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コミュ障商法がトレンド!きゃりーぱみゅぱみゅ、能年玲奈も? [芸能]

コミュ障商法。いきなり耳慣れない言葉だと思いますが、それもそのはず、私の造語です。でも、それは言葉をとっさにこしらえただけで、実態はしばしば芸能マスコミやネットなどで取り沙汰されています。たとえば、『実話BUNKAタブー』(2014年3月号)にある特集記事「きゃりーぱみゅぱみゅ コミュ障ぶって実はリア充DQN」などがそうです。

実話BUNKAタブー・きゃりーぱみゅぱみゅ.png

まず、コミュ障という言葉から見ていきますと、コミュニケーション障害の略ですね。

ただし、この場合の「障害」とは、医学的な意味での「障碍」とは限りません。

その場の成り行きや、社会の「流行」にあわせた会話が成立しない場合、成立させない側、もしくは成立できないと自覚している側に欠陥があるかのように描き、無原則に貼り付けているレッテルです。

大きなテーマでいえば、たとえばオリンピック開催が決まったら、喜びの会話をできない奴などもコミュ障扱いされています。

日常的には、たとえば、酒席で積極的に会話に混ざれない人間がコミュ障だそうです。

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しかし、「成立させない」理由なんて、いろいろあるわけです。

1.その「流行」とやらに異議がある場合もあるし、
2.いわゆる発達障害(自閉等)で人との関わりが困難な場合もあるし、
3.たまたま会話の相手との相性で会話が噛み合わない場合もあるし、
4.人間不信でいかなる話題においても人の話は身構えることにしている場合もあります。

それぞれ意味は違いますから、同一のレッテルを貼り付けて排外視すること自体がよほどコミュニケーションの障害ですし、2については医学的な障がいですから、それをレッテル化するのはもはや差別行為です。

ことほどさように、為政者がばら撒くイデオロギー、マスコミや企業がばら撒く流行、横並びの好きな大衆の均一化について、それにノレない奴を貶めることをねらいとした冷淡で反社会的な印象を受けます。

何より「コミュ障」というレッテルは、日本の為政者が目指してきた、国家の体面・建前と一体化させて振る舞う均質化と排他性を前提とするネトウヨ用語だと私は思えてなりません。

で、『実話BUNKAタブー』(2014年3月号)の記事ですが、きゃりーぱみゅぱみゅや、堀北真希や能年玲奈らが、なんとそれを商売に利用しているのではないか、という話です。
「(きゃりーぱみゅぱみゅは)人見知りで、他人と気軽に会話を楽しんだりすることが苦手のようですね。『FNS歌謡祭』のときも、“人見知りだからアーティスト大集合みたいなやつ苦手。爪のゴミとか見てる”とツイートしていましたね」(アイドルライター)(中略)
「実は、最近、こうした“コミュニケーション障害”ともいうべきキャラクターをアピールする芸能人が、人気を集めているんです。堀北真希や能年玲奈がいい例ですが、芸能人なのに、実は普通っぽいとか、不器用で純粋そう、けなげに頑張っているといったイメージから、見る者に親近感を抱かせるようですね。きゃりーは、パフォーマンスとネガティブ発言のギャップが誰よりも大きいため、効果も大きく、結果的に多くのファンの獲得につながっているようです」(アイドルライター)
 しかし、このきゃりーのコミュ障アピールが、実は、計算されたものではないかという指摘もある。
「かつてブログに掲載した、地元の友達との写真を見れば、誰だってそう思うでしょう。いかにもDQNそうな総勢10人ものヤンキーやギャルに囲まれ、実に楽しそうにスポッチヤでゲームに興じ、車に乗り込んで夜遊びを楽しんでいましたからね“コミュ障”どころか“リア充”そのものですよ」(芸能プロ関係者)
繰り返しますが、「コミュ障」なんて、「普通ではない」ものを屁理屈でひねり出し排外視する、嫉妬とコンプレックスの塊である日本人メンタリティの陰険な面を象徴するレッテルだと思いますが、そうした大衆メンタリティを上手に(?)利用して、人気を得る彼女たち。

評価はご判断におまかせしますが、いずれにしても人気稼業のプロモーションというのは大変だということがわかります。

一昨日の物書きの資質でも書いたように、一般人としての善悪、賛否の見識で完結していたらダメなんで、それを超えたところの判断にこそ、大衆の心をつかむスターとしての道筋があるんでしょうね。

もっとも同誌では、「件のFNS歌謡祭では“口パク騒動”が起きたきゃりーだが、本当の素顔がバレてしまう日も近いかも」と、そんな売り方など長続きしないことを予想しています。

さて、どうなるでしょうか。

実話BUNKA (ブンカ) 超タブー 2014年 03月号

実話BUNKA (ブンカ) 超タブー 2014年 03月号

  • 作者: コアマガジン
  • 出版社/メーカー: コアマガジン
  • 発売日: 2014
  • メディア: 雑誌


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