SSブログ

俺たちの旅、40年前のドラマが今もウケる真相はここにあった [懐かし映画・ドラマ]

俺たちの旅、40年前のドラマが今もウケる真相はここにあった

『俺たちの旅』(1975年10月5日~1976年10月10日、ユニオン映画/日本テレビ)という昭和のドラマについて、このブログで書いた記事のアクセスがふえています。大変ありがたいことですが、40年前のドラマがどうして今も愛されているのか。その理由について考えてみました。(画像は番組より)



今日、So-netブログのアクセスランキングを見たら、このブログがウイークリーでベスト10入りしていたのですが、私にとっては7年もSo-netブログやっていて、初めてのことです。何と遅咲きであることよ。

ウイークリーでベスト10

以前、デイリーで1位になったことがあるのですが、

ランキング

穂積隆信の『積木くずし』について書いた記事が、たまたまその時ドラマの放送と重なったことでアクセスが増えたことがわかりました。

で、今回は何だろうと思ったら、

俺たちの旅

『俺たちの旅』という、70年代のドラマについて書いた記事が、アクセス(uu)を増やしていました。

といっても、同作について、芸能マスコミになにか新しい話題があるわけではないのです。

むしろ、逆に「話題がない」ことが話題なのですが。

というのも、『俺たちの旅』は、レギュラー放送終了後も、その10年後、20年後、30年後に「その後編」が単発で放送され、「40年目」の待望論が、昨年あたりから、Facebookの「昭和」を語るグループなどでも定期的に投稿されているのです。

私は、このブログで、ヒロインが(ストーリー上ですが)亡くなってしまったのだから、「40年目」はない、と記事に書いたので、ファンの方々が関心をもって読んでくださったようです。

『俺たちの旅』金沢碧の出ない「40年後」の「旅」はもうない!?

金沢碧
Google検索画面より

それにしても、レギュラー放送が40年も前のドラマなのに、いまだに多くの人がこだわりをもっているというのはすごいですね。

私は、平成のドラマはあまりよく知らないので、エラソーに結論は出せませんが、最近のドラマで、登場人物たちの40年後のストーリーを見たい、と、強く思わせる作品はあるのでしょうか。

それは、今のドラマの作り方にも理由があると思います。

今は、ワンクールの10~11回で完結する短期決戦。

しかも、毎回瞬間視聴率まで心配しなければならないストーリー作りは、ある意味、エンタテイメントとしては無駄がない「合理的」な展開なのだろうと思います。

それに比べると、昭和のドラマは、半年(26回)や1年(52回)、特番でつぶれることなくべったり放送されました。

そのため、今CSで当時の放送を見ると、物語を進める上で必要な動きのある回に挟まれて、あってもなくても全体のストーリーにはあまり影響を与えない『中ダレ』の回がずいぶんありました。

では、それは無駄だったかというとそんなことはなく、むしろそれが、登場人物に対する感情移入を深める大切なエピソードになっていたのです。

たとえは、A男とB子の恋愛のドラマの場合、2人の好いた別れたという出来事が主なストーリーだとすると、『中ダレ』では、A男やB子の家族・友人とのエピソードなど、お互いの恋愛とは直接関係ない話が入ることで、A男やB子の生き様にリアリティを感じるようになるのです。

それが、40年たっても、人間を描く普遍的な面白さにつながっている面はあると思います。

とくに、『俺たちの旅』は、脚本家の鎌田敏夫をして『中ダレ』のドラマであることを認めていて、そのためにドラマの最後を4行詩で締めてメリハリを付けたところ、それがまたウケてしまったというエピソードを、自著の中で明かしています。

来て!見て!感じて!

来て!見て!感じて!

