今日は榊原郁恵さん(1959年5月8日~)の誕生日です。おめでとうございます。榊原郁恵さんといえば、昭和世代に思い出されるのは『ナッキーはつむじ風』。漫画『生徒諸君!』の実写化といわれますが、原案ではなく翻案作品です。2作を比べてみましょう。
ナッキーはつむじ風
『ナッキーはつむじ風』(1978年10月11日から1980年3月12日まで、TBS系)は、榊原郁恵の初主演ドラマ。
当時、「一応見ておこうか」ぐらいの関心で見たのですが、面白いので以来毎回見るようになりました。
主人公、星野夏樹は長崎出身。通称ナッキー
自分に素直な感性と快活さで、ミッション系高校の校長先生(丹下キヨ子)に叱られることも少なくないのですが、東京の一ツ木学園に転校してもそれは変わりません。
でも、父親(柳生博)は、そんなナッキーを決して否定せずに、温かく見守っています。
第1回で東京の学校に転校。制服が間に合わなかったのですが、以前の制服ではなく私服でやってくるところは、『生徒諸君!』と同じです。
そして、憧れの先輩(川崎麻世)に一目惚れして、「愛しのロビン・フッド様」と心のなかで名付けます。
しかし、実年齢では榊原郁恵の方が2歳上で、当時はそのへん、ちょっとだけツッコまれました
川崎麻世は夏樹の姉(丸山秀美)に好意があり、思わぬ三角関係になってしまいます。
夏樹はバドミントン部に入りますが、同級生はケンちゃんシリーズでおなじみの宮脇康之(宮脇健)。
どちらかというと、夏樹のほうがイニシアチブを取っています。
ナッキーは、部員やクラスメイトなどを巻き込んで毎回騒動を起こします。
まあ、総じて明るいドタバタです。
榊原郁恵の、遠慮会釈ない腹から思いっきり笑うキャラクターをモチーフにした設定です。
生徒諸君!
庄司陽子作の『生徒諸君!』は、青春学園漫画の金字塔的作品ともいわれています。
主人公北城尚子ことナッキーの、中学生から大学まで、中学の教師生活、そして辞職して理想の学園を設立するところまでが描かれています。
勉強もできてスポーツ万能、さらに「自分に素直な感性と快活さで学園生活に新たな風を巻き起こす」点では、『ナッキーはつむじ風』と同じですが、北城尚子には光だけでなく影も描かれています。
北城尚子の姉が生まれつき極度に病弱であったため、勉強も遊びもすべてを全力で2人分生きようと思ったことが、彼女の「万能」の頑張りの背景にありました。
彼女は、自分を慕う同級生らと『悪たれ団』を結成して騒動を巻き起こします。
しかし、転校以来ずっと行動をともにしてきた男子生徒、岩崎祝とは最後にお別れします。
主要な登場人物同士が結ばれてハッピーエンドにならないところに、少女漫画らしくない人生の難しさややるせなさを描いているわけです。
小泉今日子版『生徒諸君!』
この作品を原作にして、1980年(上田美恵)と1987年(伊藤美紀)にはテレビドラマが、1986年にはテレビアニメ(原田知世)が制作されました。
さらに、1984年には小泉今日子主演で映画化されています。
通常、『生徒諸君!』の映像化というと、この小泉今日子版ナッキーを指すことが多いようです。
主題歌の『The Stardust Memory』、そして伝説となったスカートたくし上げポスター。
べつに、中の下着が見えているわけでもない、よくみれば他愛ないシーンなのですが、他の松田聖子の二番煎じアイドルたちとは違う、という決意表明のような主張が伺えました。
この頃からだと思うのですが、女子の間で、相手を呼ぶときも自分を指すときも、敬称略の名字だけという言い方が流行しましたが、小泉今日子が自分を「小泉」と呼ぶことがその発端にはあったのかなと思いました。
翌年でしたかね、彼女が刈り上げのワカメちゃんカットになったのは。
ポスターにも、「ナッキー率いる“悪たれ団”そのいくところつねに愛と涙のハプニング」とある通り、原作のモチーフである「涙」をきちんと描いていました。
そこが、榊原郁恵の『ナッキーはつむじ風』と違うところです。
『生徒諸君!』ご覧になったことありますか。
