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家系図づくり、進捗状況と気づいたこと [トレンド]

家系図づくり、進捗状況と気づいたこと

元旦の記事に、今年は家系図を作りたいと書き、先月20日には、参考にしている書籍をご紹介しました。その進捗状況と、気がついたことを書いてみます。




前回の記事はこれです。

『江戸時代の先祖と出会う自分でつくれる200年家系図』(橋本雅幸、旬報社)

あれから1ヶ月たちましたが、とれる戸籍はひととおり取るところまできました。

冒頭のぼかした画像は、父方の先祖をたどった手書きの家系図です。

赤く見えるのは、戸籍には記載されていなかった、菩提寺の過去帳の記載で、ここは今後寺と確認作業をすることになります。

家系図はどうやって作るか


家系図を作るには、要するに先祖をたどって名前や関係を明らかにすれば良いわけです。

それにはどうすればいいかというと、基本は、戸籍謄本、改製原戸籍謄本(法律改正前の古い謄本)、除籍謄本(誰も残っておらず閉鎖された戸籍)などでたどります。

戸籍全部事項証明(戸籍謄本)、戸籍の附票の写しは、本人、配偶者、直系親族(養子、養父母など含む)など、同じ戸籍に記載されていれば請求できます。

たとえば、まず自分が生まれたときの家族(家)の戸籍をとります。

次に、両親の家族(家)の戸籍をとります。

まあたぶん祖父母の名前ぐらいは普通はわかると思いますが、わからなくても両親の戸籍には祖父母の名前が記載されているので、今度は祖父母の家族(家)の戸籍をとります。

さらに、そこから曽祖父母の名前が記載されているので、その家族(家)の戸籍をとります。

そうやって、とれる限り先祖にさかのぼります。

我が国の民法は戦後改正され、家族を一つの戸籍としています。

子どもが結婚すると、新しい戸籍を作ることになっています。

それ以前(明治31年7月16日~昭和22年5月2日)は、「家」単位でした。

戸主(父親)と子どもたち、その配偶者たち、さらにその子どもたち(つまり戸主の孫たち)というように、分家しない限り、一族がみなひとつの戸籍に入っていました。

そのため、戸籍を遡ると、家系図は自分の直系だけでなく、「枝」も広がっていくのです。

戸籍謄本の写しは、本籍地に依頼すればできます。

問題はその先。つまり、取り寄せた戸籍の読み解きです。

先祖を読み解く


字が読めない(笑)


まず、昔の戸籍は読むこと自体が大変です。

したがって、まず書かれていること自体を理解することに骨が折れます。

毛筆の手書きで叢書ということもありますが、それだけでなく「大字」や「変体仮名」といわれる今と違う字を使っているので、その都度、知恵袋で尋ねました。

たとえば、わたしは高祖父(曽祖父の父親)の名を読めませんでした。直系なのに。

姓は、読めるのですが、今より複雑です。

齋藤←機種依存文字ではないですよね。こんな感じです。

今は、ほとんどの方が「斉藤」さんですよね。

空白に身分や出自が隠されている


戸籍を実際に取るとわかりますが、戸籍の中には一部文字間に空白を見ることがあるかもしれません。

これは、当時の身分や出自を見せないために消しているのです。

具体的には、「士族」「平民」「元穢多」「元非人」「新平民」「妾」「庶子」といった記載が消されており、消えていない原本は永遠に閲覧できないことになっています。

明治4年(1871年)の戸籍法に基づいて、翌明治5年(1872年)~明治19年(1886年)年まで使われた壬申戸籍といわれる改製原戸籍がそれにあたります。

江戸時代は宗門人別改帳(しゅうもんにんべつあらためちょう)といって、簡単に言えば寺の檀徒名簿によって、今で言う戸籍や租税台帳としていました。

それが明治になって戸籍制度が始まったわけですが、壬申戸籍は江戸時代の身分や出自を記載し残す弊害があったため、明治19年(1886年)には新しい戸籍に書き改められたのです。

以来、先祖をさかのぼって、その壬申戸籍を請求されたときは、役所は江戸時代の身分や出自を消した写しを発行しているわけです。

でも、消えていても、調べれば、身分は住んでいる地域や職業でだいたいわかります。

また、「平民」などが、武士のような名を付けることはできないことになっていたので、それもヒントになります。

武士の名簿にあたる「分限帳」や、檀徒の身分が描かれた「寺請状」などがあるので、それでも確認を取れます。

私の場合、父から、曽祖父が「武家の末裔」だと聞いたことがあったのですが、戸主の住所の下には、たしかに「士族」を消したと思われる空白がありました。

img_20200213_044753_966.jpg

そこで、さらに調べてみると、該当する藩の家臣に同じ名字があり、さらにそれは源〇〇につながっているので、これはひょっとすると200年どころか、鎌倉時代まで遡れるかもしれません。

