So-netブログで、昨日ちょっと気になる記事を見ました。正確にいうと、記事について書かれた一連のコメントです。実はその記事だけの固有の問題ではなく、So-netブログにはしばしば見られる傾向なのですが、例として今日はその記事について取り上げます。
その記事では、ある飲食店のサービスの悪さを書き立てていました。
それは実際に行った感想ですから、言論の自由の範囲であり、もちろんそれ自体をとやかくいうつもりはありません。
問題は、そこに同調というか、畳み掛けるようにそのお店を悪く書くコメントがズラーッと並んだことです。
しかし、誰一人としてそのお店に行った経験に基づくものではありませんでした。
要するに、記事主に同調して“仲良し”したいばかりに、お店を傷つけるテキトーなコメントが積み上がっているのです。
中には、2度目はないね、なんて記事主の代弁のようなコメントを書いている人もいましたが、そもそも
アンタは1度も行ったことねーだろ
と思いました。
So-netブログの特徴の一つですが、やれオフ会だの何だのと人的なつながりを第一義的にするために、それが悪い形で影響を与えていると思いました。
つまり、記事に対する是々非々の評価ではなく、記事主のご機嫌をとるコメントがお約束になってしまっているのです。
でも厳格に見たら、それもうまともな言論ではありません。
飲食店の記事は、もしかしたら記事主の誤解や勘違いかもしれないし、過剰反応かもしれないし、たまたまそうだっただけかもしれないんですよ。
とにかく、記事に書かれているのは、記事主の価値意識のフィルターを通した経験と意見に過ぎません。
客観性も普遍性も真実相当性も一切担保されていないのです。
なのに、それを前提にコメント者がまた論評を書いても、お店の実態とズレた方向に逸脱するだけ。
誹謗することはないけど、無理に同調することもないでしょう。
「そうだったんですか、ついてなかったですねえ」
第三者がそのブログ記事を読んで書けるコメントは、せいぜいこんなもんだと私は思いました。
コメント者が、そのお店に行っているのならまた話は別ですよ。
同意しようが異論・反論を述べようが、同じ前提を経験しているわけですから。
そうじゃないのに、どうして?
中には、オフ会を何度も開いて、それ目的でブログをやっているように見える人もコメントしていました。
え、そこで媚び売って記事主にオフ会参加させたいの? そのためにはなんでもありなの? ブログなのにブログ記事の評価は二の次なの? と私は素朴に思いました。
コメントの問題点
書かれているのは記事主の経験に基づいたものですから、記事が原因でそのお店の評判が落ちたとしても、それ自体はお店の自業自得だと個人的には思います。
ビジネスは、いかなる理由があっても、客に失望されたら負けです。
ビジネスとしては……ね。
でも、法やモラルとしてはどうなんでしょう。
コメントがひとり歩きしたら、その言葉尻を取られて名誉毀損に問われるかもしれません。
いくら名前を出さなくても、丼や盛り付けの画像で簡単に見破れますからね。
そうでなかったとしても、訴えられなきゃ何やってもいいという姿勢は容認できません。
自分でお店に行きもしないで、そのお店を断罪するなんて、やっぱりフェアではないし、そもそも何ら公益性のない行為でしょう。ブログリテラシーが低い行為だと思います。
そのお店の人だって、記事主ならともかく、コメント者たちには言われたかぁねえよって思うかもしれません。
「友情」のためなら、記事の悪役を真実かどうかも確かめず叩くのか。
小心な私は、一連の畳み掛けるようなコメントを見て正直“怖いな”と思いました。
ネットにしばしば起こる炎上って、こういう行為が火種になっているからです。
たとえば、私がSo-netブログと無関係で、かつその記事主の敵だったら、私がその人たちから叩かれない保証だってないわけです。
記事主も、そういうテーマの時は、事前にコメントを閉じる配慮が欲しいと思いました。
残念ながら、So-netブログの客商売レビューって、そんなパターンに満ちていますよね。
他の、FC2やseesaaといった無料ブログサービスなどではあり得ない現象です。
特有の人的なつながりの悪い面が出ているのではないでしょうか。
何にせよ、やはりインモラルではあると思います。
何とかご一考願えませんでしょうか。
コメントは書けばいいってものか?
今回の話は、無理にコメントを書こうとするから起こったことだと私は思います。
以前も書きましたが、私は
300前後のnice!をいただいていますが、コメントをつけているのはそのうち10人ぐらいです。
本当に心から湧き上がる言葉があるときだけ、書かせて頂いています。
テキトーなコメントを書かないことは、その方のブログを汚さないことにもつながるからです。
So-netブログで先日、ある方がやっと我が子が誕生した、という記事を拝見した時、私はもう、自分のことのように嬉しくなってしまい、その方に直接お祝いメールを差し上げました。
メールということは、その方に私の本名を公開するということです。
ブログをハンドル名でやっているのに、わざわざ本名を公開してでも「おめでとう」を伝えたかったのです。
心から湧き上がる、というのはそういうものです。
私を、300-10=290niceの押し逃げ野郎と思いたければどうぞ。
それはもう、一部So-netブログユーザーの文化と、私の姿勢が相容れないというしかありません。
いずれにしても、コメントもそのブログのコンテンツの一つです。
もっとていねいに扱いませんか、というのが私の提案です。
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