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城後光義(ホープ師匠)「ヨロシク~ネッ♪」と多重がんから生還 [懐かし映画・ドラマ]

城後光義(ホープ師匠)「ヨロシク~ネッ♪」と多重がんから生還

城後光義さん(1949年10月24日~)の誕生日です。おめでとうございます。左足を右の方に蹴り上げて、両腕を左横に振って人が走るようなポーズ「ヨロシク~ネッ♪」でお馴染みです。ピースさんとは“ゴムパッチン”ギャグが有名ですが、お互い担がん者同士としてコンビ再結成です。



他愛ないギャグなのですが、30年以上続けている持続力に、つい笑ってしまうのが、城後光義さんの「ヨロシク~ネッ♪」ポーズです。

私の記憶では、1980年の漫才ブームの頃、城後光義さんは帆足新一さん(新芸名:立花伸)と、ゆーとぴあというコンビを組んだときに使い始めたと思います。

ネタが佳境に入ると、突然、「人生は長いようで短い。短いようで長い。そう、この1本のゴムのように…」といって、相方のピースさんにゴムを加えさせ、思いっきり伸ばしてから離す“ゴムパッチン”ギャグを披露した後、「も~嫌っ!」とか、「ヨロシク~ネッ♪」という締め挨拶とともに、冒頭のポーズをとっていました。

城後光義さんはその後、コンビを解散して相方を替えたり、ピンでテレビリポーターとして活躍したりしましたが、2017年に帆足新一さんとコンビ再結成。

現在も、「ヨロシク~ネッ♪」は健在です。


4度もがんを経験


ホープ師匠こと城後光義さんといえば、2007年の大腸がんに始まり、2013年の肺がん、さらに胃がん、小腸がんと4度もがんを経験した多重がん経験者です。

2013年には、20センチに及ぶ肺がんの手術跡まで公開しました。

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『東京スポーツ』(2013年7月15日付)

記事は、お笑い芸人らしく楽しさを演出したものの、病気の重篤さを隠しきれない内容でした。
体調が急転したのは6月。せきが止まらなくなり、たんに血が混ざるようになったため、都内の病院で検査。左肺に8㌢の腫瘍が見つかり、先月26日に入院した。そして今月3日、約7時間に及ぶ肺がんの摘出手術を受け、無事成功。7日に退院した。
 やりたいことを聞かれた城後は「セックスしてみたい!(入院中に女性看護師から)管を入れてもらった時にまだイケるなと思った」と下半身は、むしろビンビン。親交のある本紙客員編集長ビートたけし(66)に「援助をお願いします」とおネダリするほどだ。(中略)
 手術が成功したのはいいが、城後はオペ前に担当医から「厳しい手術になる。開けてみるけど、閉める可能性もあるから」と告げられていたという。「つまり、(胸部を)開けてみて目視した状態が食い違っていたら、手術を断念するということ。そうなれば余命はあと1年だった」
 城後も、それらの事実を担当医から言い渡されているはずで、その証拠に会見では「生きてて良かった…」と涙を流す場面もあった。
4度目に経験した小腸(腺)がんに至っては、全悪性腫瘍のうちの0.5%以下の希少がんであり、発症するのも治療可能なうちに発見されるのも極めて少ない確率です。

私だったら、なんで自分ばかりこんな目に……なーんて思ってしまうでしょう。

それでも、自らも直腸がんになって9年ぶりに連絡をとった帆足新一さん曰く、「会ってビックリした。がんが4つもあって、なんでそんなに明るいの?って。がんっていう感じしないんです。本当にビックリ」


明るくポジティブに


お笑いの人が、周囲に心配をさせてはいけない、という職業的な矜持なのか、もともと明るい人柄なのか、城後光義さんは明るくポジティブに現在も頑張っています。

冒頭のポーズは、「まあ人生いろいろあるけど、生きているうちは前に進もうよ」という意味が込められているのかもしれません。

ぜひ、これからもご活躍いただきたいですね。

コント馬鹿 小説「ゆ~とぴあ」ホープ
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コメント 12

pn

病状が深刻な人ほど明るく笑って色んな物を吹き飛ばしてるんだろうなぁ。
by pn (2019-10-24 11:45) 

旅爺さん

ヨロシク~ネッ♪のポーズは漫才で楽しみでした。
何度も手術したんですね。
by 旅爺さん (2019-10-24 12:02) 

なかちゃん

癌の経験者としては、簡単には笑えないお話ですね。
ボクも今までに何度か検査で引っかかり、特に大腸がPETで大きく光っていた時には、絶句しました。
それを4度もなんて、ボクならどうなってしまうか想像も出来ません。
これからも元気で頑張っていただきたいです。

by なかちゃん (2019-10-24 12:54) 

Take-Zee

こんにちは!
私たちを楽しませてくれた人々も
病気になったり、お亡くなりになっています。
年取ったんですね私も・・・
by Take-Zee (2019-10-24 15:41) 

kou

このポーズは良く覚えています。
頑張っているんですね。見習わないと・・・。
by kou (2019-10-24 17:18) 

beny

昔はワンパタの芸でも、よく継続できてたんですね。
by beny (2019-10-24 17:19) 

扶侶夢

>やりたいことを聞かれた城後は「セックスしてみたい!」
…ははは元気ですなぁ~。まだいけると思うところがスゴイ。

癌に限らず、高齢者の病気というヤツはひとつ直ったかと思えばまたひとつ後から後から追いかけてくる。めげずくさらず、背負って向かってゆくには、本当に“人間力”が必要ですね。
by 扶侶夢 (2019-10-24 17:55) 

ヨッシーパパ

そのポーズ、いろいろな人がしている所を見ますが、元祖だったのですね。^_^
by ヨッシーパパ (2019-10-24 19:19) 

ナベちはる

4度もガンを経験すると普通は気が滅入ってしまってもおかしくなさそうですが…凄いです。
by ナベちはる (2019-10-25 00:29) 

我流麺童

4度の癌手術を受けても明るく対応しているホープ師匠は、本当の芸人です。問題ばかり起こしているY興行の若い芸人は見習ってほしい。
by 我流麺童 (2019-10-25 06:14) 

ヤマカゼ

多重ガンでまだ生きておられるなんて、凄い方ですね。記憶の隅にゴムパッチン、覚えていました。
by ヤマカゼ (2019-10-25 07:26) 

えくりぷす

ホープ師匠は、古稀の誕生日だったのですね。いつまでも「ヨロシク~ネッ♪」をやって欲しいものです。
ワンパターンと言いますが、こういう定番のギャグはやらなくなると、お客さんから、淋しいのでやってくれと頼まれるようですね。
by えくりぷす (2019-10-25 11:23) 

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