『「首を温める」と万病が治るー脳神経外科医が発見した究極の免疫力向上法』(沼田光生著、マキノ出版)を読みました。脳幹を活性化させる簡単なマッサージ方法で、首を温め刺激し、肩こりや体の不調を改善するという書籍です。仕事や家事の合間の、軽い体操のひとつとして採り入れるといいかもしれません。
首のコリを治して健康を維持しよう、もしくは取り戻そうという主張は、以前マスコミでお馴染みの松井孝嘉氏の書籍をご紹介しました。
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首を温めると体調がよくなる、実践しつつあります
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『あらゆる不調は首で治る』ストレートネックを解消する健康法
松井孝嘉氏は、パソコンに向かうなど慢性的なうつむき姿勢で、首の前湾角度が失われる首の筋肉の異常、いわゆるストレートネック(頚筋症候群)によって、自律神経の副交感神経の働きが阻止され、交感神経とのバランスがくずれてしまうといいます。
『あらゆる不調は首で治る』より
それが、めまい、自律神経失調症、頭痛など「首こりによって起こる3大症状」に陥り、冷え性、生理不順、肌トラブル、イライラ、疲労感、不安感、意欲低下、のぼせ、便秘、気分の落ち込みなどの不定愁訴につながると指摘。
首のコリをとったり、温めて血流をよくしたりして、首の緊張を和らげてストレートネックを改善しましょうというものです。
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今回の『「首を温める」と万病が治るー脳神経外科医が発見した究極の免疫力向上法』で、著者の
沼田光生氏は、脳幹のはたらきをスムーズにするために、それを支える第一頸椎、第二頚椎の緊張をゆるめましょうと提唱。松井孝嘉氏同様に、首を温めることを奨めています。
内容をご紹介する前にひとつケチを付けておくと、松井孝嘉氏の書籍同様、医療関係なのにタイトルの「万病が治る」という表現はどうなんでしょうか。いかにもマキノ出版らしい付け方ですが。
書籍のタイトルは、効果の過大解釈により適切な治療を受ける機会を失うことにならないようにしていただきたいものです。
もっとも、首を温めることで、あらゆる治療をしなくてすむとは誰も思わないでしょうけどね。
脳幹マッサージ
同書では、「温熱刺激」「頭皮ゆらし」「太ももの垂直押し」など「脳幹療法」と名づけたマッサージを披露しています。
詳細(図解)は同書でご覧いただくとして、ここでは簡単に文章でご紹介します。
温熱刺激
後頭部の髪の生え際の下、右耳の後ろから左耳の後ろにかけてのエリアに、温熱と圧力の刺激を与えることで、首の筋肉を効果的にゆるめ、頚椎の歪みを解消するとしています。
「温熱と圧力の刺激」とは、ペットボトルに50~60度のお湯を入れて、エリアに押し当てるそうです。
ペットボトルが用意できない時は、蒸しタオル、マフラー、ネックウォーマー等、首を暖めることができるものなら代替できるそうです。
頭皮ゆらし
頭のてっぺんに中指が来るように手を当て、指先から指のつけ根までを頭皮に固定したまま、頭皮をゆっくり前にずらすように動かす。そこでいったん手を止め、ゆっくり元の位置に戻す。これを1カ所につき5回程度ずつ、前後左右の方向に行うそうです。
1箇所が終わったら、手を額方向にずらして同じことを繰り返します。
太ももの垂直押し
椅子に腰掛けて太股の付け根に手を当て、おじぎするような感じで、上半身の体重を手に乗せ「1、2、3、4、5」と5秒かけて、ゆっくりと垂直に圧を加えていく。
次に、「1、2、3、4、5、6、7」と7秒かけて、姿勢を元に戻す。このパターンを太もものつけ根から始めて、ひざ近辺まで行うそうです。
我が家の実践
これまでにもご紹介した実践です。
カイロを使った温熱刺激
上記の温熱刺激と目的は同じです。
タオルの中に使い捨てカイロを入れて包み、
それを首の後ろに来るように巻くのです。
タオル整体
タオルを結んで、その結び目で刺激と圧力を掛けるものです。
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タオル整体、第7頸椎にあててタオルを引っ張ると……
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タオル整体、誰にでもできてお金もかからないセルフ整体
複数のタオルを結んで長くし、たすきをかけるようにして姿勢を引き締め、結び目で第7頚椎を刺激するものです。
指圧代用球による刺激
これは唯一、道具を購入しました。
指圧代用球を使う方法です。
中山式快癒器、指圧代用に2球4球式使ってみました
記事では、中山式快癒器を肩から首にかけて、ないしは腰にあてて実感を確認しました。球は固定されているので、自分でツボに合わせなければなりませんが、ハマるといい感じですね、これは。
首を温めることによる危険は、やけどぐらいだと思いますが、ペットボトルに入れたお湯はすぐに冷めます。
どうしても熱ければ、直接ではなく、タオルを巻いてもいいかもしれません。
同書によると、冷めたらまたお湯を入れ替えて再開するそうです。
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