我が手相を見る、生命線の島、仏眼相、霊感、直感線 [生活]
手相がにわかに注目されています。ここのところ、著名人のがん告白やそれによる病死、脳内出血による急死などのニュースが続き、自分の健康や寿命などについて知りたいという不安な気持ちが、国民的に高まっているのかもしれません。手相については、以前も書いたことがありますが、今回久しぶりに自分のことを調べてみました。
生命線に目盛りのように区切りをつけて、出来事の具体的な年齢を指摘する「年運法」をひっさげてマスコミに登場した手相術者に、私は26歳の時、診てもらったことがあります。
その方は、芸能人を占うことで有名になり、今ではおそらく日本で一番有名な手相見。
占ってもらうのに1年待ちといわれています。
そのとき、手相術者は、私の右手の生命線から線が昇っていることに着目。
「26歳(つまりその年)で結婚、27歳で子供が生まれる。とにかく今が人生のピーク。こんなにいいときはない」と占いました。
しかし、実際は全く逆で、その頃の私は結核で仕事もせず、志高く入り直した大学も挫折。
結核の診断自体が遅れたために、この頃話題になっていた不治の病ではないかと思い込み、僅かな貯金も“あの世にはもっていけない”と全部使い果たし、これから先、どうすればいいのかと途方に暮れていたどん底の時でした。
でも、自分の手を見ると、たしかに手相術者がいうような線はあるのです。
つまり、手相術者はお世辞ではなく、たくさんの人を診たその経験に基づいて、私を占ったのだと思います。
にもかかわらず、正反対の現実とはどういうことか。
もしかりに運命なるものがあったとしても、それを良くも悪くも自分自身がぶち壊すことは簡単なのだ、と私は思いました。
といっても、それは必ずしも前向きな意味だけではなく、まさに、「良くも悪くも」です。
もしかしたら私は、自分が本来授かった“運命”も吹き飛ばしてしまう、トンデモない不運の持ち主であるかもしれない、とここで考えたわけです。
占いの戦後史、手相で人生は決まるのか
いずれにしても、当たっていなかったことで、それ以来、私は、占い・迷信のたぐいは、懐疑的な立場から見るようになり、霊感商法やカルト教団の被害者にならずにすみましたから、その意味では、診てもらったことは良かったのかもしれません。
そんな私が、にわかに手相が注目キーワードになっていることを知り、手相サイトを巡回してみました。
すると、2つの気になる所見がありました。
虫の知らせを活用できなかった
手相は、線に対する解釈は別れるのですが、基本的な名称や概念はどの流派もほぼ同じようです。
それで、私の手相なんですが、生命線が頭脳線と別れるすぐのところに島があります。
そして、島の途中から伸びる線が細いですが手首まで伸びています。
島の先の本来の生命線は、運命線に合流しています。
それについて、あるサイトにはこう書かれています。
生命線と頭脳線とが分離する部分に、比較的大きな島型が出来るのは、呼吸器系統に弱点を持っている場合が多く、喘息患者や、肺病、肋膜を患ったことがある人、体力的に無理の利かない体質を持っている場合が多いようです。ただ、二十代後半以降になって、急速に体質改善され、健康になっていくケースもあります。
http://www.namikiseiryu.com/tesou/13.htm
「体質改善され、健康になってい」るかどうかはわかりませんが、子供の頃は心電図などよく撮っていましたし、20代中盤に結核をやっているので、となると、この所見に限るとあたっています。
そして、もうひとつは、私の親指が、手相術で言うところの仏眼相(仏眼紋)ということです。
“二重”になってますが上下のシワの両脇は閉じている「仏顔相」です。
仏眼相(仏眼紋)が出る人というのは、霊感が強い、記憶力が良い、親の面倒を見る……
総じていえることは、「感受性の強い人」ということだそうです。
しかも、小指の下あたりにある「直感線(霊感線)」というのもくっきり出ています。
さらに、感情線と頭脳線(知能線)を結ぶ線に垂直に線が交差する「神秘十字線」なるものも存在します。
要するに、私の手相は、神秘的な力があるとする人の要件が一通り揃っているのです。
しかも、生命線は、右手が二重生命線、そして左右とも、生命線が運命線に合流しています。
それは、本来運が強い人の相であるらしいのです。
私の人生を振り返ると、まるで正反対のブラックジョークとしかいいようのない手相です。
たとえば、「霊感が強い」というなら、
妻子が意識不明の重体になった火災を予見できた
はずですから。
もっとも、虫の知らせはありました。
火災の1週間前、片付けの苦手な私が、めずらしく自分の机や机の下を整理整頓したのです。
書類が多く重なっていたので、何処かから発火したら危ないと思ったからです。
そこまで思っていたのに、火災は、皮肉にも、片付けた私の机と反対側から出た火が広がったものでした。
私のかつてのパソコン机。iMacやDELLパソコンは炭状態。棚にあった書籍は焼け尽くして灰も残っていません。
そして、家屋一面を焼きつくしたのですが、私の机の下だけは燃えていませんでした。
私の机だけでなく、片付ける範囲をもう少し広げていたら、もしかしたら火災にはつながらなかったかもしれないと、悔やまれてなりません。
なんとも中途半端な「霊感」でした。
いや、「霊感」をいかせなかった自分が悪いのかな?
もっとも、妻に言わせると、家屋を焼きつくした火災なのに、たかだか部屋の一部を整頓したかしないかはあまり関係ないとのことですが……
みなさんは、手相診断をされたことがありますか。
当たる当たらないは別として、自分自身の人生観や、日々の振る舞いについて、改めて考える“よすが”になるかもしれません。
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