど遠くのものはぼんやりぼやけて見えるということです。

これは眼球の前方でピントが合いやすくなってしまっているために起こる現象です。

角膜や水晶体の屈折率に異常をきたし強く屈折してしまって起こる屈折性近視と、角膜から網膜までの距離が長すぎてしまいピントが前方で合ってしまう軸性近視の二種類があります。

主に前者は比較的軽い近視の人、後者は重度の近視の人に見られる症状です。一方、遠視とは近くのものも遠くのものもぼやけて見える状態です。

若い人で比較的軽い遠視だと、目の調整力によっては近くのものは見えづらくても遠くのものはきちんと見えることもあります。

でも、重度の遠視だとピントが合わず、近くも遠くもはっきりと見えません。

これは網膜よりも後ろでピントが合いやすくなっている状態によって起きています。

重度の遠視だとどこにもピントが合わず、水晶体がなんとかピントを合わせようとするので、目に大きな負担をかけてしまいます。

それによって眼精疲労が起きてしまうため、近視より遠視の方がきちんとした治療を必要とします。

近視のメガネは分厚いの?


近視のメガネというと、レンズが分厚いイメージがあるという人がほとんどだと思います。

確かに近視が強ければ強いほど、焦点の距離が網膜から遠く離れてしまうので、離れた分だけの屈折力を持ったレンズが必要になってくるため、どうしても分厚くなってしまいます。

近視のメガネは凹レンズが一般的で、中心が薄く外側になるにつれて厚みを増していき、三日月のような形をしています。

どのような見え方かというと、レンズの中心は見えやすいですが、レンズの端になるにつれて物が歪んで見え、非常に見づらいので全体的に視野が狭いです。

また、このような分厚いレンズのメガネをかけると、レンズの作用で顔の輪郭が変わり、どうしても顔の印象が悪い方へと変わってしまいます。

それに、非常に重みがあるので、耳が痛くなってしまうこともあるでしょう。

特に顔の見え方を気にしない人にはいいとは思いますが、少しでも気になるという人には「両面非球面レンズ」がいいです。

この両面非球体レンズというのは、レンズの外側の歪みが少なく、見え方が安定しており、自然な視野が確保できます。しかし、普通の近視用のレンズに比べ、値段が少々割高になります。

近視の人にとってメガネは欠かせないものではありますが、レンズの重さや視野の狭さ、顔の印象などを気にする人には、メガネよりもコンタクトの方が適しているかもしれません。

コンタクトだと眼球に直接フィットしているので、メガネ特有の歪みはなく、裸眼と同様の視野を確保することができます。

近視を進行させない生活習慣って?


視力の不調にはさまざまなものがありますが、子供から大人まで誰もがなってしまう可能性があるのは近視です。

この近視は視力低下にも大きくつながるもので、要因として遺伝的な要因と環境的な要因の二種類あります。

重度の近視になると遺伝的な要因の可能性があるのですが、軽度の近視ですと環境的な要因が大きいです。

今の世の中、テレビやパソコン、携帯電話など、近視になる要因が周りのあちこちに存在します。

このようなものと上手く付き合っていかないと、近視の進行は避けられませんので、近視の進行を防ぐには生活習慣を改めなければなりません。

逆に言えば、生活習慣の改善の仕方次第によって、近視の進行や視力低下を防ぐことができるのです。

では、近視の進行を防ぐには、どのように生活習慣を改善していけばいいのでしょうか。

まず、読書や勉強、仕事をするときは、正しい姿勢で行いましょう。

姿勢を良くすることによって、見るものの距離が近すぎず遠すぎず、自然と目と見るものを離すようになります。

姿勢が悪いと、目と見るものが近すぎてしまって、左右の視力に差ができてしまったりします。

そして、普段から目を休めることを習慣にしましょう。

長時間目を酷使してしまうと、目に疲労がたまり非常によくありません。

これによって、眼の筋肉が固くなってしまい、近視が進行してしまいます。

ですので、読書や勉強は1時間ぐらい行ったら、10分~15分程度休ませたり、パソコンやテレビを見るときは40分ぐらいまでにして目を休めましょう。

それに、携帯電話やゲーム機は画面が小さく目を酷使しがちですので、30分以上見続けるのは控えてください。

目を休める際に遠くの景色を眺めたり、外に出て散歩するだけでも眼の筋肉をほぐす効果があります。

また、規則正しい生活リズムとバランスのとれた食事も大切で、睡眠不足や不規則な生活は目が疲れる原因になり、近視の進行を促してしまいます。

日頃から早寝早起き、バランスのしっかりとれた食事をするよう心がけましょう。

子供の近視を何とかするには?


近年、パソコンやゲームやスマートフォンなどの普及により、子供の視力低下が現代病と言っていいくらい深刻化しています。

この視力低下の要因は、ゲームやパソコンなどのやり過ぎによる近視です。

また、幼い子供の眼球や脳は未完成で、視力低下は近視だけではなく、弱視や斜視などの問題も出てきてしまうので、一刻も早い治療や対策が必要なのです。

子供が近視にならないためには、母親の注意力が必要不可欠で、子供がなにか物を見るときに目を細めて見ていたら要注意です。

これはものを見るときにピントが合わず、無意識的に目を細めてピントを合わせようとしている動作なので、軽い近視になっている可能性があります。

子供の近視を回復させるためには、眼科で行う治療と日常生活の改善が必要です。

まず、眼科で行う治療には、点眼薬による治療と通電治療があります。

点眼薬による治療とは、夜寝る前に散瞳薬をさすことによって、寝ている間に目の筋肉の緊張が緩和されます。

それによって、遠くを見ているような感じで眠ることができるのです。

通電治療とは、目に微弱な電気を流すことによって、近視の回復を促す治療です。

子供は大人に比べ、水分量が多いので、大人より子供の方が効果を期待できます。

日常生活においての対策としては、まずは目を休めることと目の筋肉を鍛えることです。

長時間何かを集中的に見たりしていると、眼の筋肉を酷使してしまい、固まってしまいます。

これが近視になるもとになるので、目を使ったら目を閉じるなどして、休ませる習慣付けをすることが大切です。

それとともに目の周りの筋肉を鍛えるのも大切で、目をぐるぐる動かしたり、瞬きしたりと、固まった筋肉をほぐすようにしましょう。

そして、十分な睡眠をとり、規則正しい生活を心がけ、カルシウム豊富なバランスの取れた食事をすることも近視の対策として大切なポイントです。

健康情報・本当の話 - 草野 直樹
健康情報・本当の話 - 草野 直樹

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