お膳に並べる味噌汁の配置は?東京、大阪、そして仏教の霊前供養膳 [生活]
和食の配膳における、味噌汁の位置が東京と大阪で異なる、というトピックが話題になっています。大阪では味噌汁を左奥に、東京では右手前に置くのが普通といいます。味噌汁「発祥」の仏教では宗派によって異なります。
昨日以来、配膳における味噌汁の位置が話題になっています。
味噌汁を置く位置は、食べる人から見て右か左か?という話です。
味噌汁を置く位置は右か左か? お膳に並べる味噌汁の位置が話題に(BCN+R) - goo ニュース https://t.co/3XYXCWJi8g
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) April 3, 2024
大阪では味噌汁を左奥に、東京では右手前に置くのが普通といいます。
農林水産省は、汁物は右手前に置くことを推奨しており、その理由についても説明しています。
しかし、食べやすさを考慮すると、大阪の配置の方が良いという意見もあります。
大阪での左奥配置の理由は明確ではありませんが、食事の中で味噌汁の地位が低かったからではないかという分析もあります。
最終的には、食べやすいように個人で位置を変えることもあると述べています。ま、そりゃそーだ。
私は、味噌汁は右手前ですね。親碗 (ご飯)は左手前 です。
日本には御膳という生活習慣があった
椀の位置が重要視されるのは、もともと我が国では、食事は個々の分が独立しており、一つのお膳にその人の主菜や副菜、ご飯、汁物などが盛り付けられている形式だったからです。
御膳の起源は古く、室町時代から存在していたと言われています。
当時は、貴族や武士など上流階級の人々が特別な行事やお祝いの際に御膳を楽しんでいました。
その後、江戸時代に入ると庶民の間でも御膳が広まり、個人単位のお膳が、一般的な食事スタイルとなりました。
でまあ、家長の御膳には椀(おかず)がひとつ多いとかね。
家族が、同じ飯台とかテーブルで食事をするのは戦後になってから、「家制度」から「家族制度」へという家庭の「民主化」の象徴だったといわれています。
もう30年以上前に、生活史研究家(元京都女子大教授)の小泉和子さんには、お話を伺ったことがあるのですが、同じ飯台やテーブルで家族が一緒に食事をするようになったのは、東京が一番早く、北陸地方は(昭和から平成に移るあたりで)まだ御膳の習慣は残っているところがある、と言われていました。
その小泉和子さんは、自らが過ごした実家を、昭和のくらし博物館として一般に公開しています。
場所は、大田区南久が原。
住宅街にあり、注意しなければ通り過ぎてしまいます。
のぼりが立てられています。ここからまっすぐ奥に入ります
私道をとおり
「博物館」に到着。家屋は昭和26年に建てられたといいます
話題になっている味噌汁というのは、中国から来た禅僧の影響で、日本の住職が始めに作ったと言われています。
少し長い余談ですが、御膳におけるお椀の位置というのは、仏教の各宗派によってどう定められているかもご紹介します。
仏教の供養御膳は宗派によって様々
仏教で定められているのは、あくまでも法事や葬儀でのお供え膳、もしくはそのときにいただく供養御膳のモデルで、日常的には各自の判断です。
なんちゃって介護&看病 59
— スタジオ一馬力 (@endou5577) March 25, 2021
我が家は仏教である。おせわになってる
お寺さんの関係で日蓮宗である。
初七日とか四十九日(納骨する日)まで。
そして作法の一つとしての霊供膳
(食事をお供えするミニチュアのお膳)がある。
後追い自殺を防ぐとか、ちゃんと食事をする意味も
あるのかも。 pic.twitter.com/G8gGLl3Szn
日蓮宗、天台宗、真言宗の御霊供膳は、左上に平椀(煮物を盛り付ける器)、右上に壺椀(和え物を盛り付ける器)、中央に高杯(香の物を盛り付ける器)、左下に飯碗、右下に汁椀、手前に箸を置きます。
本日のお客様。
— コバヤン(コバヤンちゃんねる) (@kobayanchannel) May 11, 2020
法事の時の御膳が欲しい。何を供えるの?
