SSブログ

ハイパーサーミアの効果は?近藤元治院長逮捕で話題に [健康]

ハイパーサーミアの効果

ハイパーサーミア(局所温熱療法・電磁波温熱療法)が、思わぬところからキーワード急上昇です。京都府立医大の教授(内科)の後、ハイパーサーミアを専門に行う病院の院長に就いた近藤元治医師の「強制わいせつ逮捕」報道によって、その経歴からハイパーサーミアという耳新しい(?)治療も注目されているのです。(上記画像は山本ビニター社)



私は、近藤元治医師に診てもらったことはありません。

が、近藤元治医師はハイパーサーミア関連の書籍を何冊も上梓していて、もうかなり前ですが、メールで質問等やり取りしたことがあります。

今回の報道は詳細がわからないので、以下は的外れのことを書いているかもしれませんが、もしかしたら、近藤元治容疑者は、高齢にあり得る、行為を自覚できない例の症状が出ているのではないかと思いました。

近藤元治容疑者は、「ありがとうという気持ちで抱きついてしまった」そうですが、看護師からすれば、「怖い」という気持ちだったでしょう。

しかし、入院患者ですから、逃亡の恐れはないはずです。

それでも逮捕なのでしょうか。

それとも、そうした行為は常習性があったのか。

記事には書けないような行為もあったのか。

いずれ週刊誌が明らかにするでしょうが、もし私の推理通りだった場合、他人事ではなくて、自分が歳をとってから、何かで入院して、動揺やストレスやボケから、同じことをしてしまうかもしれない。

その時も逮捕されて、近藤元治容疑者のように新聞にデカデカと取り上げられるのだろうか、なんて考えてしまいました。

まあ、私のような無名人なら、普通そんなことはありません。

が、私は5年前の火災の時、NHKや共同通信など大マスコミが連日報道して大騒ぎしてくれたので、ついそんな心配をしてしまいます。

それはともかく、京都府立医大の第一内科教授だった近藤元治医師が、その後地域医療で関わったのが、ハイパーサーミア。局所温熱療法です。

とくに担がんの方々。ハイパーサーミアってご存じですか。

スポンサードリンク↓

ハイパーサーミア(局所温熱療法)は保険適用のがん治療である


いまだに、ハイパーサーミアについては、温熱療法だから民間療法だろう、などと誤認している人が少なくないようですね。

ハイパーサーミアは民間療法ではありません。

れっきとした、保険適用される“第4のがん治療”です。

ハイパーサーミアの仕組み


簡単に理屈を述べると、がん細胞が熱に弱い(43度で死滅。39.6度で死滅という医師もいる)特徴を利用したがん治療法です。

人間の細胞は、がん細胞にかぎらず、本来42.5度以上になると急速に死に向かいますが、正常細胞は、外部から温められても、血管を広げて血流を良くすることで温度を調節します。

しかし、がん細胞が作った新生血管は広がらないので、外部から温められるとそのまま温度を上げて「43度」に向かっていきます。

ハイパーサーミア
日本ハイパーサーミア学会より

そこで、がんの部位を温熱医療機器によって高温にして、がん細胞だけを痛めつけるのです。

現在、保険適用されているのは、山本ビニター社製サーモトロン-RF-8という機械です。

サーモトロン-RF8は、対向した1対の電極でがん患部を中心に挟み、8MHzの高周波を通電することで42~44度加温します

暖かくするだけなので、手術や、抗がん剤や、放射線のような侵襲性はありません。

むしろ、血流が良くなって免疫力もアップします。

QOLの向上も云われています。

遠方の病院で治療するなら入院が必要ですが、通えるところなら入院する必要もありません。

1回の施術で40分程度です。

ハイパーサーミアはなぜ知られていないのか


これは、施術する病院が少ないことに尽きると思います。

施術する場が少なければ、施術者も育ちません。

症例も増えません。

いきおい、進歩もしません。

ではなぜ施術する病院が少ないのか。

病院にヒヤリングしたわけではありませんが、たぶん場所と時間と人を使う割に儲からないからだと思います。

たとえば東京23区で、ハイパーサーミアを主たる診療科目として標榜しているクリニックは、私が知る限り1箇所です。←私が知らないだけかもしれません。

ハイパーサーミアで、ガンは治るのか


がん治療は生易しいものではないので、ハイパーサーミア単独で完治できるエビデンスはありません。

ただ、抗がん剤や放射線と、ハイパーサーミアを併用した場合、治療効果が向上すると云われています。

初期のガンで、ハイパーサーミアだけで画像上ガンが消えたと、ハイパーサーミア専門の病院が公式サイトで報告しているのを見ることがあります。

が、あくまでも「第4の」がん治療ですから、手術、抗がん剤、放射線など3つの治療が適応があるのなら原則としてそちらを選択して、ハイパーサーミアは補助的な位置づけにすることを、たいていのハイパーサーミア医は勧めると思います。

ただ、3つの治療と上手に組み合わせることで、3つの治療「だけ」よりも治療効果が上る可能性はあるのですから、根拠の怪しい民間療法にお金と時間をかけるのなら、ハイパーサーミアを検討されるのも一考する余地はあると思います。

ハイパーサーミア―がん温熱療法ガイドブック

ハイパーサーミア―がん温熱療法ガイドブック

  • 作者: 日本ハイパーサーミア学会
  • 出版社/メーカー: 毎日健康サロン
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本


nice!(322) 
共通テーマ:健康

nice! 322

Facebook コメント

Copyright © 戦後史の激動 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます