大野雄二(おおのゆうじ、1941年5月30日~、作曲家)さんの誕生日です。おめでとうございます。石立鉄男ドラマ、石坂浩二主演ドラマ・映画、ルパン三世、加山雄三の刑事ドラマ『大追跡』、映画『人間の証明』など、日本テレビ系のドラマ・アニメ番組を中心に数多く手がけてきました。
石立鉄男ドラマシリーズ
“明るく楽しくカラっと泣ける”石立鉄男主演ドラマは、脚本の松木ひろし、音楽の大野雄二、そして主演の石立鉄男によって作り上げられた
青春人情ホームコメディーだと思います。
そのほとんどがユニオン映画という、日本テレビ系の制作会社によって手がけられ、現在は映画チャンネルNECOで石立鉄男アワーとして繰り返し放送されています。
おひかえあそばせ(1971年4月7日~1971年9月22日、全13話)川崎
気になる嫁さん(1971年10月6日~1972年9月20日、全40話)成城学園
パパと呼ばないで(1972年10月4日~1973年9月19日、全40話)佃島※主題歌は羽根田武邦作曲
雑居時代(1973年10月3日~1974年3月27日、全26話)成城学園
水もれ甲介(1974年10月13日~1975年3月30日、全25話)豊島・鬼子母神
おふくろさん(1975年4月6日~1975年9月28日、全21話)世田谷・赤堤※この作品のみ日本テレビ製作
気まぐれ天使(1976年10月6日~1977年10月19日、全43話)早稲田
気まぐれ本格派(1977年10月26日~1978年9月20日、全38話)神楽坂
「青春人情ホームコメディー」と書きましたが、まあこれは、私の造語です。
私はリアル放送時から、ロケ地を見に行くマニアでしたが、石立鉄男が番宣に出ない方針を貫いていたため、シリーズは当時はあまり世間では注目されていませんでした。
たとえば、『パパと呼ばないで』の初出の平均視聴率は11%。
今なら打ち切りものです。
それが、繰り返し再放送されることで、幅広い年齢層に知られることとなり、さらに竹中直人のモノマネなどで1990年代以降、評価されるようになってきました。
今は逆に、昭和ドラマの象徴的な扱いでメジャーになりすぎ、私のもとを離れてしまった感じです。
そんな私が、同シリーズで密かに放送を待ち望んでいるのが、京塚昌子と石立鉄男が親子を演じた『おふくろさん』です。
舞台となった、東京世田谷の四ツ谷軒牧場は、今はマンションですが、その前はファミレスで、牛魂碑が建っていました。
俺はご先祖さま
大野雄二というと、ソニア・ローザが主題歌を歌った、『俺はご先祖さま』(1981年12月6日~1982年3月14日、NTV)も印象に残ります。
こちらも、松木ひろし脚本ですが、主演は石坂浩二。
制作は、その石坂浩二に似ているといわれた『赤頭巾ちゃん気をつけて』の主演経験がある岡田裕介(後の東映社長⇒会長)です。
雑誌カメラマン白石伴吉(石坂浩二)の下宿先に、22世紀からタイムマシーンでやってきた若い女性・MiMi(マリアン)。
科学と経済合理主義の果てに戦争に行き着き、ロボットに支配されるに至った22世紀で「愛は危険思想」と教えられていたMiMiは、20世紀の日本の生活の中で初めて人のふれあいを知り、石坂浩二を好きになっていきます。
将来はヨーコと結婚すると聞かされた石坂浩二は、恋人のゆり子(あべ静江)と別れ、本名がヨーコのモデル(浅野ゆう子)に対して一瞬その気になったり、普段は意識しなかった同僚の洋子(根岸季衣)に対しても懐疑的な気持ちになったりしますが、石坂浩二がタイムマシンから取り出した自分の未来の結婚写真の花嫁姿はMiMi……?