左手前はご飯 右手前は汁物、
左上は煮物など 右上は煮物、和え物
真ん中は漬物
お箸をご本尊の方に向けてお供え下さい。
ちなみに浄土真宗は御膳をする必要が
ありません?? pic.twitter.com/fkRMtozOyt
浄土教における御膳の配膳マナーでは、ご飯が左側に、汁物が右側に配置されるのが一般的です。
ただし、浄土真宗では霊前供養はありません。
禅宗における御膳の配膳では、味噌汁の位置は一般的な和食の配膳マナーと異なる場合があります。
父の日御膳
— yukie (@yukie_inomata) June 18, 2023
パパ見守ってくれてありがとう#御膳#曹洞宗 pic.twitter.com/pH55X14uug
右手前に平椀(煮物を盛り付ける器)、左手前に壺椀(和え物を盛り付ける器)、中央に高杯(香の物を盛り付ける器)、右向こうに飯碗、左向こうに汁椀、手前に箸を置きます。
箸は向こう側に置かれますが、お供えする際は、このままお仏壇の方に向けて配置します。
ということで、最初のテーマに戻りますが、みなさんは味噌汁椀の配置はどうされていますか。
ちゃぶ台の昭和 新装版 (らんぷの本) - 小泉和子
おはようございます^^
記事と同様、左にお茶碗右に汁椀です。子供のころ「ご飯を持つ手が左よ」と言う言葉よく聞きました。わたくしは日本全国同じかと思ってました。
by mm (2024-04-04 06:17)
明治3年生まれの祖母は御膳でした。
味噌汁は右ですね。
姉の絵手紙歴は長いです。母に画いたものはみな取っております。
by 夏炉冬扇 (2024-04-04 06:56)
おはようございます!
子供のころはこの丸いちゃぶ台ですね・・・(^-^)!!
by Take-Zee (2024-04-04 08:43)
水と味噌汁左ご飯真ん中おかず類右って感じです、俺的には一番合理的な配置(^-^)
by pn (2024-04-04 11:27)
残念ながらお膳での食事経験ないです。
ご飯は左でみそ汁は右ですね。
by 猫またぎ (2024-04-04 14:25)
ご飯は左、汁物は右、その上に煮物などですね
全国一律かと思っていました
お膳というか一家揃っての食事は今では珍しいのかもしれません
by ムサシママ (2024-04-04 15:06)
飯台という言葉久しぶりに耳にしました。
母が使っていて懐かしく思いました。
ちゃぶ台の写真も「そうそうこんな感じ」って
家の昔のちゃぶ台は四角かったような気もするんですが、
記憶が定かでないです。
幼少の頃母の実家に行くとお膳だったような気がするんですよね。
食事いただくときの躾けは孫の自分でも容赦なくて
箸の持ち方とかいろいろと叱られました。
by コーヒーカップ (2024-04-04 16:04)
こんばんは。
右手前に味噌汁です。
最初に汁物に口をつけますね。
「おみおつけ」とも呼びますが、漢字では「御御御付け」。
元は「つけ」と呼ばれていて、ご飯につけるものだったからと言われています。
それが定着するとぞんざいな言い方に思えて「御付け」となり、その後「み御付け」、そして「御み御付け」(御御御付け)となったとされています。
by センニン (2024-04-04 18:16)
お膳出食べるというと、どこかへお呼ばれに行ったとき
或いはお店で、家では適当な配置、あまり気にしていませんね。
仏壇に供える膳、これも規則があるようですが
妻の方が詳しそうです。
by そらへい (2024-04-04 19:50)
味噌汁だけでなく、ラーメンや汁物でも関東だと右手前
ですね。おかずも右だった。
by tai-yama (2024-04-04 23:20)
右手前ですね
by mau (2024-04-05 00:32)
左ごはんに右味噌汁が当然と思っていたし、東京なので、どの店に行っても、右味噌汁だったので、びっくりの記事でした。
by micky (2024-04-05 02:08)
大阪生まれの大阪育ちの者からすると右手前に味噌汁が有るのは違和感が有りますね、私は右手前に有ると「邪魔」と言う理由で即場外(お盆の左側外)か左奥へ移動してしまいます。
左手に碗を持ってごはんやみそ汁を頂く、ごはん→おかずの繰り返しで数回に一度味噌汁や香の物を頂くサイクルなので左に椀、右におかずや小鉢と言うのは非常に効率が良い(早く食事を済ませられる?)からなのだと思います。
by アコモ (2024-04-05 06:07)
炭水化物の取りすぎを避ける為、
「インドにおける不浄の位置(?)」である左に、
出来るだけ少なくご飯を盛って、それを思い出して
食べるのが私の現習慣。信心深さが無いですね。
by df233285 (2024-04-06 12:01)