うる星やつら(高橋留美子作、小学館)をご紹介します。『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』が、2月11日に公開40周年に合わせてAmazon primeで配信されることになったそうです。1980年代のファンタスティックラブコメとして一世を風靡した人気漫画は、令和の時代にどう受け止められるでしょうか。
『うる星やつら』は、高橋留美子さんが『週刊少年サンデー』(1978年39号~1987年8号)に連載し、小学館から単行本としてリリースしました。
第26回(1980年度)小学館漫画賞少年少女部門を受賞。
Wikiによると、2020年11月時点で累計発行部数は3500万部を突破しています。
このたび無料公開されるアニメ映画『「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」』は、当時、原作のあまりの改変に、作者の高橋留美子さんが激怒したと言われます。
ただ、キャラクターは原作をはずしたものではないので、まあ外伝として楽しめばよいのではないでしょうか。
今回は、その原作を振り返ってみます。
ツンデレと振り向かせたい関係のまま完結
『うる星やつら』は、1978年に短期集中連載作品として初掲載されました。
『うる星やつら』というと、宇宙人美少女・ラムが主人公と思われている方が多いと思いますが、本来は諸星あたるが、宇宙や異次元などの人々との遭遇を描いたもので、ラムが登場しない回もありました。
ラムがレギュラーになってからが、一般的に知られる『うる星やつら』なのでしょう。
浮気者の高校生・諸星あたるのツンデレと、彼を愛する一途な宇宙人美少女・ラムのラブコメ、および友引町の個性的な人々や、ラムの本拠地である宇宙や異次元などを舞台にしたドタバタコメディです。
宇宙人である鬼族が、鬼族代表と地球代表とで「鬼ごっこ」の一騎討ちで戦い、地球代表が勝った場合、おとなしく帰り、地球代表が敗れた場合、地球を占領すると宣言。
なぜか、一騎討ちの地球代表は諸星あたる。鬼族代表はラム。
ちょっとした誤解から、ラムはあたるが自分に求婚しているのだと勘違いし、それを受け入れてしまうことであたるが鬼ごっこに勝ったものの、ラムはあたるを「ダーリン」と呼び諸星家で生活するようになってしまいます。
そして、あたるがきやすく女性に声をかけるたびに、ラムの攻撃を受けます。
もっとも、それはあたるがモテることを意味せず、たんに数稽古で声をかけまくっているだけ。
そのムーブメントは、この物語のストーリーの根幹となります。
あたるも、内心ではラムをニクからず思っていながら、「好きだ」とは言わずにツンデレなんですね。
結局、あたるは最終話まで、ツンデレのままで完結します。
思うに、これはあたるもラム自身も望んでいたことなんでしょうね。
あたるを振り向かようとするところに生きがいがあり、本当に振り向いたしまったら2人の関係は終わってしまうのではないか、と2人とも思っていたフシがあります。
変えたくなかった、ということでしょう。
少年サンデーコミックスで全34巻リリースされましたが、それだけの人気長編になったのは、当然2人を取り巻く個性的なキャラクターの存在もあります。
個性的な脇役キャラクター
本作は、主要人物のほかにも多くの個性的な脇役キャラクターが登場します。
あたるの宿敵が面堂終太郎。面堂財閥の跡取り息子で、あたるのライバル。ラムに想いを寄せており、あたるとはよく「真剣」勝負をしていました。
三宅しのぶは、あたるの同級生で幼なじみ。かつてはあたると恋人関係でしたが、その後は面堂に想いを寄せるようになるものの、あたるとも絶縁というわけではなく、みんなでわいわい過ごす現状を楽しんでいます。
その他、藤波竜之介、白井コースケ、おユキ、錯乱坊、サクラ先生、テン、ラン、弁天、温泉マーク先生などが登場します。
個人的には、鷲尾真知子さんがアニメ版で声をあてていた、巫女兼養護教諭のサクラ先生が良かったですね。
髪が長くてタッパもありそうで、何もしなければ絶世の佳人なのに、ご飯は大きな鍋のものを瞬時にたいらげる大食い。
僧侶の錯乱坊が、食べたくても箸を出す隙を与えられず、残った汁をすする小動物のような原作の描き方は面白かった。
そのくらいの「毒」があってもいいですよね。
コンプライアンス時代の『ドラえもん』なんて、ジャイアンまでいい人になっちゃってつまらないと思いませんか。
アニメでも長く放送されていましたし、ご存知とは思いますが、覚えていらっしゃいますか。
うる星やつら〔新装版〕(1) (少年サンデーコミックス) - 高橋留美子
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ラムちゃん、寒くないんでしょうか
by 赤面症 (2024-02-05 01:08)
うん俺も鷲尾真知子のサクラさん好きー(^ν^)
by pn (2024-02-05 06:20)
おはようございます!
このアニメは見たことはないんですが
雷さんのようなキャラが可愛いですね!
by Take-Zee (2024-02-05 09:02)
ラムちゃんが主人公だとばかり思って居ました(^_^;)
by yokomi (2024-02-05 14:11)
若い時、原作のコミックから見ていました。
年月を経て、物語は受け入れられるでせうか?
by 猫の友 メルティー (2024-02-05 15:33)
若い時、時々見ていましたが原作のストーリーは理解していませんでした。
なぜダーリンと呼んでいるのかも^^;
やっと謎が解けました。
有難うございます。
by tochimochi (2024-02-05 16:57)
今現在リメイクして2期が放送されてます
自分はアニメ好きですが、他のアニメ好きからも
正直言って話題にもなってないですね
「今更、追いかけっこ見せられても」という意見が大半です。
by コーヒーカップ (2024-02-05 17:54)
改変はコンプラのせいなのかな・・・
無理にリメイクしないでもいい気もしたり。
by tai-yama (2024-02-05 23:11)
放送当時、ラムちゃんが仙台弁だと地元で話題になりましたねー
by mau (2024-02-06 00:13)
「うるぼしやつら」と言っている子がいました。
検索したらこれでもヒットしましたが。
by そらへい (2024-02-06 21:08)
子ども心に虎のビキニにドキッとした記憶があります。
by t-yahiro (2024-02-07 00:02)