映画やドラマ、「10秒飛ばし」や1.5倍速などで「効率的」に鑑賞しますか：戦後史の激動：So-netブログ

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映画やドラマの初見を、「10秒飛ばし」や1.5倍速などで「効率的」に鑑賞することについて賛否両論があるそうです。

こんにちの、デジタル時代らしい話題です。

私は、コンテンツや目的によりけりだと思いますが、初見の映画やドラマぐらいはきちんと「ありのまま」を鑑賞したいと思います。

「10秒飛ばし」や1.5倍速を行う背景

もとの記事は、現代ビジネスオンラインです。

『映画やドラマを観て「わかんなかった」という感想が増えた理由』というタイトルです。

稲田豊史さんの署名記事です。

いったい、何がわからないというのか。

【観客が"幼稚化"しているのか？】映画やドラマ、アニメで、心情や情景をセリフで説明する作品が増えている。なぜ昨今のエンタメは過剰に「わかりやすさ」を求めるのか。そして、脚本家やプロデューサーはこの変化をどう感じているのか。https://t.co/eiHWl8vB9f
— 現代ビジネス (@gendai_biz) June 3, 2021

著者は、最近の映画やドラマの鑑賞方法は、初見の映像作品なのに、「10秒飛ばし」や1.5倍速などで「効率的」に観る人が増えたと指摘。

ネットで賛否両論の話題になった方です。

「よく言ってくれた」と溜飲を下げる人もいれば、「どう観ようが勝手」と怒りだす人もいたそうです。

「10秒飛ばし」や1.5倍速を行う背景は、大きく3つあるといいます。

1.無料もしくは安価で観られる作品が増えた結果、時間が足りない
2.時間コスパを求める人が増えた（1時間のコンテンツをたとえば40分ぐらいで楽しみたい）
3.セリフですべてを説明する作品が増えた

著者は、「3」を問題視しています。

状況や、その人物の感情を、1から10までセリフで説明する作品が近年増えてきたことで、「倍速でもセリフは聞こえている（もしくは字幕で読めている）んだから、ストーリーはわかる。問題ない」という理屈から、「10秒飛ばし」や1.5倍速派が増えてきたというのです。

しかしですよ。

演出家は、伊達や酔狂で、そのシーンに時間をかけているわけではありません。

そのシーンの状況や、セリフの「間」で表現していることもあるのです。

なのに、「10秒飛ばし」や1.5倍速をされてしまったら、それが伝わりません。

たとえば、「口では相手のことを『嫌い』と言っているけど本当は好き、みたいな描写が、今は通じない」と記事には書かれています。

セリフで「好き」と言わないと、役者のツンデレの仕草や表情では、視聴者は理解してくれないというのです。

なるほどなあ、と思いました。

以前、『渡る世間は鬼ばかり』における橋田壽賀子さんの脚本が、冗長なセリフで説明しすぎるからヘタクソな脚本だ、という批評もありましたが、そうではないんですよ。

橋田壽賀子さんが下手なのではなく、現代のテレビドラマは「そういう脚本」を求められているということです。

はっきりいえば、現在活躍する脚本も、役者も、昔に比べたら表現力のハードルが下がってしまったということです。

説明というのは、簡単ですからね。

笑う表情の演技よりも、「あーおもしろい」とセリフで言わせる方が、役者も脚本家も演出家も簡単ですから。

でも、それでもまだ説明が足りない人が、記事のタイトルにある「わかんなかった」人たちだというわけです。

3回は見ないと頭に残りません

良い記事でした。今、作り手が直面している苦悩を、かなりリアルに浮き彫りにして、かつ未来も見せてくれました。もう少し、脚本家という仕事を頑張ってみようと思いました。

映画やドラマを観て「わかんなかった」という感想が増えた理由（稲田豊史） https://t.co/vKImqSjU46
— 高野水登映画『賭ケグルイ絶体絶命ロシアンルーレット』5/12公開！ (@TakaMinaCalpis) June 3, 2021

