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『身近な人が亡くなった後の手続のすべて』生活の参考書 [社会]

身近な人が亡くなった後の手続のすべて
『身近な人が亡くなった後の手続のすべて』(児島明日美、福田真弓、酒井 明日子、児島充著、自由国民社)。新刊ではないのですが、今も話題になり、個人ブログのレビューが増えています。通帳や印鑑など目に見えるものだけでなく、ネットのアカウントなども、いざというときどうするのか、決めておきたい情報です。



こうした本が売れるのは、戦後、一族やご近所などで互助して解決する機会が少なくなったとともに、年金や保険など、その人を取り巻く手続きが複雑になったことが背景にあるんでしょうね。

ご紹介する『身近な人が亡くなった後の手続のすべて』の内容は、タイトル通り、亡くなった人の葬儀や法要、預貯金口座、健康保険や年金、相続手続などについて、その期限や手続き方法などがまとめられています。

体裁は、横組・左綴じでレイアウトされています。

読み物というより、リファレンスマニュアルといったおもむきでしょう。

著者が複数ですが、それぞれ司法書士、税理士、社会保険労務士など、士業の人が専門の分野を担当しています。

目次はジャンル別に、

大切な方が亡くなった直後に行う手続(第1章)、落ち着いたら行う諸届、諸手続(第2章)、遺族年金等の手続(第3章)と、順番にまとめられています。

「第1章」は、死亡の届けや葬儀の手順です。

「第2章」は、カードや免許証の返却や所得税の申告についてです。

第4章以降は相続関連で、最終章(第7章)では「生前対策」も書かれています。

ただ相続については、専門家に改めて相談したほうがいいと思いますから、この書籍で事足れりとするのではなく、あくまでも手順を把握しておく、という程度に考えたほうが良いと思います。

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今ならブログやSNSのアカウント情報も……


保険や預金などの手続き自体は、担当窓口に行けば解決するのではないかと思うのですが、そもそもどこに預金口座があるのか、保険はどの会社の何保険に入っているのか、などを元気なうちに把握しておくことが必要ですね。

こういうことは、両親や祖父母といった目上の人、高齢者だけでなく、自分や配偶者にもあてはまることです。

なぜなら、老若男女誰であれ、自分に明日の命があるかどうかは、誰にもわからないしそんな保証もないから。

亡くならないにしても、私の場合、妻が火災で救急に搬送されたことがあります。

その経験から、お互い、手続きや連絡の必要なことは明らかにしておこう……とは話しているのですが、なかなか日々の生活に追われ、きちんとできているとはいえません。

本書「第2章」にあてはまるものは具体的に、

印鑑
通帳
証券
権利書
会員権
クレジットカード
社会保険
免許証

こんなところでしょうか。

私の場合、たとえば、このSo-netブログやツイッター、フェイスブックのアカウントやパスワードなども教えておかないとと思い、気がついたらその時点で、知らせたいことを妻にメールで送ったり、グーグルドキュメントのようなクラウドサービスに書き残しておいたりしています。

以前、趣味のサイトを作ったのですが、情報が古くなったので書き直したくなったのに、火災でアカウント情報を全て失ってしまい、いまだに削除も修正もできないものがあるのです。

情報をまとめるならノートに手書きの方が、自由度が高いのですが、火災で全部燃えた経験から、なるべくネットを使い、自分のマシン以外のところに情報は残そうというのが、私が心がけていることです。

メールはPOPではなくてimapなら、ずっと残るから便利です。

もっとも、それを誰かに盗み見られてしまったら、それはそれで大変なんですけどね。

みなさんは、ご自分が入院や入棺しても大丈夫なように準備されていますか。

「手紙の書き方」のように、こうした本は、一家に一冊は持っていたいですね。

身近な人が亡くなった後の手続のすべて

身近な人が亡くなった後の手続のすべて

  • 作者: 児島 明日美
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2014/11/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


nice!(335)  コメント(18) 
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コメント 18

関谷貴文

死んだらブログやFBは閉鎖してくれるサービスってありますよね。
by 関谷貴文 (2016-07-06 01:42) 

