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人がガンになるたった2つの条件(安保徹、講談社+α文庫) [健康]

人がガンになるたった2つの条件(安保徹、講談社+α文庫)

人がガンになるたった2つの条件(安保徹、講談社+α文庫)をご紹介します。タイトルにある「2つの条件」とともに、がんにならない「8つのルール」も解説しています。万病のもとといわれているストレスを、さらに具体的にすることで2つの原因を考察しています。



安保徹さん(あぼとおる、1947年10月9日~2016年12月6日)といえば、がん免疫説で有名です。

自律神経には、交感神経と副交感神経がありますが、交感神経が優位になると、がんが発生する可能性があるという考えを提唱していました。

心身のストレスが交感神経を緊張させ、それが血流障害や白血球中の顆粒球増加を引き起こし、逆にリンパ球が減少することで、結果としてがんが発生するという連鎖があるというのです。

顆粒球というのは、細菌やウイルスなどの外敵病原体をやっつける白血球ですが、活発すぎることで、自分の体を傷つけてしまうそうです。

リンパ球は、体内のウイルスやがん細胞などの異物を攻撃する免疫として中心的な役割を担っています。

ですから、どちらも大切なのですが、そのバランスが崩れると、体を壊してしまい、とくにリンパ球が減ってしまうと、免疫がよわって病気になるリスクが高まるというわけです。

一方、自律神経のバランスを整えることで、がん抑制遺伝子が正常に働き、リンパ球が増加すれば、がんの自然退縮すらも促すことができるとも指摘しています。

このため、日々の生活の中で副交感神経を優位にすることが重要であると強調しています。

さらに本書では、人間のエネルギー源について、解糖系とミトコンドリア系のバランスが崩れてしまい、無酸素の解糖系ばかりが稼働するようになったとき、ガン細胞が生み出されやすくなると述べています。

低酸素・低体温でがんになるのは「体の失敗」ではない


安保徹さんは、「病気のほとんどはストレスによって生じる」と述べていますが、本書のタイトルに「2つ」とあるように、そのストレスを作る原因は2つあるそうです。
ガンは、ストレスによって低酸素・低体温の状態が日常化したとき、体の細胞がガン化して生まれるのです。これが答えのすべてになります。

つまり、「2つ」というのは、低酸素と低体温です。

本書では、ストレスが低酸素・低体温の状態を招き、それが健康を損なうことを解説しています。

それだけでなく、安保徹さんは、そもそも「病気は悪か」と問いかけています。

「え、病気より健康の方がいいから、病気はやっぱり悪でしょう」

と、思われますか。

安保徹さんは、「病気は体の失敗ではない」から「悪ではない」と述べています。

なぜなら、「ガンは低酸素・低体温にする体の適応現象」だからだそうです。

むしろ、ごくありふれた必然的な生命現象ということです。

病気にならないようにするためには、「低酸素・低体温状態に陥ってしまうような自分の間違った生き方を振り返る」ことが大切です。

その「間違い」を気づかせてくれるのが、がんを始めとした様々な病気だというのです。

にもかかわらず、遺伝子や発ガン物質などに原因を求めてしまったり、ガン細胞を悪者扱いしてただ取り除こうとしたりしても、ガンは決してなくならないとしています。

では、なぜ低酸素・低体温がいけないのか。

人間のエネルギー源は、解糖系とミトコンドリア系があることは先日ご紹介しました。

そこでは、ミトコンドリアが活発に動けないと、病気になると書きました。


安保徹さんによると、低酸素・低体温状態が続くことで、解糖系とミトコンドリア系のバランスが崩れてしまい、無酸素の解糖系ばかりが稼働するようになったとき、ガン細胞が生み出されやすくなるそうです。

反対に、本書では『がんにならない8つのルール』も解説しています。

言い換えれば、低酸素・低体温に偏らない状態、解糖系とミトコンドリア系のバランスがとれた状態ということです。

心の不安やストレスに目を向ける
頑張りすぎの生き方を変える
息抜き・リラックスの方法を見つける
体を冷やさない工夫をする
暴飲暴食はやめて体にやさしい食事をする
有酸素運動を生活に取り入れる
笑いや感謝の気持ちを大事にする
生きがい・一生の楽しみ・目標を見つける

などです。

要するに、心身にストレスを発生させない、ということだと思います。

指先の末梢神経を刺激してリンパ球を増やす



さて、安保徹さんは、たんに理論だけでなく、日本自律神経病研究会(旧称:日本自律神経免疫治療研究会)という学会を通じて、副交感神経を増やすための療法も提唱していました。

