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戦後史上まれにみる「何もしない」「何もできない」内閣 [政治]

戦後史上、これほど後悔や反省が先立つ政権交代もないのではないか。民主党政権は3人目の総理大臣だが相変わらず芳しくない。2人の大臣に対して参議院でだされた問責決議案が可決した9日、第179臨時国会は延長せず閉会した。成立した政府提出法案は38本中13本で、成立率は34%にとどまり過去20年間で最低となったことが報じられている。
今国会の法案成立率は34%…過去20年で最低 読売新聞 12月9日(金)20時40分配信  9日に閉会した第179臨時国会で、成立した政府提出法案(前国会で継続審議とされた案件を含む)は38本中13本、成立率は34%にとどまり、過去20年間で最低となった。  東日本大震災復興関連の予算や法律には野党も協力したが、首相が成立に強い意欲を示していた国家公務員給与削減法案や郵政改革法案などは民主、自民、公明3党の修正協議が不調に終わったためだ。  自民党の小泉進次郎衆院議員は9日、国会内で記者団に「成立率3割4分。野球だったらいいバッターだけどね」と皮肉った。民主党の輿石幹事長は9日、野党との協調について記者団に、「今『こんな方法がある』というなら、教えていただけませんか」と逆質問した。


報道では与野党が激しく対立する光景が流れているが、実際にそうなるのは一部の重要法案だけで、60%は与野党とも賛成して法案は通る。3分の1しか通らないことも、また母数が38しかないことも異例である。

これは野田佳彦民主党政権が、法案提出自体控えめで、それでも通らないということだから、文字通り量質ともに低いといえる。

この政権は消費税を上げたくて仕方ないようだが、こんなありさまでは年内取りまとめは厳しいだろう。

また、2人の大臣に対する問責決議案も通ったが、沖縄の普天間問題で環境影響評価書を今月中に沖縄に提出する方針であり、それをダメだしされた一川保夫大臣にやらせるのか。やらせれば以前の仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相のときと同じで、また国会は動かなくなる。

どじょう内閣は、評価以前の「何もしない」「何もできない」内閣で終わってしまうのではないか。


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