みかん

もしものことを考えて、残しておかなきゃって考えたことあります。
そして、身近な人には残しておいて欲しいとお願いしてます。
by みかん (2016-07-06 05:31) 

馬爺

おはようございます。
私も最近自分の死後の始末を娘達にしてもらう事を考えて檀家となりお寺の手配も済ませ、後はすべての取引の削除等も書いております。
葬儀に呼ぶ方達なども記入しました。
そう遠い話ではないですからね。
by 馬爺 (2016-07-06 05:59) 

pn

毎日毎日「今日が最後かも」と思って生きてますが後の事は考えて無いなぁ(^_^;)
by pn (2016-07-06 06:28) 

Take-Zee

おはようございます!
最近はこの経験ばかりが多くなってきました。
いずれ自分の準備も必要だなと思う年に
なってきました。

by Take-Zee (2016-07-06 06:39) 

Rinko

もし今私に何かあったら・・・と考えることがあります。
いろんな事を含め、「もしも」に対応しておくことは必要ですね。
by Rinko (2016-07-06 07:32) 

プー太の父

最近は便利な生活になった半面、いろんなことが
複雑になっているので、自分があの世にいったときの
ことを思うと子供達も大変だろうなと思います。

その後の手続きなど、出来るだけ一冊のノートに
ひかえてはいるのですが、それでも残されたものは
だいぶ苦労するでしょうね。
by プー太の父 (2016-07-06 08:28) 

エンジェル

先日義母が亡くなり、こうしたことの必要性を強く感じております。家の人とも財産について話し合い、トラブルにならないようきちんと書面に残しておく事にしました。でも火事になったらこれもダメですね(^^;
by エンジェル (2016-07-06 09:23) 

PopLife

全く考えても無かったのです、
さーてどうしましょう?ではまた、
ありがとうございました。
by PopLife (2016-07-06 09:46) 

tsun

嫁がほとんど管理していて知らないことだらけ。
いざという時、ちょっと問題ですね。
by tsun (2016-07-06 11:02) 

やおかずみ

いずれは必要になる事ですね。ご訪問ありがとう
ございました。
by やおかずみ (2016-07-06 11:31) 

追いかけっ子

ご訪問とコメントをいただきありがとうございます。
あまり準備はしたくないもののかなり重要な問題ですね。
必ず訪れるものですから、常に意識は必要です・・・
と、解りはしつつもなかなか、です。
特におっしゃるアカウント情報はどうも苦手なので
これを期にまとめたいと思います。
ありがとうございました。
by 追いかけっ子 (2016-07-06 12:37) 

侘び助

連れ合いを送り息子達が全部やってくれました。
残すもののない私は、してほしい事などをendingノートに
書き記そうと思っていますが・・・
by 侘び助 (2016-07-06 15:45) 

ゆきち

なかなか実際に具合が悪くなってしまうとこういう話はできなくなり、父が亡くなった時には右往左往しました。アカウント情報がないと削除できない、確かに今、急に私が消えたら、相方も何もわからないでしょう・・・。お互いにきちんと整理しておかねばと改めて思いました。

by ゆきち (2016-07-06 17:06) 

KAZ

今の現状だったら
全く分かってないかもです(・・;)
by KAZ (2016-07-06 18:53) 

gswebstyle

失礼します

ここ十年の間に祖母に
父と母が亡くなり
去年は17才になったチワワまでが
永眠と続きました

それに母が亡くなってから四年目ですが
去年 最後の相続が通帳などが
出てくるし

郵便局なんか死亡しているのに
本人でないと駄目だと言う新人さんに
驚きました

一人なのでどうすべきか考えます

by gswebstyle (2016-07-07 10:16) 

昆野誠吾

うちは自分ひとりで経営しているので
イザというときに妻にいろいろやってほしいと
思っているんですが話すと縁起でもないとか言って
なかなか真剣な話し合いに応じてくれません。
気持ちは解るけど。
だから徐々にマニュアルというか見れば少しは
解るような記録をこまめにしています^^;
by 昆野誠吾 (2016-07-09 19:14) 

Nannie

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