中華料理店症候群と食品添加物の虚実 [食べもの]
味の素は、グルタミン酸ナトリウム(MSG)が主な原材料の「うま味調味料」。消費者の誤解の解消に向け、手応えを感じているというニュースが今日話題になっていました。まだそんなこといってる人がいるのか、と思いました。中華料理店症候群や食品添加物について、改めて考えてみました。
冒頭の画像は、サッポロ一番みそラーメンどんぶり(サンヨー食品)です。
ロングセラーである、サッポロ一番みそラーメンのカップ麺です。
パッケージに「袋めんのおいしさ、そのままに」とあるように、みその濃厚なうまみや香味野菜の風味、七味唐辛子の辛みなどが生かされています。
カップ麺は近年、おいしさにおいてその進化は著しいですね。
さて、味の素が「うま味調味料」の誤解の解消に向け、手応えを感じているというニュースです。
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— 超速NEWS速報+地震速報 (@news_type_c) 2019年4月2日
【企業】「化学調味料は体に悪い」との風評被害に苦しんだ味の素、ネガティブイメージ払拭へ攻勢★2
味の素が「うま味調味料」の誤解の解消に向け、手応えを感じている。きっかけ…https://t.co/TH9k7eU44J#ニュース速報#超速NEWS速報 pic.twitter.com/fUQ9jYT4tJ
記事の概要ですが
うま味調味料「味の素」は、グルタミン酸ナトリウム(MSG)が主な原材料。
中華料理店で食事をした後に顔のほてりや頭痛などの症状が出たのは、MSGが原因──。「中華料理店症候群」と名づけられたこの症状は、後にうま味調味料を大いに苦しめた。
その後、多くの研究によって中華料理店症候群とMSGに何の因果関係もないことが科学的に示されたが、「風評」は消えないまま、今日に至っている。
ということです。
このブログでは、以前中華料理店症候群について書きました。
⇒カップヌードルと中華料理店症候群
カップヌードルが発売された1971年当時、味の素のグルタミン酸ナトリウムは石油で作られているから、インスタントラーメンは石油汁を食べているようなものだ、などという酷評が一部にあったのです。
そこで、私は味の素広報部に問い合わせたところ、石油由来についてはこう教えてくれました。
「『味の素』の原材料であるグルタミン酸は、1962~1973年の一時期に、発酵法による製法の他に、石油からつくられるアクリロニトリルを使用して製造していましたが、効率が悪かったため中止され、1973年以降はさとうきびの糖蜜やキャッサバやとうもろこしのでんぷんなどを原料とした発酵法のみで製造されるようになりました。」
ということは、「石油由来」を使っていたことは間違いではなく、またカップヌードルの出始めの頃は石油由来の調味料が使われていたことになります。
しかし、現在は、糖蜜やキャッサバやとうもろこしのでんぷん由来のグルタミン酸にきりかえているそうです。
「1987年には世界中の研究機関で行われたグルタミン酸ナトリムの安全性に関する研究成果をもとに国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機構(WHO)のFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)がグルタミン酸ナトリムの安全性について評価を行い、使用量の制限はなく、大人から幼児にいたるまでどなたでも(妊娠している方、赤ちゃんにも)安心してご使用いただけ、安全であると評価しています」(お客様相談センター)
中華料理店症候群(チャイニーズ・レストラン・シンドローム)は、JECFA(国際連合食糧農業機関=FAO、世界保健機構=WHOの合同食品添加物専門家会議)、 FDA(米国食品薬品局)、EUFIC (ヨーロッパ食品情報会議)、 SCF(欧州連合食品科学委員会)などで、臨床試験や議論がなされたものの、グルタミン酸ナトリウムとの間には相関関係は確認されていません。
そもそも、グルタミン酸は脳関門を通過できないので、意識や脳障害などの原因にはなりえないそうです。
もし、インスタントラーメンを食べて調子が悪くなることがあるとしたら、原因は油ではないかと私は思います。
“元気ハツラツ”のあの飲み物にも入っているのに……
福島の農産物拒否もそうですが、いったん受け付けなくなると、その判断を正当化するために、自分の主観に都合のいい情報だけを耳に入れて、自己満足の「理論」武装をする人がいます。
が、「無農薬(自然)、有機、無添加」などをうたう食品には、別のもっと大きなリスクもあり得るのです。
たとえば、このブログでは、木酢液という「非農薬」の問題点を指摘しました。
⇒“自然の農薬”は安全か~木酢液入り鶏卵を調べて~
今の科学の到達点は、科学でわかる範囲で、限りなく低リスクでそれら(農薬や添加物など)を上手に利用する段階にあります。
ストレスをためながら食べても美味しくありませんし、避けたいときは避けることはありだと思います。
ただ、いずれにしても完全にそれらを避けるというのは、今の食品市場では不可能といっていいでしょう。
冒頭の記事にもありますが、グルタミン酸はトマトやチーズ、ノリ、さらには健康飲料であるはずのスポーツドリンクなど様々な食品に含まれています。
食品添加物、気になりますか。
“隠れ脂肪肝”リスクチェック
さっきテレビ見ていたのですが、NHKで“隠れ脂肪肝”について放送していました。
NHKスペシャル “隠れ脂肪肝”が危ない 自覚症状はなく、血液検査でも分からないことが多い“隠れ脂肪肝”!飲酒だけではなく食べすぎや運動不足が原因の場合も!チェックテストであなたのリスクを調べよう https://t.co/H3UWGvVpM7
— ユズ (@shirokiturugi) 2019年4月2日
血液検査の異常がなくても、脂肪肝はあり得るというので、さっそくWebにある『リスクチェック』してみたのですが、私は脂肪肝であるリスクは低いそうです。
でも質問はかなりアバウトなものなので、絶対とは言えないとは思いますが、日常生活に危険因子が少ないということなのでしょう。
みなさんも、上記サイトにアクセスして『リスクチェック』されてはいかがですか。
大塚製薬 オロナミンC ロイヤルポリス 120ml×6本
素人目に見ても、微量の食品添加物より
喫煙や飲酒のほうがリスクは高いですね。
by 犬眉母 (2019-04-03 01:56)
中華料理店症候群と食品添加物の虚実・・・子どもの頃は、「インスタントラーメンを食べたらガンになる」という風評がかなり出回っておりました。当時わたしは子どもだったので(笑)その是非の判断はできず、(そうなのかなあ~)と感じていたくらいでしたが、美味しいので止めることはなかったです。両親も、「インスタント麺を食べ過ぎてはダメ」くらいは行っておりましたが、禁止にするほどではなかったですね。
中華料理店症候群というものはよく知りませんでしたが、確かに一度定着した風評は、容易には消えませんね。わたしもいまだ愛好しながら、心のどこかに子ども時代の擦り込みで、(ひょっとして)という感覚は残っております。警戒しなければならないのは、風評は必ずしも自然発生的に起こるのでなく、風評を広げたい人たちの意図が大きく反映されている場合が多い点ですね。そしてリスクに関する風評であれば、「リスクの総体」を俯瞰しながら評価せねばならないのに、「あることだけにフォーカス」して論を進めるという方法はたいがい眉唾なものです。
>自分の主観に都合のいい情報だけを耳に入れて
そうなんです。客観性がまるでないですものね。そのような人たちって、ちょっとしたカルトにはまった人たちのような雰囲気がありますから、少し話をすれば、(ああ、この人は)とすぐ分かります。そうした人たちとは会話が成立しませんので、すぐに距離を置くことにしてます。
わたしは細マッチョに近い体形で、腰痛はありますが(笑)、脂肪肝はまずないと思います。ただ、今はスーパーの弁当などで食事を済ませることが多いので、油分には警戒しておかねばならないとも自覚しております。
・・・
>ソーシャルワーカーには助けられました。
今回あらためて医療関係者の方々の仕事への敬意を感じております。日曜の準緊急手術を6時間半やってくれた主治医、スタッフももちろんですが、日常の看護士、介護士らの仕事内容はやはり凄いです。
>要するにほとんど読んでなかったのです。
わたしの母も読書、そして新聞を読むこともほとんどしません。読むのは自分が属している短歌の同人誌くらいです。父は古文の教師でしたし、新聞、週刊誌、UFOなどに関する本(笑)、似非健康本、そして一部小説などは読んでましたが、母は読書はまったくです。
>テレビカードが毎日切れていて
テレビカード、高いですよね。現在の母はまだ自分で立って移動できないで自由にテレビを観たりはしませんが、つけっ放しだとかなりの出費になりますね。なんか看護士が勝手につけてることもあります。
>ツボ押しでした。
それはわたしもやってみます。この度の件では現代医療の凄さも身に沁みておりますが、自分でできることはいろいろ試し続けるべきですよね。
>限度額適用認定証
まだなのです。今週中にでも手続きをしようと思ってます。先週くらいまではお金の話に直面したくなかった(笑)もので、少しずつ調べてはいましたが、まだ行動はしてないのです。いずれにしても様々なことで入り用になるのは明らかですので、実はなかなか使えなくて持て余しているショボい不動産を持っているのですが、その売却も視野に入れております。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-04-03 03:01)
味の素の話題はずいぶん前のものだと思ってましたがまた話題にあがっているのですね
by ヤマカゼ (2019-04-03 06:20)
隠れ脂肪肝、チェックして見ます^^; ドキドキ。
by Rinko (2019-04-03 08:06)
わたしも、リスク「低」でした(*^^)v
by わたし (2019-04-03 09:39)
味の素は風評被害で苦しんだでしょうね。
即席の食品には添加物が入っているから食べない人も
いるけど、美味しいものは身体にいいと思ってよく食べます。
by kohtyan (2019-04-03 10:11)
子供の頃何にでも味の素をかけていました、その頃が石油由来のものから作られていた時期にあたるようです。
添加物はそれほど気にしていないです。
by こんちゃん (2019-04-03 10:20)
添加物云々は置いといて、味の素って使ってないんすよ。
普通につくりゃ普通に美味いので使い所が分からない(^_^;)
by pn (2019-04-03 10:24)
そういえば、アメリカでは「NO MSG」の看板を掲げるレストランをよく見ました。レストラン側はMSGの害を信じているというより、「売り」にしているだけのように思えました。
隠れ脂肪肝はリスク低でしたが、体重増加には気をつけないと( ^ω^)・・・
by えくりぷす (2019-04-03 10:27)
こんにちは!
45年もアルコールを飲んでる私・・
脂肪肝間違いないなし。
by Take-Zee (2019-04-03 16:06)
NHK朝ドラの「まんぷく」が終わってしまいました。
最近、カップ麺はご無沙汰しています。
by ヨッシーパパ (2019-04-03 17:01)
ご訪問ありがとうございました(^^)
味の素にそんな風評被害があったんですね
by さうざんバー (2019-04-03 17:09)
子供の頃、両親と囲む食卓にはよく味の素がありましたが、妻はあまり使っていないようです。
別に気にしていなかったので、聞いてもいませんが
件の噂を信じているのかも知れません。
by そらへい (2019-04-03 22:29)
味の素の風評被害、堪ったものではなかったでしょうね…
by ナベちはる (2019-04-04 00:58)