『日本人だからこそ「ご飯」を食べるな 肉・卵・チーズが健康長寿をつくる』(渡辺信幸著、講談社)を読みました。予防医学の立場から、肉(Meat)、卵(Egg)、チーズ(Cheese)による食事療法、それぞれの頭文字から名づけたMEC食を提唱。糖質制限や精神安定、そしてダイエット食として昨今注目を集めています。
『日本人だからこそ「ご飯」を食べるな』の著者は渡辺信幸氏。鹿児島や沖縄の離島に赴任するユニークな医師で、マスコミにもしばしば登場します。
そこで述べられていることはシンプルです。
「僕が提案する基本ルールは、たった2つ。それは、肉・卵・チーズを積極的に食べること、そして、ひと口30回噛むこと。これさえ守れば、運動や食事制限も必要ありません」(渡辺信幸氏のブログより)
渡辺信幸氏は、赴任した沖縄県が日本一の長寿県から脱落してしまったことについて、「食事の本土化」によってメタボ化してしまったといいます。
メタボを防ぐヘルシーな食事といえば、肉を控えて野菜を食べる食事を思い出しますが、渡辺信幸氏は正反対に、「トンカツ、から揚げ、フライドチキンなど、揚げ物も避ける必要はありません。沖縄で人気のポーク卵なども最適」(『壮快』2015年3月号)と言います。
渡辺信幸氏が提唱しているのは、
肉(Meat)、
卵(Egg)、
チーズ(Cheese)
の頭文字を取ったMEC食です。
要するに、たんぱく質と脂質をしっかり摂取すればいいという考え方です。
具体的には、肉200g、卵3個、チーズ120gを、1日のうち、どんな形でも構わないので食べることだそうです。
これらは、たんぱく質と脂質だけでなく、ビタミンとミネラルも摂れます。
MEC食は、体が元気になり、「10キログラム単位で無理なく痩せられる」(同書より)リバウンドのないダイエット食といいます。
渡辺信幸氏は、朝食は摂らず、夕食はすき焼きや焼き肉などを腹いっぱい食べ、診察の合間にはチーズを口の中に放り込むそうです。
夕食をしっかり食べれば、朝ごはんは食べなくてもいい(お腹は減らない)とか。
糖質(炭水化物から食物繊維をとったもの)は徹底的に控えます。
ご飯と一緒に肉を食べると、濃い味付けになってしまうけれど、肉だけを食べるならそうしなくていいから、減塩にもなるといいます。
そして、ひと口30回ずつ噛むこともMEC食のルールです。
満腹感が早めに得られることで、食べ過ぎが自然と防げるわけです。
渡辺信幸氏は、MEC食をいいコトずくめで提唱しています。
まずは程よく採り入れる?
私事ですが、今日は健康診断の結果を聞きに行きました。
去年引っかかった
胸部X線も「所見なし」になりました。
ヘモグロビンA1cが、昨年少し上がったので、
ご飯を減らしたら痩せてしまったことは以前も書きました。
で、またモリモリ食べるようにしたので、少しこの値を気にしていましたが、それでも5.2%(NGSP値)。
その分、中性脂肪とLDLコレステロールが少し増えましたが、増えたといっても、もともと少なくて平均に近づいたという感じです。
こういう“太らない体質”ですと、ご飯を食べないMEC食は、個人的に勇気がいります。
肉と卵とチーズだけでは、やはり「ばっかり食べ」になってしまいますよね。
一部には
乳製品(乳糖)禁忌説もありますから、はたしてチーズをそれほど大量に食べてもいいのかなあ、とも思います。
肉と卵は、そうたくさん食べられるわけではありませんから、気持ち多めに食べたいと思います。
ごはんや野菜については、ご飯の極端な依存度を低めながら、葉野菜を中心に続けたいと思います。
今の私は、そんな感じで程よく採り入れる、というところでいいかなと思います。
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