息子さんもリポーターで活躍
さて、榊原郁恵さんは、神奈川県川崎生まれの厚木育ち。
高校2年の時に、ホリプロが主催する「第1回ホリプロタレントスカウトキャラバン」で優勝して芸能界入りします。
同時期にデビューした
清水由貴子・高田みづえとは、フレッシュ三人娘というユニット名がつきました。
が、もともと事務所もレコード会社もデビューの経緯も違い、揃って映画やドラマで共演するわけでもなく、歌番組で3人が揃うことも少なく、せいぜい月刊明星や平凡などの芸能雑誌の表紙で一緒に撮るぐらいで、接点がほとんどないまま自然消滅していました。
現在、3人の中で唯一現役なのが、榊原郁恵さんです。
そっくりな息子さんは、夕方の番組でリポーターをソツなくつとめていますし、夫も過食による糖尿病で透析を受けているという話もありましたが、時々テレビ番組でお見かけします。
幸せそうで何よりです。
生徒諸君!(1) (デザートコミックス) - 庄司陽子
映画パンフレット 「生徒諸君!」監督:西河克己 出演:小泉今日子、坂井徹、麻見和也
こんにちは。
原作マンガは途中まで読んでましたが、映像化はどれも観ていないです。
沖田くんが山で遭難しちゃうのが、衝撃的でした。
by ピンキィモモ (2020-05-08 11:06)
『ナッキーはつむじ風』は、覚えていましたが、『生徒諸君!』はどうだったかなぁ?
by ヨッシーパパ (2020-05-08 17:31)
旦那の渡辺徹さんが少し痩せたのは、やっぱり糖尿病の痩せ方ですね。
by 我流麺童 (2020-05-08 17:59)
榊原郁恵さんと言えば明るさが売りですよね。
今の顔を見ると若いときは若かったですね~(-_-;)笑
by 旅爺さん (2020-05-08 18:07)
両方とも懐かしいです
良く観ていました
特に郁恵ちゃんは同級生ですから
by KINYAN (2020-05-08 18:22)
漫画を先生になったまで(ここで終わってますよね1回)を読んでましたが実写版どれも見て無い事に気付いた(笑)
岩崎と結婚しなかったんだぁ・・・
by pn (2020-05-08 20:01)
『ナッキーはつむじ風』はリアルタイムで見ていました。川崎麻世には、結局ふられたのかどうだったのか記憶がなくなってしまいました。
そもそも、当時の私は小学校低学年で、どこまで理解して楽しんでいたか怪しいものです。
by hnhk (2020-05-08 20:21)
生徒諸君!、最初の方が好きで読んでいましたが、先生編のあたりから読むのが辛くなって辞めてしまいました
by mau (2020-05-08 22:16)
>愛しのロビン・フッド様
持ち歌をさり気なく宣伝ですね。
考えさせられます。
by skeptics (2020-05-09 00:17)
昔も今も幸せ(そう)でいるのは、簡単なようで難しいですね。
by ナベちはる (2020-05-09 01:33)
屈託のない笑顔と明るい性格が郁恵さんのイメージと
重なって面白いドラマでしたね。
最近のすごく癖のある 母親役の郁恵さんを見ていると
なんか悪い冗談みたいに感じちゃって。^^;
コイズミさんも同郷の厚木出身でしたっけ。
!そうそう、ラテ欄を見てあの頃のゴールデンにドラマずっと見てました。思い出しました。次の日に学校で女の子がきゃーきゃーやってるんですよね。ドラマの話題で盛り上がって!^^
郁恵さんの代表曲って 名実ともに「夏のお嬢さん」なのかもしれないけれど 私は「あなたと夢とポップロック」が一番似合っているかなと今でも思うんです。^^♪~
by ゆうのすけ (2020-05-09 02:14)
どちらも何となく覚えていますが、『生徒諸君!』のスカートの端を持ち上げた小泉今日子さんは良く覚えています。
可愛かったですから。
by kou (2020-05-09 09:42)
ナッキーはつむじ風、観ていました!
榊原郁恵さんの健康的な笑顔が印象的ですね^^
by Rinko (2020-05-11 08:51)