まあ、同姓はありえますから、まだわかりませんが。



戸籍はプロフィールにもなっている


一方、戸籍にはたんなる没年だけでなく、亡くなり方も記載されているので、そちらも調べています。

というのは、わが先祖は、「士族」と記載された戸籍の人たちと、そうでない人たちが同じ墓に埋葬されていないのです。

もしかしたら明治になっても、江戸時代の身分によって墓も別になる(?)ことを確認する機会かもしれないので、さらに調べてみたいと思っています。

いずれにしても、昔の戸籍というのは、当然ですが当時の制度が反映されており、大変勉強になります。

そして、被記載者のプロフィールになることも知りました。

先祖が、歴史の教科書に出てくる時代にどう生きたのか。

それを知ることは、先祖あっての自分であるという悠久の人類史の一端を改めて自覚できます。

ぜひ、みなさんも戸籍の追跡をされることをおすすめします。

わたしの家系図物語(ヒストリエ)  ―調べてカンタン! すごいご先祖がわかる - 渡辺 宗貴
わたしの家系図物語(ヒストリエ) ―調べてカンタン! すごいご先祖がわかる - 渡辺 宗貴

江戸時代の先祖と出会う自分でつくれる200年家系図

江戸時代の先祖と出会う自分でつくれる200年家系図

  • 作者: 橋本 雅幸
  • 出版社/メーカー: 旬報社
  • 発売日: 2015/02/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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kou

一昨年、実家に行った時に家系図を見せられましたが、あまり興味が沸きませんでした・・・。
身内が入院したときに、地元では著名な方を含め、かなりの方がお見舞いに来て病院側でビックリしていました。
主介護人である自分でしたが、初対面の方が多く疲れただけでした。でも、これを機会にある程度把握しないと、後々困ると思った次第です。
by kou (2020-02-13 09:15) 

Rinko

おもしろいですね。
沖縄は琉球王朝時代の士農工商で分かれていると思います。

by Rinko (2020-02-13 09:20) 

pn

源っすか!自分のルーツよか気になる(笑)
by pn (2020-02-13 11:35) 

sig

サボり気味の拙ブログにいつもご来訪ありがとうございます。
兄が家系図づくりに興味を持っておりましたが、昭和時代?に地元で2度大火があった際、寺が焼けてしまって過去帳が無くなったとかで諦めたらしいです。伝えでは維新の頃までしか分からないようです。
by sig (2020-02-13 11:45) 

扶侶夢

家系図の取組み、精力的な取り組みに感心します。単なるルーツの解明・整理以外にその奥にある様々な事が分かって面白いですね。
私も数年前に興味を持ったことがありましたが、今では発掘するパワーが衰えました。いっぷくさんにとっては何かの巡り合わせていい機会ですね。
by 扶侶夢 (2020-02-13 13:06) 

みうさぎ

母方は 伯父が調べたことを聞いていますが 私の父方は中々大変みたい
祖父は早くに亡くなっているし
取り寄せて調べようとしたら 生前母に
何故だか叱られました。母にはどうでも良くても子供の立場からしたら知る権利ある筈。
何処までも遡って知りたいですねっ
いっぷくさんのワクワク感が伝わります。

by みうさぎ (2020-02-13 14:29) 

ヨッシーパパ

海外ドラマ「ルーツ」が日本で放映されていた頃、従兄達が曾祖父と祖父の「伝記」を自主制作し、その時に家系図を作っていた記憶があります。
by ヨッシーパパ (2020-02-13 18:53) 

(。・_・。)2k

爺さんが 調べてあって お前に託すと言ってたんですが
それを言われた1週間後に旅行先で帰らぬ人になり
分からないままになってしまいました
興味あるので1から調べてみたいんですよねぇ
我が家も源系と言ってましたので親戚だったりして(笑)

by (。・_・。)2k (2020-02-13 19:23) 

starwars2015

まさにファミリーヒストリーですね。
どこまでさかのぼれるか、ロマンがありますね。
by starwars2015 (2020-02-13 22:06) 

Boss365

こんにちは。
家系図作成、大変そうですが、面白そうですね。
小生本家跡取りでないですが、2番目の兄が一時期作成していました。
ある程度判明したと誇らしげに話していました。
戸籍謄本・お寺の過去帳と裏技で・・・
法務省管轄の土地登記簿を調べたみたいです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2020-02-13 22:12) 

ナベちはる

家系図、出来たときの達成感は計り知れないものですね。
また、知らなかったことを知るいい機会にもなりますね。
by ナベちはる (2020-02-14 00:56) 

なかちゃん

その当時の歴史というか、制度が反映されているのなら面白いですね。確かに勉強になります。
あと、亡くなり方も書いてあるってのもスゴイな(^^;

by なかちゃん (2020-02-14 08:20) 

HOLDON

私も最近思うようになったところです。
私の子供は娘二人で将来は私直系の「姓」は消えます。
別にそれに未練は無いですが母親のことを考えます。
本当かどうかは全く定かでは無いのですが母親の母が御殿医の家系で、その御殿医は新田義貞の子孫だったらしいです。
何の系図も無いからそこまで調べられないでしょうが、5代目前までの調べがつけば何か手がかりがあるかもしれませんね。
その本買って調べてみます。
生きている間にしておくこと増えますね〜



by HOLDON (2020-02-14 08:24) 

ようこくん

何代も前までさかのぼると面白いですね。
私の両親もルーツをたどっていた時があり、調べている途中の資料を入れている封筒を見たことがあるのですが、今度実家の大捜索をしてみようかと思います。
by ようこくん (2020-02-14 12:28) 

いっぷく

みなさん、コメントありがとうございます。

「亡くなり方も記載」について、具体的なことを書かなかったので、わかりにくかったかもしれませんが、
たとえば、事故や事件に巻き込まれたら、場所だけでなく、変死体で発見されたとか、状況も記載されます。
今はそうであっても、そこまでは書かないですから。
by いっぷく (2020-02-14 13:16) 

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