ハトのハト子 (たかの宗美著、竹書房)は、野鳥の鳩を保護した著者が、その後も飼育し続けながら気づきを漫画化しました。私たちは野鳥を飼育する機会はありませんが、著者の住まいは野鳥の治療が無料など野鳥保護に理解のある自治体のようです。
縁あって、ハトを保護してそのまま飼い始めた著者が、日々の暮らしで経験したハトの生態をリポートした実録・ハト観察日記です。
野鳥を「許可」を得てお世話する
これまで、カラスやヒメウズラの飼育日記はご紹介しましたが、今回はハトです。
鳩は野鳥のため、『鳥獣保護法第8条』で、本来飼うことが禁止されています。
倫理的な観点から見ると、野生の鳥を捕獲して飼うことは、その鳥が自然界で本来持っていた自由を奪うことになります。
野鳥は自然界で生きる生物であり、飼育下で生きることは本来の生態系とは異なります。
また、野鳥を飼うことによって、鳥が本来生息していた場所から持ち去られることになる場合もあり、その結果、生態系に影響を与える可能性があります。
その鳥獣のエサ(天敵)になる生物が増殖しすぎてしまったり、ペットとして人気が出た結果、乱獲され絶滅に追い込まれたりなどの問題があるからです。
しかし、同第9条では、都道府県知事の許可を受ければ飼育してもいいことになっています。
なんじゃい、だったら「禁止」ではないだろうと思いますが、正確には、「許可がいる」ということですね。
怪我をしている、病気で弱っているから保護する、という正当な理由があるときに許可するということなのだと思います。
本作によると、著者の住む自治体は、野鳥の治療は無料といいますから、おそらくその「許可」はかなりハードルが低い、というより保護を積極的に行ってほしいのではないかと思います。
猫とハトの飼育を両立
漫画では、すでに飼っているところから始まっています。
飼い始めは、「数年前、翼を折って庭にうずくまっていた」そうです。
病院に連れて行ったものの、「もうこの子は飛べませんね」と言われたとのこと。
ということは、もう野生では生きていけないということ。
「飼いますか?」と問われて、「ハイ」となったそうです。
民家の庭でうずくまっているとは、めずらしいですね。
カラスやスズメならわかりますが。
ただ、私だったら戸惑いますね。
野鳥ですから、ノウハウがないですからね。
水を飲んだり、鳴いたりするときの、著者の驚きなども描かれています。
水は吸い上げて一気飲み、鳴き声も、公園で鳴いているポッポロポーというアレとは違うらしいのです。
そして、やはりクチバシで、手の皮膚の柔らかいところを噛むそうです。
漫画の描き方から見て、出血もしているよう。
これは痛そうです。
そして、頭の上で糞をするとか。
風呂に入らないから、モアーっと煙(汚れ)がたっているそうです。
卵を生むと、肛門が大きくなるため、排泄も大きくなるといいます。
著者は、猫も飼っているそうですが、猫はハトという新しい同居人をどう見ていたのでしょうか。
生き物を飼うのが好きなんですね。
著者の父親に懐いたそうです。
背中を撫でると卵を生んでしまうとか。
もちろん、無精卵ですよ。
そして、女性である著者に敵対心を抱いていたということで、メス鳩なんですね。
これはありますね。人間の異性になつくのです。
でも、そういう方は、懐くから飼いたいとか、懐かないから嫌だという感覚ではないんですよね。
これまでKindleを何冊も読みましたが、複数の動物と同居している人の飼育日記は随分出ています。
ということは、ニーズもあるんでしょう。
ところで、私はこれまで、ハト子の説明を過去形で書いていますが、それでお察しの通り、作中にハト子は亡くなり、そこで本作も終了しています。
本作では、鳩の寿命は30年と描かれていますが、私たちがよく見かけるカワラバトという品種の平均寿命に限ると6年といわれています。
著者が保護した時点で、すでにある程度の年齢だったとして、やはり早晩寿命は来るわけですね。
なくなったのも突然だったそうです。
ほとんどの動物は、人間よりも寿命が短いですから、その体験は避けて通れないわけで、飼うに当たってはその覚悟があるかどうかも自分の胸に確認しなければなりませんね。
でもまあ、放っておいたら、そのまま命も尽きたでしょうから、保護した著者は善行をされたと思います。
我が家もヒメウズラがうまれました
話は変わって、我が家のヒメウズラ第2弾が孵化しました。3羽
1羽飼いでは可愛そうかなと思って第2弾を孵化させたのですが、まさか3個の鶉卵全部孵ってしまうとは。
合計4羽ですと、大きくなったときが、ちょっと大変かも。
でも譲る人もいないし、せっかく孵ったのだから、これもご縁でお世話するのもよしで。
最初のは、育て方を間違ってしまい、私に威嚇するので、今回は最初から、手乗りさせようとかスキンシップを取っているのですが、今回は前回以上になつきません(汗)
性格もあるようです。
孵化して、しばらく孵卵器に入れっぱなしにしたこともあるかな。
前回はオスで、今回は2羽ぐらいメスが入っているかもしれません。
同居を上手にさせなければ。
みなさんは、著者のような野鳥の保護は経験ありませんか。
ハトのハト子 (バンブーコミックス 4コマセレクション) - たかの宗美
野鳥は伝染病が心配ですね
by 赤面症 (2023-12-25 01:18)
猫目線、気になりますね。
動画で子猫がひよこと仲良くしてるの見た気がするから結構気にしてないのかな?
by pn (2023-12-25 06:19)
おはようございます^^
人間の世話だけでも忙し過ぎるわたくし^^ とても動物まで及びません。
それと実家では犬や猫も昔飼っていました。死ぬとき辛いのですよね。だから、生き物は買いません。ましてや野鳥の保護何て、考えられないです。
by mm (2023-12-25 06:27)
おはようございます!
鳩は野鳥なんですか?
てっきり伝書鳩が逃げて野生化したものと
思っていました。
by Take-Zee (2023-12-25 08:53)
鳩もカラスも姫ウズラも命あるものは人間と何ら変わりはないです
ウチは山茶花が多くチャドクガの害に毎年悩まされて植木屋さんに殺虫剤を撒いてもらっていました
猫がいるし気は進みませんでした
ひょんなことからスズメに餌を与えるうちにチャドクガの害が無くなり植木屋さんも驚かれていました
そう言う訳でスズメには小鳥専用の餌をまいています
それをカラスが食べに来るんです
口ばしを横にして上手にすくって食べるんです
いけない事ですがカラスにパンをまいていると今では直ぐ側にきて喉を鳴らしておねだりをするようになりました
いけない事は分かっていますがカラスも近くで見ると愛嬌があり可愛いです
長くなってすみませんm(__)m
by ムサシママ (2023-12-25 10:04)
鳩って飼育禁止なんですね。
知りませんでした。
幼いころ父親の務める会社の社宅でしたが
鳩小屋有った記憶有ります。
トウモロコシの混ざった飼料を与えていたように思います。
by コーヒーカップ (2023-12-25 15:53)
飛べなくなった鳥でもある程度は生きられるんですね。
鷺とかの大型の鳥だったら飼うのも大変そう・・・
by tai-yama (2023-12-25 23:16)
生き物を飼うと家族との会話も増え、命の大切さも
学べますね。
by t-yahiro (2023-12-25 23:25)