『1日5分免疫力ぐんぐんアップ!脳幹マッサージ』頭の健康体操 [健康]

『1日5分免疫力ぐんぐんアップ!脳幹マッサージ』(沼田光生著、主婦と生活社)を読みました。体のどこかをマッサージして免疫力をアップする、という本はこれまでにもありましたが、脳という直接触れることができないところをどうやってマッサージするのかと思い、新刊ではないのですがタイトルに惹かれて読んでみました。
『1日5分免疫力ぐんぐんアップ!脳幹マッサージ』は、まず脳の構造やはたらきについて説明。次に脳幹に直接関係ないところから脳幹に良いとされるはたらきかけを紹介し、最後に直接頭をマッサージする脳幹マッサージを披露しています。

脳は、脳幹と大脳辺縁系、大脳新皮質という三重の構造をしています。

『1日5分免疫力ぐんぐんアップ!脳幹マッサージ』より
人間の思考や言語機能など、文化的な生活をつかさどるのは大脳新皮質、情動や記憶などをつかさどる大脳辺縁系、そして、人間が生きていくために基本的な機能をつかさどるのが脳幹です。
脳幹は、聴覚、味覚などをつかさどる視床、自律神経やホルモン系をコントロールする視床下部、瞳孔反射や眼球運動や筋肉の運動などを行う中脳、全身の筋肉運動をコントロールする橋、呼吸や心拍や血管運動などを調節する延髄などで成り立っています。
脳を損傷する事故のニュースがあると、コメント欄には必ずと言っていいほど、「無理に生かすのは本人にも気の毒だ」と、“安楽死”を勧める書き込みが入るのですが、「脳死」と「遷延性意識障害」は違います。
「脳死」というのは、脳幹が死んでしまうことですが、「遷延性意識障害」は大脳新皮質にダメージを受けただけで脳幹は生きているので、呼吸や新陳代謝はできるのです。
さらに、昨日の福寿草夫人のように、脳の可塑性により、大脳新皮質は別の機能が損傷した部分を代償して「回復」することもあります。
そこで、その脳幹がきちんと働けるようにすることが健康につながるという立場で、同書では脳幹に関する健康法を紹介しています。
脳幹ホリスティック療法
まず紹介しているのは、脳幹そのものではなく、別の部分から脳幹の正常化をはたらきかける、名づけて「脳幹ホリスティック療法」。
ホリスティックというと、いかがわしい民間療法に違いないと思われるかもしれません。
まあ実際、既出の民間療法もあるのですが、それが脳幹とどう関係があるのか、という点に興味を持って読んでみました。
頚椎の歪みを矯正する
脳幹を支える第一頸椎、第二頚椎の歪みを正すのだそうです。これは専門家でないとわからないですね
自律神経免疫療法
お馴染み爪もみ療法です。薬指以外の爪の両脇をもむと(刺激すると)、自律神経の副交感神経が優位になり免疫力が上がるとされています。
詳しくは、以下の記事に書いています。
↓
爪もみ、など健康情報を振り返る

電気鍼「ハリボーイ」で刺激
食事療法は陰陽5色バランス
緑、赤、黄、白、黒という5色の食事をしましょうとのことです。5色はたんに見た目の色で、栄養学や食材の種類(肉や野菜や魚)は全く考慮しないそうです
グループワーク
これは医療従事者でなくても賛成できることです。人のつながりと情報交換の重要性を説いています。
ミネラルを摂る
栄養素の中では、見逃されがちなミネラルを大切に考えましょう、と書かれています。
胸腺マッサージ
指を使って、両胸のまわりをマッサージすると血流がよくなり脳幹にいい影響をあたえるそうです。

『1日5分免疫力ぐんぐんアップ!脳幹マッサージ』より
脳幹マッサージ
そして同書のメインテーマである脳幹マッサージです。
「脳幹へ働きかける3つの基本マッサージ」「より効果が上がるペアマッサージ」「症状別脳幹マッサージ」と、大きく分けて3つの項目で紹介されています。
「症状別脳幹マッサージ」では、花粉症、冷え性、眼精疲労、のぼせ、ほてり、不眠・イライラが紹介されています。
たとえば、「不眠・イライラ」の場合はこう書かれています。
両手の人差し指から小指の4本を、それぞれ左右の耳の上に縦向きにあて、髪を内側から外側へ手櫛でかくようにしてからこぶしを作る。そのまま4本の指の第1関節と第2関節の間を治療ゾーンに押し当て、後ろ指に向かって円を描く
髪を掴むと、刺激が深部まで伝わって、より効果が上がるのだそうです。
詳細は同書をご覧ください。
今回も、お金もかからない侵襲性もない健康法ということで、取り上げさせていただきました。
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