大木金太郎、平昌五輪以前にプロレス国際興行を行った韓国の英雄 [スポーツ]
大木金太郎(1929年2月24日~2006年10月26日)は2月24日生まれ、日本と韓国をまたにかけて活躍したレスラーです。力道山は、日本プロレス界の父として昭和史、テレビ史に名を留めますが、大木金太郎は当時の大統領の理解のもとでプロレス興行を行ったといわれています。
巷間、平昌の冬季オリンピックで盛り上がっていますが、今から43年前、韓国ソウルでは、当時の朴正煕大統領の肝いり(『日本プロレス事件史17』)で、いわば国家的行事としてプロレス興行が行われました。
その主役は、日本でも活躍した大木金太郎です。
Google検索画面より
大木金太郎については、このブログでもこれまで2度ご紹介していますが、今日は、その韓国興行の話です。
⇒金一・大木金太郎、“元祖韓流スター”の真実
⇒ボボ・ブラジルへのコメントと大木金太郎との頭突き合戦の真相
1975年春には、新日本プロレスのアントニオ猪木以下8名のレスラーを招聘して、韓国主要都市をサーキットしました。
『日本プロレス事件史17』より
大木金太郎を、一番左のもっとも大きく高いところに、続いて千圭徳、張永哲という韓国の有名なレスラー2人、一番右にはアントニオ猪木です。
このとき、在日韓国人の星野勘太郎(呂建夫)は韓国側に入ってファイトしました。
シリーズのヤマは、大木金太郎対アントニオ猪木のインターナショナル選手権。
かつては、日本プロレスのエースが巻くベルトとして、力道山、ジャイアント馬場が保持していましたが、ジャイアント馬場が全日本プロレスを設立するために返上。
残った大木金太郎が選手権者になったまま日本プロレス派崩壊し、韓国で久しぶりに防衛戦が行われることになりました。
試合は、大木金太郎が大流血して、アントニオ猪木の足4の字固めが決まったまま、両者リング外に落ちてカウントアウトのドローでした。
『日本プロレス事件史17』より
『日本プロレス事件史17』の流智美氏の記事によると、当時、大木金太郎の最大のスポンサーは朴正煕大統領と言われています。
日本では、街頭プロレスが昭和史に残り、テレビのプロレス中継は視聴率25~30%を取れるコンテンツだった時期もありましたが、さすがにそのような国家的なプロレス興行はありません。
大木金太郎は、日本における力道山でさえも凌駕する大スターだったのでしょう。
日本と韓国をまたにかけた活躍
レスラーとしての大木金太郎は、付き人だった戸口正徳(キム・ドク、タイガー戸口)によると、「カタイレスラー」すなわち、つまり、相手の技を上手に受けない、あまりうまくないレスラーだったようです。
しかし、戦前の日本の教育を受けているので、言葉や文化にも困らず、日本と韓国をまたにかけた活躍ができたのでしょう。
一部の韓流タレントのような反日感情がみられることはまったくなく、ファンがサインを求めると、「日本は平成何年でしたっけ」と確認して日本語の日付とサインをしてくれたそうです。
【ニコニコ動画】大木金太郎の秘密特訓
すばらしいドキュメンタリーですよ。
大木金太郎が、レンガに頭をそっとあてると、レンガが2つにパクリ。
若手にケイコをつけるときは、倒した若手に蛇足の頭突きを食らわせてプロの厳しさを伝えています。
大木金太郎の一本足原爆頭突き。名前は物騒ですが、昭和らしい懐かしい技ですね。
大木金太郎、覚えてらっしゃいますか。
日本プロレス事件史(17) (B・Bムック) -
マカロニほうれん荘で「キムイル大木金太郎」って台詞があったんだけど誰の事か知らなかった(^_^;)
by pn (2018-02-23 23:19)
昭和世代なら、プロレスに詳しくなくても、大木金太郎=頭突きは結構知られているのでは?
