小高恵美といえば『花のあすか組！』を思い出す

今日は小高恵美さん（おだかめぐみ、1972年5月9日～）の誕生日です。おめでとうございます。デビュー作といえば、高口里純原作の実写ドラマ『花のあすか組！』で演じた九楽あすか。映画版では初主演のつみきみほが演じていました。

小高恵美とは誰だ

小高恵美は、1987年に開催された第2回『東宝「シンデレラ」オーディション』でグランプリに選ばれ、芸能界入りします。

東宝と東宝芸能が、不定期で実施する女優オーディションで、沢口靖子や長澤まさみらがデビューしました。

叔父さん夫妻は、日活で活躍した小高雄二さん、清水まゆみさんです。

花のあすか組！

【7日間ブックカバーチャレンジ 5日目】

花のあすか組 外伝 I
高口里純 作
祥伝社コミックス文庫

※初版は1987年、角川書店より刊行。 pic.twitter.com/h7nIbSOJvJ

— ちゃら＠52もも (@chara52momo) May 6, 2020

『花のあすか組！』は、『月刊Asuka』に連載されていた高口里純の漫画です。

タイトルだけ見ると、華やかな青春学園漫画のようなイメージがありますが、ピカレスク漫画です。

といっても、実話誌に出てくるような“本物の任侠”ではなくて、九楽あすかという中学2年生のヤサグレが、夜の新宿歌舞伎町に迷い込んできた、いじめにあっていたり、親との関係に苦しんでいたりする少女たちを助けるためにヤクザや暴走族らと戦い、少女たちも変わっていく話です。

あすかは、全国中学裏番長連合（全中裏）という裏番組織の十人衆のひとりだったため、一声かければ表番がすぐに集められ、ヤクザも暴力団も一目置く存在です。

そんなあすか自身も、溺愛の親と、いじめ「られ」の経験を持っています。

世間がバブルに浮かれる1985年初出ですが、あすかは山口百恵（1980年引退）の横須賀突っ張り路線に憧れ、くるぶしまでかくれるロングスカートや特攻服など、1970年代の不良のスタイルです。

要するに、その時代に合っていないアナクロですが、そこに主人公の個性を感じたのか、バブルを直感的に「おかしい」と思う人々が「古き良き時代」に立ち返りたくなったのか、同作は注目され、ドラマと映画になります。

高口里純は、この漫画がヒットしている頃、中国天安門事件や、ベルリンの壁やソ連の崩壊を見ていますが、それでも「日本共産党に政権をとってほしい」と明言しています。

同党が、漫画に描かれているような人々に光を当ててくれるかどうかはわかりませんが、体制からこぼれた社会的弱者の側に立つという、作品のメッセージと矛盾しない立場であるといえるでしょう。

小高恵美版『花のあすか組！』

昭和63年4月11日『花のあすか組！』テレビ版放送開始！
後に平成ゴジラシリーズの三枝未希役で出演していた小高恵美さんのデビュー作でした。
ニュータイプ100%シリーズムック本を兄ちゃんが買ってたな～(ﾟ∀ﾟ) pic.twitter.com/HCEyoedNvA

— 時星リウス (@TokiBosi20) April 10, 2017

小高恵美版『花のあすか組！』（1988年4月11日～1988年9月26日、東映/フジ）は、30分の枠で放送されたレギュラードラマ（全23話）です。

九楽あすかが小高恵美、堂本ミコが小沢なつき、香月はるみが石田ひかりでした。

ドラマは、どちらかというと学園レベルで裏番組織と戦う女子中学生の話が中心になっています。

全東京の中学校征服を企む闇の組織全中裏（全国中学裏番長連合）に支配された弁天中学へ転校してきた小高恵美が「あすか組」を立ち上げ、小沢なつきや石田ひかりらと敢然と戦いを挑みます。

｢花のあすか組!｣ テレビ版・映画版
九楽あすか：小高恵美・つみきみほ｜原作：高口里純@retoro_mode pic.twitter.com/Yk2jRwIpa1

— JUNK (@XMbHWFpbX) December 10, 2019

ピカレスクというよりも、アイドルドラマですね。

ただ、小高恵美はこのドラマのために、劇中で本当に髪を切りショートヘアになっています。

当時は、そのヘアスタイルが中高生に流行したみたいですね。

つみきみほ版『花のあすか組！』

検索したけどこれしか見つからなかったよ『花のあすか組！』のつみきみほ画像。全編ずっと『AKIRA』のコスプレしてるんだつみきみほが。 pic.twitter.com/vasUNQCxX0

— 松＃俊之 (@MatsuiTo) December 22, 2016

『花のあすか組！』は、つみきみほ主演によって映画化もされました。

ムード的には、つみきみほには、原作のあすか特有の無表情なシーンを演じることができますが、ストーリーは原作とは全く違う、ドラッグが蔓延する近未来ニュー・カブキ・シティを舞台にしています。

@kasei_complete おお、ファミリー劇場ですか。あの小高恵美/小沢なつき/石田ひかりのテレビ版花のあすか組は宇宙最強のアイドル番組でしたよ。主演三人の可愛さが神だし、登場人物殆ど女子高生だしねぇ

— あさり (@asarida) January 22, 2010

@yukacinnamon 劇場版「花のあすか組！」も好きですが、ドラマ版のあすか組がめちゃくちゃ好きでした。あすか役の小高恵美の真似してデブス女子中学生のくせして、美容室に明星ヘアカタログ持って「同じ髪型にしてください。」と図々しい事を言ってたあの頃...

— うなぎパイちゃんVSOP (@unagipiechan) September 12, 2012

ネットでは、今も小高恵美のあすかは好評です。

ドラマ版、ごらんになりましたか。


花のあすか組！（１） (祥伝社コミック文庫) - 高口里純

少女戦国にあらし吹く！ - 田中秀夫, 武上純希, 小高恵美, 小沢なつき, 石田ひかり, 相楽晴子, 石井めぐみ, 本田理沙, 和久井映見, 加藤麻里, 大寶智子, つみきみほ, 佐藤恵美

花のあすか組! 壱 [DVD]

• 出版社/メーカー: 東映ビデオ
• 発売日: 2007/01/21
• メディア: DVD

コメント 6

デビュー作としては上々でしたね。
ゴジラ映画の三枝未希もありました。
考えさせられます。
by skeptics (2020-05-09 14:24) 

バブルの時代は、悲惨でした。激務で3日に1回位しか家に帰らず何度も体を壊しました。残念ながらドラマとか見れなかったです。アマゾンでもあるか探して見ます。
by ヤマカゼ (2020-05-09 18:10) 

この時期は、大学生活が楽しくてTVは歌謡番組ぐらいしか見ていなかったですね。
by ヨッシーパパ (2020-05-09 18:25) 

おー、見てた見てた♪
確か未来からつみきみほが来ちゃって小高恵美のコインが敵と戦ってる時に溶けたかなんかしてつみきのコインを渡して未来に戻る回があったはずなんだが逆だったかな？(^_^;)
by pn (2020-05-09 20:11) 

高口里純さん、CHANELの漫画好きでした。
by mau (2020-05-09 23:09) 

『花のあすか組！』は、初めて作品名を知りました。
同じドラマでも、演者が違うだけでドラマの印象が変わりそうですね。
by ナベちはる (2020-05-10 00:54)