それが、おなじみ「爪もみ」健康法です。

具体的には、薬指をのぞく4本の指の爪の生え際を押すことで、末梢神経を刺激します

薬指をのぞく4本の指の爪の生え際を押す

刺激によって、血液中のリンパ球が増え、副交感神経が優位になり、安保徹さんが主張していたところの「がんになりにくい」「がんが快方に向かう」状態になるそうです。

薬指だけは、交感神経を優位にしてしまうので、そこはのぞくそうです。

便利なもので、指先刺激用の電子鍼もあります。

末梢神経に電気的刺激を与えることで、手もみよりも、狙ったツボに刺激を効率よく与えることができます。

ハリボーイ.png

電子鍼.png

電気が切れると、業者に送って充電してもらいます。

もっとも、もう20年以上も前に発表されているのですが、画期的な報告論文を聞かないので、残念ながら「がん治療の決め手」にはなっていないようです。

ただ、手間もお金もかからず、侵襲性もないので、リスクなく行える健康法ですから、ダメもとで気楽に試せます。

私は、この健康法を知る前から、封筒のカドなど、適度に硬い角の部分で、爪の生え際を押す癖があり、同じ会社の女性社員からは、「爪フェチ」などと馬鹿にされていたのですが、実は末梢神経を刺激して体調を整えることを、本能的に知っていたのではないか、などと思うことにしています。

みなさんも、特定の病気を治すということではなく、日常の生体防御反応を鍛えるぐらいの期待で、手があいている時は爪もみを行われてはいかがでしょうか。

爪もみ健康法、ご存知でしたか。

人がガンになるたった2つの条件 (講談社+α文庫) - 安保 徹
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電子鍼 ハリボーイ II 赤 携帯用電子針
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コメント 10

pn

たった二つの、のたったって流行ってるんですかね。
それはさておきストレスフルな生活してると思ってるけど実はそんな気にしてないので大病には縁が無いのかなと。
by pn (2024-03-18 06:21) 

駄洒落好きな庭師

電子鍼初めて知りました。
今度試してみます。
by 駄洒落好きな庭師 (2024-03-18 07:26) 

Take-Zee

おはようございます!
もっとも罹りたくない病です (゚o゚;!
by Take-Zee (2024-03-18 07:43) 

HOLDON

それから見ると私は即ガンですね~
まずストレスに弱い・・・・だから不眠症。
冷え性・・・・いまこれがひどいです。
低体温・・・若い時から。
低酸素・・・酸素濃度低い!
でも指圧は毎日しています。
爪揉みはもちろん。
効果が現れないほどひどいのでしょうね。
by HOLDON (2024-03-18 08:06) 

猫またぎ

爪もみ健康法初めて知りました。
今はストレス多い時代ですよね。
爪もみ用の機械もあるのですね。

by 猫またぎ (2024-03-18 09:49) 

mm

こんにちは^^
朝は忙しく時間が足りなくなってコメント書けてなかったです。
この頃年齢を考えて、癌も案外死ぬのには良い病気かなーって思うことあります。早すぎる死は嫌ですが、終活をする年齢ですから^^
by mm (2024-03-18 14:42) 

コーヒーカップ

ストレスはとても良くないですよね。
今振り返るといろいろ悩み過ぎた結果病気になってます。
独り身にはなってからの方が安定してます。
癌で逝くより何かポンと一瞬で逝きたいですね。

by コーヒーカップ (2024-03-18 17:13) 

そらへい

確かに強度のストレスは、ガンに限らず
脳梗塞などの病気を引き起こす気がします。
適度なストレスは必要な気もします。
最近は、息抜き・リラックスばかりしていますが(笑)

by そらへい (2024-03-18 20:55) 

tai-yama

病気の本の著者なのに、70前でお亡くなりに・・・・
長生きがいいとは思わないのですが、本を出すぐらい
の人ならお手本にならないとと思ったり(笑)。
by tai-yama (2024-03-18 22:41) 

いっぷく

みなさん、コメントありがとうございます。
>病気の本の著者なのに、70前でお亡くなりに・・・・
コロナのワクチンに反対していたので、それで「消された」かのような疑いも一部にはありますが、さすがにそれはないかと。
シインは大動脈瘤だったので、たぶん喫煙が原因ではないかと言われています。

by いっぷく (2024-03-18 22:51) 

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