by うつ夫 (2018-02-23 23:32)
>大木金太郎、覚えてらっしゃいますか。
名前だけは聞いたことがあります。
まだ娯楽の少ない時代、街頭テレビのプロレス中継に群がる人々の姿、うっすらながら覚えています。
今思うと画像の悪い、モノクロの小さなテレビ。それでもそれを食い入るように見つめる男たち。・・・手元のスマホで自分の世界のみ没頭する現代の若者達と・・・隔世の感が堪えません。
話はチョッと変わりますが、一時プロレスにハマっていた息子。
身長があり身体も大きなことから、DEBではありません(笑)・・・よく見に行っていた小規模団体からスカウトされかかった事が。
しかしそこは流血系とあり、怖くて丁寧にお断りをしたそう。今思えば、勿体ない事をしました^^
by hana2018 (2018-02-23 23:39)
あいにくプロレスラーは、ジャイアント馬場とアントニオ猪木くらいしかわかりませんので大木金太郎さんは存じ上げないのですが、韓国の大統領自らが最大のスポンサーだったなら相当強いプロレスラーだったのでしょうね。
動画の若手への指導もかなりの厳しい指導ですね。
by ゆりあ (2018-02-24 00:37)
大木金太郎、平昌五輪以前にプロレス国際興行を行った韓国の英雄・・・YouTubuに上がっている、日本で行われた例の猪木VS大木も、韓国のテレビの実況版でした。おそらく日本でよりもビッグ・イベントとして位置づけられていたのでしょうね。
>当時の大統領の理解のもとで
つまり、日本以上に韓国のプロレス熱は凄かったということですね。日本の場合、米英に対する敗戦コンプレックスがプロレス人気の大きな要因でしたが、韓国の場合は「日本に対するコンプレックス」がプロレス熱をさらに盛り上げたのかもしれません。
>足4の字固めが決まったまま、両者リング外に落ちて
こういうパターンは何度となく目にしましたね。馬場VS木村は、四の字が決まったままラッシャーだけエプロン外のぶら下がって、馬場のリングアウト勝ちでしたよね。四の字をかけられたまま情けなくぶら下がる木村という図を作って、馬場が「格の違い」を見せつけた感がありました。
「秘密特訓」も見せていただきました。レンガ割り、わたしも試みてましたよ(笑)。さすがに頭突きではなく、手刀やパンチでしたけれど。「特訓」という言葉には抗い難い魅力がありましたよね。
昨日のNHK『おはよう日本』で、「滋賀県で地域おこしのためにプロレスをする人たち」っていう特集がありましたが、この人たちは、正規の仕事をしながら、「プロレス」もやっているとリポートされていました。そしてこの手の「地域おこしのためのプロレス団体が増えている」という切り口でした。ちょっともう、本当に、(プロレスって、いったい・・・)の世界ですよね。今夜のお記事で、「大木金太郎のバックに韓国大統領がいた」なんてお話を知ると、「時代が変わったから」では済まないほどのギャップを感じます。
大学教授に関しては、何人か(世の中の常識がまったく分かっていな)という人を知っています。その中の一人は某大学(笑)のフランス語の教授で、「偉ぶっている」と言うよりも、「ズレまくっている」感じでした。温厚な性格のわたしの友人のフランス人もだんだん怒りを募らせていましたね。その人、別に「悪い人」とまでは思わなかったのですが、とにかく目の前でわたしが「こんにちは」と言っても何の反応もしないし、その態度に悪気があるかないかはともかく、やられる方は十分に不愉快だったですね。そういうのが続くとわたしもだんだん怒りが鬱積してきて、わたしの方から積極的にシカトするようになると、今度はあちらが怪訝な表情をするようになりました(笑)。こういう人たちって、「自分が同じことやられないと」、他人にどれだけ不快を与えているかまったく想像がつかないようですね。
医学部に関しては、学生たちの知的レベルとか態度とかについての情報がよく入ってきます。どんなことでも安易な一般化は慎まねばなりませんが、(こういう学生が医者になると・・・)と暗澹たる気分になるような例は少なくないです。もちろんいい学生も多く存在するのでしょうが(←フォロー 笑)。
>1.権威を自覚する、2.何かしらコンプレックスや現在満たされないモノがある。
確かにこのような人たちは尊大になる傾向がありますね。わたしの感覚では、どのような立場であっても、「尊大な態度をとる」なんて、(馬鹿じゃないの?)と感じてしまいますし、どのような立場でも「卑屈」になる必要もまったくないと思ってます。もちろん人間いろいろですから、「尊大な態度=人間的にダメ」という公式にはならないのでしょうが、どうしても、(別にそんな態度取らなくても)と感じてしまいます。なにかこう、「尊大な態度」が定着している人たちって、『北斗の拳』のザコのように滑稽に見えるのです(笑)。
高校までの学校教員の場合は、「尊大」と言うよりも、「腰の低い態度ができない」人が多い気がします。もちろんこれも、わたしの知った範囲のことではありますが、電話一つにしても、「夜分恐れ入りますが」くらいのことが言えないんですね。相手としては、「仲間(私の母)にかけている」という感覚なのでしょうが、電話に出たわたしはその人たちとたいがい面識はないわけで、(なんでこんな偉そうな口調で話されなきゃならないんだ・・・)と、プチ憤慨(笑)することしばしばです。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-02-24 00:58)
リアルタイムで見たことはありませんが、
大木金太郎は頭突きのイメージが強いです。
by yamatonosuke (2018-02-24 01:02)
頭突きというのは、シンプルですが
痛みが伝わりやすい技ですね。
by 犬眉母 (2018-02-24 01:46)
歯ブラシ
奥様も使っていらしたのですね
特に 女性には 細いハンドルは持ちやすく
奥歯も楽チン!
by チャー (2018-02-24 08:04)
こんにちは!
大木とボボ・ブラジルの頭突合戦は凄かった!!
by Take-Zee (2018-02-24 16:30)
大木金太郎・・・
覚えてますよ~(@^^)/~~~
南北朝鮮半島の人達はプロレスが大好きのようで
その流れで猪木も繋がりがあるのでしょうね~。
いっぷくさん!
♂も♀もハワイのビーチでは食い込みでした(爆)
by makkun (2018-02-24 16:40)
懐かしいですね、当時はプロレスに熱狂していました。
亡くなられたそうですね。
by kohtyan (2018-02-24 18:18)