Microsoft OneDrive、Dropbox、Googleドライブ。いずれも、大容量バックアップファイルを保存したり、作成データを共有したりするストレージサービスです。モバイル端末が普及してニーズも増えてきたため、業界の有力企業が参入していますが、価格と使いやすさから、比較対象のサイトがもっとも多いのが、この3つのサービスです。
以前は、高いお金を出して、形に残らない、自分の目で確かめられるわけでもないディスクスペースを借りるよりも、自分でハードディスクを買って、手元でバックアップした方がいいのではないかと思っていました。
しかし、最近はストレージサービスの相場がだいぶ下がってきたことと、プログラムやコンテンツの著しい進化によりデータが短期間で飛躍的に増えるため、むしろ陳腐化したハードディスクが残ることが困ってしまうことから、この市場のニーズが高まってきたようです。
私は、以前、マシンの内蔵ハードディスクを目一杯大容量にして、そして外付けハードディスクを2台つなぎ、さらにDVDに記録と、要するに
4度データを保存するという、かなりくどいバックアップを行っていました。
それでも、
天がそれをあざ笑うかのごとく、火災によってすべて焼けてしまいました。
何度保存しても、ダメなときはダメなんです(涙)
その一方で、当時テスト的に使っていた、今はなき、Nドライブという無料のストレージサービスに保存したデータや、GoogleAppsを使ったIMAPのメールデータは残ったので、
バックアップデータはメディアだけでなく、場所も分散しなければならないことを学んだのです。
……と、エラソーに書いている私ですが、そのような壮絶な経験をしたにもかかわらず、現在もなお、ストレージサービスの利用の仕方を決められずにいます。
というのは、冒頭に書いた、Microsoft OneDrive、Dropbox、Googleドライブ、いずれをメインに利用すべきか判断に困っているのです。
これまでは、それらのすべて、さらにNドライブがある頃はNドライブも含めて、何箇所かに分散したバックアップを行っていたのですが、データは本来まとめて保存した方が便利であるし、最近のストレージサービスの大容量低価格高品質化に伴い、一本化に切り替えてもいい時期にきたのではないかと思っているわけです。
「無料」ならグーグル、使いやすさならdropbox、「有料」ならマイクロソフト
3社のサービスについて比べてみました。
「初期無料容量」というのは、アカウントをとれば、得られるスペースです。
OneDriveは、Windows8.1やWindows10では標準で付いているので、改めて取得するダウンロード等の手続きは不要です。
ここを見ると、dropboxが少ないですね。
ただ、他の人を紹介したり、その人がdropboxを使ったりすると、少し容量が増えます。
非オフィス365ユーザーのOneDriveは、来年から5Gバイトに縮小すると発表されています。
「無料」の範囲で使うなら、Googleの内容がダントツです。
Gmailアカウント(メールアドレス)がつき、Googleの様々なサービスが使え、かつ、1600万画素以下の画像、1080p以下の動画なら容量無制限で保存・表示できるGoogleフォトは、Googleドライブのスペースとは別に使えます。
⇒
CORESERVERファイル数上限問題とGoogleフォト
プライベート画像のアルバムにもなります。
私は、「Googleカレンダー」をスケジュール管理に使っていますが、「ドキュメント」や「スプレッドシート」などは、機能はシンプルですが、データの修正や確認に使えるツールだと思います。
ところが、Googleは容量が増えて有料になると、他のサービスよりも割高になります。
一方、有料でお得感があるのは、MicrosoftのOneDriveとOneDrive for businessです。
businessとついていますが、個人利用でも問題ありません。
いずれも、OneDriveが主たるサービスというよりも、オフィス365の使用とセットになっていることがミソです。
表は、もっとも安いプランの価格です。
「OneDrive for business」が540円というのは、インストールプログラムではなく、OnlineOfficeという、文字通りオンラインで使う無料officeサービスとのセットです。
OnlineOfficeって利用されてますか。
私はPCにインストールしたOfficeがあるのでほとんど使いませんが、データの確認程度なら問題ないと思いますね。
そうした付帯サービスのないdropboxが、モンスター2社と張り合えるのは、なんといっても使い勝手の良さです。
専用ソフトをインストールするとアイコンがデスクトップにでき、
まるで自分のハードディスクドライブのようにデータの出し入れ、共有化などができます。
しかも、dropboxは、利用容量を減らしたマイクロソフトとは逆に、価格を大幅に下げて容量を増やしています。
ユーザーも今後を大いに期待していると思います。
まとめ
Microsoft OneDrive、Dropbox、Googleドライブ。それぞれ優れたところと物足りないところがあるのです。
そのため、結論が出せないわけです。
うまい具合にできていますね。
どこかひとつが完璧だと、ユーザーはそこに集中してしまいますからね。
お互い競合する企業同士が、その点は上手に調整しあっているのではないかと勘ぐってしまいます。
いずれも無料版があるので、当面は併用しながら、その時々のサービス変更で使い方を若干変えていくことになるかもしれません。
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