ラス前のどんでん返しが見どころです。
視聴率的に成功したとはいえなかったのですが、マリアンがブレイクし、今も私を含めてコアなファンが頑張っているドラマです。
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犬神家の一族
大野雄二は、大作映画の音楽も手がけています。
『犬神家の一族』(1951年、東宝)は、市川崑監督による横溝正史作長編推理小説の映画化第一作目です。
製作は角川春樹事務所です。
大野雄二による主題曲『愛のバラード』が印象的です。
最初は、胡散臭がられていた金田一耕助(石坂浩二)が、最後は
加藤武や坂口良子らに名残惜しまれて去っていくエンデイングが、大野雄二の音楽とマッチして大変よかったですね。
テレビドラマ版の京マチ子も熱演てしたが、『3時のあなた』の司会をずっと見てきたので、高峰三枝子の演技も見られてよかったと思いました。
横溝正史映画の中でも、もっとも印象に残ります。
2006年にも、市川崑、石坂浩二でリメイク版が製作されましたが、ご覧になりましたか。
「ルパン三世のテーマ」30周年コンサート “LUPIN!LUPIN!!LUPIN!!!” [DVD] - ソニア・ローザ
雑居時代・Blu-ray
大野雄二、スリリングでミステリアスで切なく明るい音楽を提供・・・こうしてお記事を拝見させていただくと、石立鉄男のドラマはほとんど観ておりますね。やはり子ども時代のわたしにもとても魅力的だったのでしょうね。
>『パパと呼ばないで』の初出の平均視聴率は11%。
これはけっこう驚きです。すごい人気ドラマ化と思ってました。わたしの周囲も観ている子どもが多かったような。話題にもよくなっておりましたから。
>番宣に出ない方針
今の俳優たちにも、爪の垢を煎じて飲んでもらいたいです。番宣がすべてダメとは言いませんが、昨今は出演者たちが、朝から晩まで番宣に駆り出されますよね。テレビ局がいかに俳優たちへのリスペクトを失っているかよく分かります。今のテレビって、「視聴率のため」という名目であれば、どんなものでも踏みにじっていいと、結果的にはそうなっている気がします。
ただ、石立鉄男ドラマはよく観ておりましたが、音楽はまったく記憶にないのです(笑)。我ながら、困ったものです。『おふくろさん』も確か観ていたと思うのですが。
大野雄二の作品としては、やはり『犬神家の一族』はあらゆる意味でエポックメイキングでした。わたしの中では同作品の音楽が、邦画史上最も印象に残っている・・・そう申しても過言ではありません。湖の中から突き出た両脚とか、助清マスクとか、リアルタイムであの宣伝を知っている者にしか分からない猛烈なインパクトだったと思います。市川崑自身によるリメイクは謎でしたが。
・・・
>要するに補装具はゼロ円です。
そうなのですか。地域によって微妙な違いがあるのですね。とにかく「いつもの生活パターン」の中に「役所へ行く」が入るのが苦痛なのです。それがあるとどうにもモチベーションが下がります。コルセットの件で市役所へ行ったばかりなのですが、障害者手帳の受け取りでまた早速足を運ぶ必要がありまして、しかも「20分ほど説明あり」とか書いておりまして、何とも倦怠感が。だからと言って、面会回数は減らさないと決意しておりますし。
>情弱な女性を騙せる人が支持を得られる
これは根深い問題ですよね。この現象は、こうした女性たちの深刻なコンプレックスが原動力となっているだけに、容易にヒステリックとなり、しかも聞く耳持たないということにもなっています。
>不毛な意見
元の文章の文脈や意図を理解した上での「反論・批判」であれば、そこからの議論によっては創造的なものが生まれる可能性がありますけれど、人の書いている内容を丸っきり理解できずに、そして当人は当然ながら、(理解できている)ととんでもない勘違いをしたままでいい気になって反論のつもりのトンデモコメントをしてくる人、おりますよね。実生活の中でもそのタイプの人、わたしも何人となく見ております。高校くらいからそうした手合いはかなり見かけました。「無知である上に文脈を読む力も洞察力もないのにも関わらず、自分は分かっている、頭が切れると究極の勘違いをしている手合い」ですね。いまだ思い出しただけで腹立つ面々ばかりです。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-05-30 03:03)
青春人情ホームコメディとはうまく名をつけましたね。石立さんはベタッとした感じのない、ドラマが多かったですね。
by ヤマカゼ (2019-05-30 06:09)
懐かしいです!石立鉄男さんと大原麗子さんの漫才みたいな口げんか。今となってはもう見れない。
by tomi_tomi (2019-05-30 09:17)
大激闘ですね大激闘、マッドポリス80。これに限る、いやこれしか無い(笑)。あ、スペースコブラも捨てがたいな(^^ゞ
by pn (2019-05-30 13:32)
こんにちは!
たしかNHKの小さな旅のテーマ曲を
作ったひとですよね!
by Take-Zee (2019-05-30 18:39)
パパと呼ばないでは、良く視ていました。
「おい、チー坊」でしたね。
by ヨッシーパパ (2019-05-30 19:28)
1951年じゃなくて昭和51年っすよね?
by pn (2019-05-30 23:06)
大野雄二さん、数多くの曲を作られていますね。
by ナベちはる (2019-05-31 00:58)
ソニア・ローザとはいいコンビでした。
レディーボーデンとか。
by 犬眉母 (2019-05-31 02:30)