  • 作者: 鎌田 敏夫
  • 出版社/メーカー: 海竜社
  • 発売日: 2013/06
  • メディア: 単行本


今は、インターネットもドラマを制作する媒体になりました。

でも選択肢が増えても、似たようなドラマばかりではつまらないでしょう。

せっかくなら、“昔ながらの”ドラマ作りを行うチャンネルが出てきて欲しいな、と昭和が忘れられない私は思っています。

スポンサーリンク↓

島根県出雲市の伝統がある会社が作ったゼリー


今日のオヤツは、『巨峰の味』(つやま屋=津山製菓)です。

巨峰の味

香り高く水々しい巨峰を、はちみつと寒天ゼリーで固めています。

巨峰の味

一袋に、個包装が12個入っていますが、うち4つはマスカットのような黄緑色です。

巨峰の味

寒天ゼリー特有の滑らかな食感と果汁感豊かな味は、大切なお客さんにも出せる品質です。

津山屋製菓というのは初めて聞く会社だったので、公式サイトを確認しました。

島根県出雲市に本社と工場があり、創業は1912年(大正元年)と歴史があります。

ただし、設立、すなわち法人登記は1963年(昭和38年)。

個人商店の時代が長かったんですね。

業者は菓子製造(流通用和半生)。

ゼリーや、半生菓子(ようかん)を作っています。

地方の伝統ある会社の隠れた銘菓を、これからもご紹介していきたいと思います。

津山屋 ◆巨峰の味◆ 270g×6袋入 -
津山屋 ◆巨峰の味◆ 270g×6袋入 -
nice!(240)  コメント(17) 
共通テーマ:テレビ

nice! 240

コメント 17

たじまーる

最近のドラマは1クールで終わって
短すぎ(物足りない)と思います。
昔みたく半年や一年やってもらったほうが
しっかりとドラマの世界に入れて楽しめそうな気が
自分はしますね(^^;)
by たじまーる (2017-12-11 23:42) 

nikki

アクセス数すごいですね。

昭和のドラマねえ、その当時の製作陣がいないからできないかな。
CSファミリー劇場と東映チャンネルで合同制作された新作の特捜最前線とプレイガールがありました。
ドラマは製作費がかかりますからね。
by nikki (2017-12-11 23:44) 

末尾ルコ(アルベール)

俺たちの旅、40年前のドラマが今もウケる真相はここにあった・・・ウィークリートップ10入り、おめでとうございます!わたしはもうずいぶん前になりますが(笑)、デイリーで2位になったのが今のところ最高順位です。でもウィークリーのランキングもあるんですね。今初めて知りました!その時は「放送中」ドラマのレヴューをけっこう書いていて、その中のいくつかにアクセスが集中したのですが、「今のドラマ」を観るのが苦痛になり、そういう記事を書かなくなると、めきめきアクセス数は下落(笑)。それでもアート部門でずっと1位だったのですが、思うところあってカテゴリーも外して現在に至っておりますが、最近はまた徐々にアクセス数も盛り返しつつあります。いろいろ試行錯誤しつつ、「方向性を理解していただけるレギュラーな訪問者を増やしたい」と考えながらやっております。ともあれ、いっぷく様のお記事にアクセスが集まるのは素晴らしいこと。今後も愉しみにしております!

『俺たちの旅』はわたしも観ておりました。わたしも先に書いたように、現行のドラマはまるで観ておりません。ただ、数年前までは殊勝にもけっこう観て、しかもレヴューまで書いておりまして、昭和のドラマとおおまかに比較するとすれば、演出がガチャガチャし過ぎという傾向が現行のドラマに見えておりましたね。特にカメラや音楽がガチャガチャと忙しく、「人間が見えてこない」ドラマが多くなっていました。そして俳優も、どこを見てもジャニーズとか出てくるし、本当に昭和とは様変わりしておりました。

『巨峰の味』・・・甘味と酸味が両方感じられるおやつはいいですね。フランスなどの高級チョコレートブランドでも、フルーツゼリーは定番の人気商品として売られています。まあ最近は車の件も含め金欠も極まれりで、「たまの高級菓子」という機会もなかなか持てませんが(笑)。しかし心にはいつも、(捲土重来捲土重来捲土重来)・・・でございます(笑)。

2016年にリリースした曲の歌碑を2016年に建立するという・・・考えてみれば、これは「歌碑の存在意義を無意味化するアナーキーな行為」なのかなと、まあそんなはずありえませんが(笑)。しかし実質的には従来の「歌碑の存在理由」を無意味化していますよね。この感覚には苦笑もするし、情けないなとも感じます。まあ美空ひばりくらいなら歌碑を建立するのも理解できなくもないですが、そもそも「四万十川」という曲がそんなに膾炙しているとは思えません。実に平凡な曲ですし、何度も聴いたわたしでも、まだ歌えません(笑)。今年の4月から演歌ファンになって、丘みどりの「佐渡の夕笛」は歌えるのですが(笑)。
高知だけではないでしょうが、「地方の焦り」と言いますか、お金はない、少子高齢化は極まろうとしているなど、大問題山積は理解できるけれど、それが高じて、「良し悪しを検討せずに、何でもかんでも飛びつく」傾向があまりに強過ぎるとずっと感じ続けています。三山ひろしは母も気に入っていて(笑)、わたしもぜんぜん嫌いでないのですが、此度の「歌碑の件」は、「現在の地方の状況」の一例として記事にしてみました。確かに、「いろいろ知ってもらう」という宣伝活動は大切だけれど、それ以前に「やらねばならないこと」も山ほどあるはずだと思うんです。

