慶應義塾野球部、甲子園球児の頭髪議論、「当たり前」なんてない! [仏教]
慶應義塾野球部の甲子園進出はそれ自体が話題でしたが、何より注目されたのは「坊主頭」ではないこと。球児の頭髪議論を起こしました。中には「甲子園球児は坊主頭が当たり前」という人もいますが、この世の中に当たり前のものはない、というのが仏教の教えです。
今日は久しぶりに、知ったかぶって仏教の教えに基づいた意見を書きます。
慶應義塾野球部の甲子園登場は、坊主頭でないことも話題になりました。
まあ、それ自体は、私は甲子園球児でもないし、高校野球は見ないから、別にどっちでもいいと思ってるんですが、その是非は、議論になっていますね。
当事者は、別に「坊主頭でない」ことを求めるメッセージ性をもったわけではなく、「いろいろあっていいでしょう」という意見。
「髪の毛のことを議論していることが遅いと思うんです。坊主もあってもいいし、そこで議論を起こさない。別に僕らが主流になる必要はない。なんでもいいじゃんという状態にしたいと思っているんで
— 度ハマり (@dohamari_24) August 21, 2023
"髪型の自由"をしっかり言語化する高校生…大人だ https://t.co/nXON4BNiwK
しかし、中にはかなり強硬な批判意見もあります。Facebookから引用します。
短髪アタリマエ?
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) August 21, 2023
物事に「当たり前」なんてことはない。
常に変化する諸行無常。これはお釈迦様の言葉。
変化できないものは強者でも滅びる。これは恐竜が実証済み。
慶応は高校野球に「変化」をもたらした。
高校野球を救った。#慶応 #慶應義塾 #仏教 #甲子園 #球児 #頭髪 #高校野球 #高校野球2023 pic.twitter.com/p355qBH5u8
高校球児は、短髪がアタリマエだと決めつけるのです。
しかし、そこまでいうなら、私は思います。
短髪アタリマエ?
物事に「当たり前」なんてことはない。
物事は常に変化する諸行無常。これはお釈迦様の言葉。
変化できないものは強者でも滅びる。これは恐竜が実証済み。
慶応は高校野球に「変化」をもたらした。
慶応は高校野球を救った。
これが、私の反論・見解です。
野球は進化している
野球素人だけど慶応と広陵の甲子園見て思ったこと!
— 孤高の野球人a.k.a.ちくま (@Do_y0u_remember) August 16, 2023
髪の毛伸ばして自由に打てる高校vs全員坊主でプロ注目のバッターにもバントさせて未来ある2年生ピッチャーに150球以上投げさせる昭和の残党みたいな野球してる高校
勝ったのは前者か?
時代も変わったなあ?
これは、仏教的に言えば、ということで、別にこの意見と違う意見でも構わないのです。
ただ、甲子園球児=坊主頭で「なければならない」と決めてかかる人は、物事を固定的にしか考えられないということではないでしょうか。
でも、その固定は、たんにその人の執着(煩悩)に過ぎない、というのが仏教的回答です。
なぜなら、物事は全て不変であり、変わらずにいられるものはありえないし、逆に変われるものこそが今後の命脈を保てるのです。
たとえば、もう50年近く前になりますが、プロ野球のパ・リークに指名打者制が導入されることになりました。
打って守って、のはずの野球に、打つだけという「ポジション」が入るのです。
「野球が変わってしまう」「野球が野球でなくなってしまう」
と、当時は大騒ぎだったんですよ。
投手の交代にかかわってきますし、「打つだけ」によってスランプになって消えていった選手もいます。
でも、今はどうでしょう。
セ・リーグと、パ・リーグが通年で当たるイースタンリーグでは、原則としてセ・リーグチームはDHを使わないけれど、使いたかったら使ってもいい、というところまで変わってきています。
それ以外は、片方のチームがDHを使い、片方が使わないというゲームもあるわけです。
そんなの不公平だって?
でもそういう試合を含めて、もう50年近く公式戦は消化されています。
その一方で、同じ年に導入された2シーズン制は、廃止されました。
有用なものは採り入れられ、そうでないものは淘汰されて、野球界は発展を続けたということです。
話を戻せば、今回の問題は、“たかが”頭髪。
DHと違い、野球そのものには何の影響もありません。
しかも、頭髪解禁によって、より多くの生徒にユニフォームを着る関心を抱かせ、さらに頭髪をきっかけにそれ以外の古典的な「精神主義」が次々ぶっ壊されて、新しい高校野球へ変貌を遂げることができるかもしれないなど、メリットははかりしれません。
デメリットは、たんに頭の古いおっさんのイメージどおりではないという「ストレス」だけ。
冒頭の慶応の生徒が言うように、「なんでもいいじゃんという状態」でいいと思いますが、それでもしやっぱり頭髪が邪道ということなら、プロ野球の「2シーズン制」と同じで、消えていくでしょう。
いずれにしても、大事なことは、「変化はするものなんだから、どんな新しい波が訪れても変化を恐れるな」ということです。
ま、おそらくは、「なんでもいいじゃん」なら、今後は髪の毛のあるプレーヤーが増えていくのではないかと思いますが。
実は西洋哲学も
仏教、仏教と書いてきましたが、万物は生成発展消滅する、というのは西洋哲学でもいわれてますからね。
あらゆる存在は時の流れとともに変化していくことを述べたことばとして、ヘラクレイトスはそのことを川の流れにたとえて、「同じ川に二度入ることはできない」とも言ったそうです。
繰り返しますが、世の中は、変化することこそが、アタリマエのことなのです。
だから、未来は怖くもあるし、楽しみでもあるのです。
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「今」に慣れると、ずっとこのままがいいのになと思うことはあります
by 赤面症 (2023-08-22 01:10)
子供のころから野球は嫌いでしたね
興味もなかったです。
精神力で何とでもなるみたいな
巨人の星とか、ああ言うの大嫌いです。
by コーヒーカップ (2023-08-22 05:00)
本人が邪魔に感じないならどんな髪型でもいいと思うけどなぁとは前から思ってた、なぜ皆坊主なんだろかと。
by pn (2023-08-22 06:22)
>世の中は、変化することこそが、アタリマエのことなのです。
>だから、未来は怖くもあるし、楽しみでもあるのです。
この言葉は核心をついていますね。変化に対する勇気のない者が物事を固定化しようとするのですね。
by 扶侶夢 (2023-08-22 10:45)
アドバイスのコメントありがとうございました。Canva試しにダウンロードしてみましたがチームで作業?などわからないことだらけなのでゆっくり勉強していきたいとおもいます。
by みぃにゃん (2023-08-22 14:37)
こんにちは。
お見舞いコメントありがとうございます。
by YUTAじい (2023-08-22 14:46)
女子マネージャーもベンチに入れる時代になりましたし。
「相撲かよ」と言うぐらい拒否られていたのに・・・
女性は土俵に上がってはいけないもその内かわるかも。
by tai-yama (2023-08-22 23:09)
違和感は今まで丸刈りを見せつけられていたからでしょう。慣れれば長髪も当たり前になります。
非丸刈りチームが優勝したり、ベスト4進出したりすることによって、多くの指導者が考え方を変えられることを期待したいですね。
by そらへい (2023-08-23 19:58)