私は、こうしたブログにレビューを書くときは、頭が悪いもので3回は見ないと書けません。

1回目はなんとなくストーリーを追い、2度目は良かったところを戻して繰り返し見たり、シーンを静止して確認したりして、3回目はポイントになる人物を決めて、その人を重点的に追う……。

あらすじを書くにも、どこかのコピペではなく、自分の視点やオリジナリティで書くために、そこまでしないと私はダメですから、初見で「10秒飛ばし」や1.5倍速という変則的な見方は、ちょっと私にはできないことです。

もちろん、それは「鑑賞しよう」という意思があってのもので、やくたいもないバラエティ番組とか、見る目的によっては、「結末」だけ見ることもありますけどね。

みなさんは、いかがですか。

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見る時はちゃんと見ますけど～(-_-;)
by 溺愛猫的女人 (2021-06-05 23:30)

いっぷくさんのおっしゃる通り今日デジタル技術でたくさんのコンテンツの視聴が可能となってるので観賞と言うよりは見る事に主眼が移ってるように思えます。私もレコーダーで録画し倍速で見てるので迫力のシーンは憶えてますが内容が乏しくなっています。。。
by tomi_tomi (2021-06-06 00:15)

テレビは、真剣勝負で鑑賞するものではなくて、「ながら」のメディアになりましたね。
だから字幕スーパーで補っているという。
by おっつぁん (2021-06-06 00:47)

考えさせられます。
by skeptics (2021-06-06 00:52)

こんにちは。
映画やドラマは、じっくり視聴しますが・・・
Youtubeの料理レシピや実用的な動画は倍速で見る事有ります。
見る・観るモノで変化します！？(=^･ｪ･^=)
by Boss365 (2021-06-06 01:16)

速度を変えての再生機能、自分では使っていませんが弟はよく使っています。
見る作品が多くて、それを使わないと時間が足りないようです。
by ナベちはる (2021-06-06 01:21)

せっかく時間割いて観るんだったら、ちゃんと
観たいですね(*´ω｀*)。
by 萌田かずきち (2021-06-06 01:38)

ドラマやアニメは普通に見ますけど、スタサプや映像授業は倍速です。
でもパソコンを斜めに2台置きして、奥でアニメ、手前で映像授業みたいな感じが多いかも。どちらか一方はほとんど無いです。
by そら (2021-06-06 05:32)

おはようございます。
録画した番組はCMを早送りする場合はありますが、本編は通常の再生で見るようにしてます。
by SGD楓 (2021-06-06 06:15)

ドラマAVの場合は濡れ場以外はすっ飛ばしてたけど、あれはあれでちゃんと見るとストーリー的に面白い事（笑）
それはさて置き倍速は何となく分かるけど１０秒飛ばしだとそれこそストーリー繋がらなくない？それ見て「わからない」って言ってるんだったら付き合いきれないでしょう制作側も(^_^;)

by pn (2021-06-06 08:11)

こんにちは。
すっとばしはやりませんが、ドラマや映画を観賞するとき、
「ながら」だとけっこういろいろ見逃してしまいますね。
本当に見たいものは、それこそ映画館で観るか、
テレビの前にきっちり正座して見たいと思うのです。
良い作品の「行間」を読むことができないのは勿体無いことです。
by su-nya (2021-06-06 13:25)

映画やドラマを飛ばしで見ることはないです。
飛ばすくらいなら見ません。
時間の無駄です。
by 猫またぎ (2021-06-06 14:54)

言葉で説明ですか。でも、落語とかの落ちを説明されても、それは粋でない。わからないのはそれでいい。しばらく経ってから、あーっていう気づきがくるまでが、余韻。答えをすぐに求めるのは偏差値教育の弊害だけれども、答えのないものを考え続ける姿勢がこれからは問われてくる。子役のような出来過ぎた日本人よさらばって感じです。
by masakazoo (2021-06-06 15:07)