今日もまた、貴乃花部屋の前に中継が出ていて、ライブで放送しておりましたね、ワイドショーの類い。まったくもう(笑)、最早怒りや呆れを通り越して、空虚な笑いしか出てきません(笑)。わたしは大相撲の熱心なファンだったことはなく、常にうっすらと観ているくらいのものなのですが、北の湖は好きでした。そして筒井康隆の「走る取的」を読んだ影響で、力士に対して(ひょっとして異常に強いのかも)という幻想を持った時期もありました。だから曙VSボブ・サップは、「幻想崩壊」の記念碑的な一戦となりました(笑)。若貴ブームの時期には比較的よく観ていたし、メディアが貴乃花を「堕ちた偶像」にしてしまった経緯もよく観察しました。ただ、その後の貴乃花についてはさほど知らなかったのですが、印象としては、「自分の理想の相撲環境に対しては一徹な人間」との漠然としたイメージがあります。誰が司会だったか忘れたのですが、トーク番組へ出演した時、実に饒舌に話をする、(話ができる人だな)と感心したこともあります。そうしたことも含め、さらにいっぷく様のお見立てを拝読しつつ現在の減少を眺めると、興味はグッと深まります。いずれにしても、「思考停止の談合馴れ合い社会」は嫌ですからね。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2017-12-12 00:23) 

pn

ベストテン入りなんてした事無い(^_^;)
by pn (2017-12-12 06:15) 

ヤマカゼ

巨峰の味はずいぶん歴史のある会社が作っているのですね。
by ヤマカゼ (2017-12-12 06:45) 

Rinko

ベストテンもデイリーで1位もすごいですね~!
私は10年以上やっていて、全く無縁です。^^;
懐かしい感じのゼリーですね♪ 久しぶりに食べたくなりました。
by Rinko (2017-12-12 07:51) 

さすらいの話師

CSとかで最近は一気見とかありますよね?
アノ視聴方法だと若干印象が違うと思うんですよ。
週一だから感動できたドラマも一気に見ると濃いドラマの印象だったりして、作り手も色々な視聴を考える必要があるカモしれませんね。
by さすらいの話師 (2017-12-12 09:43) 

kou

俺たちの旅は夢中になって観てました。
3人で「何とかする会社」でしたっけ?
そんな仕事を始めたシーンを思い出しました(^_^)

by kou (2017-12-12 10:01) 

チャー

ウィークリーランキング
おめでとうございます
積み木くずし 俺たちの旅 あの時代 皆さんの心に焼き付いているんですよね
森川正太は残念ですが^ ^; ちょっと無理ですね
私には NICEでした!
by チャー (2017-12-12 10:48) 

johncomeback

観てましたね『俺たちの旅』
カースケも良かったけど、岡田奈々の大ファンでした。
三十年目でオメダが市長になってたのに驚きました。

by johncomeback (2017-12-12 11:15) 

MINERVA

「俺たちの旅」、CS等で放送していると、ついつい観てしまいます。
このドラマの良い所は、その後の話もある部分だと思います。
カースケは何歳になってもカースケなんですよね....
良いも悪いも真っ直ぐな性格は、ちょっと憧れてしまいます。
by MINERVA (2017-12-12 11:26) 

Take-Zee

こんにちは!
私より少し年上の俳優さん・・
あの頃は猫も杓子もロング、NHKは嫌いましたね。
私は親が厳しいので”七三分け”でしたが・・

by Take-Zee (2017-12-12 15:21) 

hana2017

現在放送中のテレビドラマは、確かにどれも面白みに欠けるものが多いです。
ワンクール10~11回で完結するスタイル、それさえ視聴率次第でさらに短くしてしまうから、知らない間に何時の間にか終わっていた・・・って事もあります。
そうして製作する側が視聴者より、スポンサーの意向ばかりを気にするから、どのドラマも同じような顔ぶれ、役柄や内容に新鮮味がないのも当然かと思います。

津山製菓の「巨峰の味」はお初ですが、長野県上田駅前に店を構える飯島商店の「みすゞ飴」も果物の果汁を絞って寒天で固めたシンプル、かつ安心なゼリー菓子です。
そのまたお隣、山梨県で作られる冬限定の「月の雫」も、生の甲州ぶどう、その一粒を砂糖蜜で周りを固めたもの。
寒い季節に暖かな部屋で、こうした甘いものでお茶って良いものですね♪
by hana2017 (2017-12-12 15:27) 

ヨッシーパパ

俺たちの旅も、巨峰ゼリーもどちらも、郷愁を感じます。
by ヨッシーパパ (2017-12-12 18:54) 

土芽

『巨峰の味』美味しそう♪
食べてみたいです(^.^)
by 土芽 (2017-12-12 18:55) 

扶侶夢

>あってもなくても全体のストーリーにはあまり影響を与えない『中ダレ』の回がずいぶんありました。
>それは無駄だったかというとそんなことはなく、むしろそれが、登場人物に対する感情移入を深める大切なエピソードになっていたのです。

的を得た考察ですね、参考になります。'70年代の青春像として色褪せない代表的な番組だったんでしょうね。
by 扶侶夢 (2017-12-12 19:06) 

makkun

「俺たちの旅」は私よりほんのちょぴり上でしたが
私達のシンボル的存在でした。

by makkun (2017-12-15 15:35) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

Copyright © 戦後史の激動 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます