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金持ちフリーランス貧乏サラリーマン(やまもとりゅうけん、KADOKAWA) [生活]

金持ちフリーランス貧乏サラリーマン(やまもとりゅうけん、KADOKAWA)

金持ちフリーランス貧乏サラリーマン(やまもとりゅうけん、KADOKAWA)は、凡人の常識を覆す収入の増やし方・使い方・貯め方解説です。資本主義社会は「「お金がすべて」の世界であり、サラリーマンは効率の悪い稼ぎ方であると説いています。



事情により、定時にアップした記事に替えて、別記事を更新させていただきます。

さっそくコメント頂いた方、すみません。お詫びいたします。

著者のやまもとりゅうけんさんは、神戸大学経営学部を卒業後、東証一部上場企業にプログラマーとして就職。

しかし、月収17万円で借金が400万円。

それが、フリーランスに転身してからは、生活も収入も大きく変わり、昨今流行のFIREといわれる「逃げ切り」に成功しました。

FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の略で、節約や投資などを通じて早期に資産を築き、若いうちに仕事から引退して自由な時間を楽しむことです。

本書では、なぜサラリーマンではいけないのか、私たち凡人の常識としてきたことを、著者の経験を踏まえて、網羅的にわかりやすく解説をしてくれます。

本のタイトルは、『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著、 白根美保子翻訳、筑摩書房)を意識したんでしょうね。


同じ方向を目指していますが、本書のほうが、より具体的だと思います。

資本主義はお金がすべての格差社会


本書は冒頭から、資本主義とは、ありていにいえば「お金がすべて」の世界です。と述べています。

もちろん、反対意見はあるでしょう。

「いや、お金がすべてじゃない。そんなものは拝金主義のたわごとだ」と。

たしかに、仕事そのものが楽しくないと、続かないですよね。

しかし、本書はそれを、「やりがい搾取」という言葉でたしなめます。

会社を経営する金持ちは、従業員の「お金がすべてじゃない」と信じたい気持ちを利用して、安い給与で働かせて多くの利益を得る、と書いています。

それもまた一理ありますね。ブラック企業の社長はそうですからね。

とにかく、お金に対する意識をまず変えましょう、と言っているわけです。

本書では、「人生お金が全てじゃない」という言い方を、「謎の美学」とコバカにしています。

くすっとわらってしまいました。

たしかにね、「お金でタマシイまで売りたくない」なんて聞くと、「なんでそこまで、お金を稼ぐことから逃げる自分を美化するのだろう」とは思います。

だったら、その売りたくない魂で、あんたは何をしたいの、どんなことにもお金は必要でしょ、と突っ込みたいところですが、そもそもそういう人に限って、特にしたいことなんかないんですよね。

むしろ、したいことがないからこそ、いや、したいことがあってもそこから逃げているからこそ、お金も切実に求めていないのかもしれません。

本書いわく、資本主義というのは、格差が広がるイデオロギーであり、そこに文句を言っているのは不毛である。

社会主義を目指すのならともかく、そうでないのなら、「貧乏人」から「お金持ち」への大逆転を画策する方がよほど道理があるとしています。

フリーランスで稼ぐことの意義


私たち凡人の常識では、サラリーマンは収入も安定しているし、労働基準法があるからクビにはならないし、社会保険もちゃんとあるし、銀行もローンを組んでくれるからいいじゃないかと思いますよね。

しかし、我が国は、緊縮財政で、サラリーマンの給与が先進国の中で唯一上がらない国です。

実態は、「安定しつつ、緩やかに下っている」のです。

その上に、いつ出向されたりリストラされたりするかもわかりません。

「でも、フリーランスになって実際に稼げるの?」

本書は、「大丈夫」と太鼓判を押します。

「サラリーマンとして責任感を持ち、普通に働けるだけのポテンシャルを持っている人ならば誰でも、フリーランスに転じて大成功をおさめることができます」と書いてあります。

フリーランスの世界は、サラリーマンの世界に比べて圧倒的に「ライバルが少なく、弱い」といいます。

フリーというのは、サラリーマン社会で実績を残した人が、さらに高い目標を掲げてチャレンジする人だけでなく、サラリーマン社会から落ちこぼれた人も含まれているからです。

もちろん、そういう人が、フリーという自由な世界で化けることもありますが、実際には、サラリーマン社会でちゃんとやれないような怠け者は、自己管理が必要なフリーの世界では通用しないのです。

ですから、サラリーマン社会でそれなりにつとまり、一定の能力があれば、フリーでも大丈夫ということです。

本書は、

「お金をかせぐために働くこと」

「フリーランスに活路を見出すこと」

という2点を前提として、著者は「貧乏人」から「お金持ち」への大逆転の、体験に基づいた指南を行っています。

同窓会・クラス会なんて行ってるときじゃないんだ


指南の詳細は本書を読んでいただくとして、私が興味深く拝見したのは、「人脈をアップデートせよ」という項目です。

本書は、時間には限りがあるから、新たに勉強の時間をつくりつつ、自分を高みに導く「格上」の人たちと会う時間を増やし、逆に「得るものの少ない人付き合い」の時間は減らしていく必要があるとしています。

具体的には、学生時代の友だちとの飲み会や同窓会など、「過去の思い出を懐かしむためだけの付き合い」を減らせと言っているのです。

「決して「友人関係を切れ」とはいいませんが、徐々に距離を置き、空いた時間で「格上」と会う回数を増やすのも、成長のためには必要なことです。」。バリバリ活躍する人は、「同窓会やOB会・OG会のような、誰が来るかもわからない「闇鍋」的な集まりにはまず参加しないのです。」と説明しています。

「闇鍋」的な集まりっていう表現は笑いましたね。

私の出身中学では、3年に1回、同窓会の連絡が来ます。

が、私は、あまり楽しい学校生活ではなかったので、「闇鍋」の参加は見合わせています。

当時、ほのかな恋心を抱いた女生徒は今どうなったかなあ、なんて気持ちもなくはなかったのですが、最近は、再会したところで時計の針を戻せるわけでもないし、今さら過去を懐かしんでも仕方ない。そんなエネルギーは、これからの人生を送ることに使おう、と思うようになりました。

みなさんは、クラス会・同窓会は参加されていますか。

それとも、著者のように「闇鍋」は距離をおいていますか。

金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン - やまもとりゅうけん
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mm

おはようございます^^
同窓会、参加しますよ。昔を懐かしむだけでなくその人の現在の仕事を知り世間を知ることもできます。
フリーで働ける人はそれなりの性格の人だとわたくしは思います。わたくしにはできないです。
by mm (2024-03-28 06:41) 

df233285

何時ものように、小生のブログへもnice!ありがとう
ございます。この記事もnice!です。
by df233285 (2024-03-28 06:52) 

そら

同窓会は特に参加はしないですけど、なんだかんだと幼馴染や同期に会う機会は多いですw
人脈についての考え方もそれぞれで面白いですね。
by そら (2024-03-28 07:08) 

renbajinharuhi

資本主義の仕組みの核心をついています。
もっとも単純に分ければ資本主義は資本家、経営者、労働者の3つの階級で形成されています。
当然上の階級ほどお金持ちです。
日本では資本家と経営者を兼ねる人(いわゆるオーナー社長)が超富裕層になっている場合が多いです。

では労働者には救いがないのかと言えばそうではありません。
方法は多々ありますが、優秀な資本家と同じことをすればいいのです。
それが株式投資です。
あなたがある企業に投資した瞬間からその企業のオーナー(資本家)になり同じ率の利益が獲得できます。
額は投下資本の多寡に準じます。

アメリカでは一番優秀な学生はそれがわかっているので起業家を目指すのです。
日本でも学生起業家が増えつつあります。

by renbajinharuhi (2024-03-28 07:18) 

kazukun2626

同窓会、先日参加しました
昔を懐かしむ集まりだけですが
心が豊かになりましたよ
お金が有っても心が貧しければ
一度しかない人生がもったないですね(笑)
by kazukun2626 (2024-03-28 07:55) 

夏炉冬扇

お早うございます。
歳を取るとお金じゃない幸せがよくなりますね。お金も欲しいですが。図書館にいくと「社会物」のところを見るようにしています。貧困・孤独死などのテーマの本も為になるのがありますから。現代は隣り合わせの時代です。
by 夏炉冬扇 (2024-03-28 07:57) 

もーもー

なんだかんだ言っても・・お金は邪魔になりませんが・・
お金じゃ買えない物もある・・
こうして  平和にいられて暮らせてる・・
大金持ちじゃなくても良いが・・・一生働けば
何とかなる  と思いながら  宝くじは買ってます
小さなギャンブルです
by もーもー (2024-03-28 09:21) 

Take-Zee

おはようございます!
お金はいくらあったら満足かなあ~?
大谷さんみたいに6億円盗まれてもケロッと
しているし・・・
70歳過ぎて老後のためにせっせと貯金してます (*^o^*)
by Take-Zee (2024-03-28 10:18) 

猫またぎ

同窓会やクラス会とは無縁です。

by 猫またぎ (2024-03-28 11:13) 

pn

ああ、不良社員の俺はやっぱフリーは危険かf^_^;
闇鍋とはこれまた上手い表現ですね、俺は懐かしむ過去なんて無いので行かないし何より誘いがない(笑)
by pn (2024-03-28 11:42) 

Jetstream

拝見して、感じ入るところ多々あります。
「働き甲斐・会社のため」という美名のもと、その時間や成果に対して正当な対価を受けてないというのが日本のサラリーマン社会だと思います、同感です。また逆もしかりで、十分働いていない人が過剰な対価を得ている社会主義的面もある。本来の経済原則から逸脱しているように思えます。これが日本をダメにしているんでしょう。
by Jetstream (2024-03-28 11:49) 

侘び助

貧乏人の負け惜しみ??
お金は使うだけ有ればいい、使わなければ、ただの紙切れ~
私は40歳から会社員に、自分の年金+遺族年金(ほんのちょっぴり)
何とか自立・超高齢の一人暮らしです(^_-)-☆

by 侘び助 (2024-03-28 11:55) 

とし@黒猫

>「過去の思い出を懐かしむためだけの付き合い」を減らせ
これはある意味正解ですね。
by とし@黒猫 (2024-03-28 12:07) 

いっぷく

みなさん、コメントありがとうございます。

記事を差し替えたのですが、慌てて投稿したからか、nice!がオフになっていました。お詫びいたします。
by いっぷく (2024-03-28 14:36) 

コーヒーカップ

フリーランスに至ってサラリーマンよりは辛い思いを超えないといけないですね。
by コーヒーカップ (2024-03-28 14:57) 

ムサシママ

フリーランスで稼げる人はほんの一握り
平凡なサラリーマンが会社を辞めると後は自滅あるのみかな???
クラス会は参加しませんね
by ムサシママ (2024-03-28 15:21) 

itomaki

この本、面白そうですね。経営者のお金持ちは従業員の「お金がすべてじゃない」と信じたい気持ちを利用している、とか、それを謎の美学と言っているところは笑ってしまって納得できます。
同窓会は仲が良かったお友達が行けば行きたいとは思いますね。気持ちが昔に戻った楽しい時間の中に、今の仕事と繋がる格上の人も見つかればなお良いですよね。親近感もあるし。あ、格上の人は来ないのか・・・。あ、でも、格上の人には、さらに格上の人がいるでしょうから、私の格上くらいの人は来て欲しいと思ったりします。
by itomaki (2024-03-28 15:40) 

猫の友 メルティー

小学生の時、幼稚園の会に一度参加しただけです。
以後、同窓会には一度も参加しません。少ない友人との交流は大事にしていますが、後ろをなつかしく振り返ってもいいことないと経験しています。
by 猫の友 メルティー (2024-03-28 16:54) 

エンジェル

同窓会は結構出席しています。
学生当時話せなかった相手と
新しい発見があったりして意外と楽しいです♪
私の場合仕事上の絡みは全く関係ないのでww
by エンジェル (2024-03-28 17:36) 

tai-yama

学卒で借金400万・・・・奨学金ローンですね。
やはりこれは、銀行カードローン並みの詐欺と。
人脈が作れない(ない)人はフリーランスで成功は難しい。
by tai-yama (2024-03-28 23:36) 

mau

独身だと話が合わないので同級会的なものは行く気がしません
by mau (2024-03-29 00:49) 

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