『DVD付き 実はスゴイ! 大人のラジオ体操』（中村格子著、秋山エリカ監修、講談社）という著書を読みました。「大人の」なんてついているので、意味シンな感じがするかもしれませんが、中身はタイトル通りです。つまり、成人が健康で美しい体作りを目指すなら、ラジオ体操こそ理にかなった最高のエクササイズである、ということが書かれています。
『DVD付き 実はスゴイ! 大人のラジオ体操』によると、ラジオ体操第一は、13の動きで構成されていますが、ひとつひとつが健康増進のために計算しつくされた動きなのだそうです。
これから新しいダンスやエクササイズを行うのが大変と思っている人でも始められ、本格的にスポーツをしている人のコンディショニングにもおススメと書かれています。
第1章は、ラジオ体操が具体的にどう「計算しつくされた」のか、女性にこそおススメの体操だが、正しく行われていない、新体操の選手もラジオ体操を行っている、といった“そもそも論”が書かれています。
同書によると、ラジオ体操の魅力とは……
・効率よく全身運動ができる
・有酸素運動と無酸素運動が同時にできる
・時間当たりのカロリー消費量が多い
・3分数十秒でできる（ラジオ体操第一のみの場合）
・誰もが一度はやったことがあるからすぐにできる
・ケガをしない
だからラジオ体操は“究極の運動”なのだと著者は書いています。
第2章は、モデルの写真を使って体操の仕方について解説されています。
同書にはDVDがついているので映像で確認できるのですが、ネットにもダイジェストが公開されていました。
中村格子先生『実はスゴイ！大人のラジオ体操』
第3章はスポーツ医学から見るラジオ体操の効果が書かれ、第4章は、ラジオ体操に加えて行うとよいバレエとヨガのミニレッスンがモデルの写真で紹介されています。
私はあまり、そちらの方に熱心ではないのでわかりませんが、巷間では高いお金を払って複雑なワークアウトプログラムの教室が行われているようですね。
それらに根拠はあるのかもしれませんが、体を動かすというのは、もっとシンプルなものでいいのではないかという気もします。シンプルだからこそ長続きするのです。
お金をかければ、それだけ効果も高いのではないかと思われるのかもしれませんが、健康増進と商業的な計算はまた別の話です。
同書のページ数は80ページ。その多くが写真による体操の解説ですから、読書が苦手な方も、健康増進体操のリファレンスとして、お手元に置かれてはいかがでしょうか。
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『テレビ体操』と『さわやかシェイプアップ』
ラジオ体操というタイトルではないのですが、NHKで『テレビ体操』という、男性の指示で3人の女性がシンプルな体操をする5分ないしは10分の番組があります。シンプルなのですがかなり長寿番組です。
ピアノ演奏による体操で、とくべつな見どころがあるわけではありません。
その『テレビ体操』が放送されていた1980年代、同局では、朝の帯番組の中で『さわやかシェイプアップ』という、5人の若いハイレグ女性が躍動的に動き、国会議員になるまでは小野清子氏が指示する小コーナーが放送されていたことがあります。
NHKにしては刺激的で、かつ『テレビ体操』と競合して、地味な『テレビ体操』の方が消えてしまうんではないかと心配しましたが、消えたのは『さわやかシェイプアップ』の方でした。
やはり、シンプルで、無理なく、誰でもできるというのが普遍的な体操なのかもしれません。
もっとも、『さわやかシェイプアップ』は、体操番組というジャンルでは見ていない視聴者も少なくなかったかもしれません（笑）
今や伝説の番組として、映像は一部のマニアにお宝扱いされ、ネット掲示板がいまだにいくつもあります。
7人の女性がいて、毎週そのうち5人が出演していました。
この映像では前列で体操している毎熊真ゆみさん（向かって右）さんがリーダー的なポジションで、週刊誌に取り上げられていたこともありましたね。
私も20代の失職中、当時これを見ているうちに、知らず知らずのうちに出演者の名前を覚えて、なんとなく毎日見るのが楽しみになっていました。
録画したビデオは今も残っていると思います。
実は私も「一部のマニア」だったりして……。
いや、それほど熱中したわけではありませんが、いずれにしてもテレビの刷り込み効果って、侮れませんね。
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