高橋真梨子さんの「半引退」と加齢について [芸能]
高橋真梨子さんが、歌手生活50年目の節目として今年1月の福岡公演をもって全国ツアーを終了。今後はディナーショーや単発の歌番組など、自身のペースでゆっくり活動していくことを宣言しています。私は高橋真梨子さんというと、ユニマットのCMソングになったSincerelyを思い出します。(中央画像はhttps://www.youtube.com/watch?v=-koSZBWt1g4よりキャプチャ)
高橋真梨子さんというと、ペドロ&カプリシャスの二代目ヴォーカルとして、『ジョニィへの伝言』『五番街のマリーへ』で頭角を現し、夫のヘンリー広瀬さんと独立して、以後はソロで活躍しました。
ペドロ&カプリシャス時代の彼女は、失礼ながらちょっとやさぐれているかナ、というイメージもあったのですが、両親の不仲、父親の早逝、母親の不倫と確執など、育ちでかなり苦労されたようで、苦難にあっても歌うことをやめませんでした。
そんな高橋真梨子さんの歌で、一番好きなのはSincerelyです。
別れた恋人への想いを歌ったバラードですが、なんて切なくて美しい歌だろうと思いました。
最初は、ユニマットのCMで知ったのです。
バックに #高橋真梨子 の #Sincerely。懐かCM 1993年 7月 ユニマット unimat https://t.co/fkfmpAAjHf @YouTubeより
— 倉持 薫 (@l4ikwgs8) October 24, 2023
これはよくできた15秒CMです。
彼女の代表曲のひとつといっていいと思いますが、この曲には、彼女の人生経験や感性が反映されているからこそ、歌い上げることができるのだろうと思います。
高橋真梨子 Sincerely https://t.co/88I61SoEW6 @YouTubeより
— 倉持 薫 (@l4ikwgs8) October 24, 2023
私はもう、この動画は何度観ても、何度聴いても飽きません!
これは、おそらく関係者が撮った近影と思われますが、なんて色気と陰翳に富む74歳と思いませんか。
この歌がリリースされたのは30年前ですが、74歳で歌うことで、より一層歌に魅力が加わっています。
ことさら年齢にこだわりますが、先日、自分を24歳若い戸籍年齢にしたい女性の事件が話題になりましたね。
戸籍だけ若くしても何の価値があるのか
24歳サバ読みして、実在しない48歳の妹「岩田樹亞」になりすまし戸籍を取得したとして、72歳の女とその夫を有印私文書偽造などの疑いで逮捕されました。
妻が、「妹」として運転免許証を取得しようとした際に事件が発覚。
共謀で逮捕された夫は、調べに対して「妻は若く見られたい」と話している……というニュースです。
【「若く見られたい」72歳の女 実在しない40代妹の戸籍作成 役所などの書類偽造か】https://t.co/h9K1KKkKAv
— テレ朝news (@tv_asahi_news) October 22, 2023
「若く見られたい」などとして役所の書類を偽造するなどして、25歳ほど若い実在しない妹の戸籍を取得したとして72歳の女と夫が逮捕されました。#テレ朝news
テレビニュースのOGPが、顔を隠していないので、そのまま載せますね。
化粧や整形で若く見せるのではなく、戸籍を若くするという発想が疑問です。
若く見られたいのなら、見かけが大事で、戸籍を偽造しても仕方ないと思うのですが。
名前を変えるのと違うんですから。
もしかしたら、若く見られたいというより、「年齢を若くする」ことになにか特別な目的があったのでしょうか。
化粧や整形それだけなら、不法行為でも犯罪でもないですから、大いにやったらいいと思います。
が、そもそもたんなる若作りの価値観を他人がどう見るかは、また別の話ですけどね。
たとえば、30歳に見える50歳の美魔女がいたとして、「若く見えるでしょ、いいでしょ」と言われても、たぶんそれだったら、本物の30歳のほうがいいと思うんです。
若くない人が若くしても、その人の本質的な価値が上がるわけではないのです。
クラス会とか行って、自分が周りより若いと、少し気持ちいいかもしれないけど。
あいつは禿げてたけど、自分はまだ髪があるからいいかなとか、別のあいつは加齢臭したけど自分はしてないとか、まあその程度の「優越感」かな。
でも、そんなの数年の差で、みんないずれ変わらなくなりますよ。
「苦」を生き抜いた陰翳にこそ人としての魅力
仏教では、四苦八苦といいますが、その四苦の一つが「老苦」、すなわち老いていくことに起因する苦しみを現しています。
仏教では、人生における避けることができない根源的な苦しみとして、生まれること、老いること、病気になること、死ぬことを指摘します。
仏教は一切皆苦の世界観なので、「生まれること」が、そもそも「苦」の始まりとされているのです。
「老いたくない! 老いるのイヤだ~!」という苦しみは、具体的には「求不得苦」と呼びます。
(求不得苦=得られないものを得ようとして苦しむこと)
あと、「もっとキレイに見られたい」と架空の妹の戸籍を作ったりして自分を偽る行為は「妄執」と呼びます。
(妄執=心の迷いによって、ある特定の考えに執着すること)
戸籍の偽造は悪いことですが、「苦しみ」は人間の業で、そこに善悪はありません。
では、そんな苦しみを宿命的に抱えている私達はどう生きるか。
「苦」を生き抜いた陰翳にこそ、人としての魅力があると私は思っています。
老醜など加齢に伴うあれこれに気をつけ身綺麗にすることは公益性ある行為ですが(苦笑)、人としての魅力は外見だけではなく、心のあり方でもあると考えることができます。
生き方の豊かな人は、年相応であっても、シワや肌の艶の衰えが、むしろ寝かせていたウイスキーのような魅力を生むのではないでしょうか。
見かけの若さに執着しすぎ、その一方で内面の本質や価値を見失ったり、他人と比較したり、不安やストレスを感じたりすることになります。
その気持ちが自分や他人に苦を与えるようなら、それは仏教的に捨てるべき煩悩と言えるでしょう。
で、みなさんは、若く見られたいと思いますか。
Sincerely[LIVE] - 高橋真梨子
自称岩田樹亞も、高橋真梨子さんの半分でも魅力があれば戸籍の偽造までは…
by 赤面症 (2023-10-29 01:19)
ジョニーへの伝言、五番街のマリーへ、どちらも好きでした。歌を聴けばその時を思い出す、いいものです。
今や、老苦の盛りにいます。^^;
by よしあき・ギャラリー (2023-10-29 05:41)
おはようございます^^
若く見られて損することも^^ 電車で席を譲ってもらえない(ーー
<「苦」を生き抜いた陰翳にこそ、人としての魅力があると私は思っています。>と書いていらっしゃいます。わたくしも全くその通りだと思います。
by mm (2023-10-29 06:06)
高橋真梨子さん
曲も歌う声が好きです(^o^)
by KINYAN (2023-10-29 07:13)
自分の時間を大切にして
のんびり活動して欲しいですね~
by kazukun2626 (2023-10-29 07:43)
おはようございます!
自分たちと一緒に歩いた歌手や芸能人が
亡くなったり、半引退は寂しいですね!
by Take-Zee (2023-10-29 08:41)
高橋真梨子さんの歌う声良かったですし、桃色吐息が好きでしたね
by takayou (2023-10-29 09:49)
生まれて初めてい行ったコンサートが、中日ビルで行われた高橋真梨子さんのソロコンサートでした。「桃色吐息」が発売されて数年後だったかと思いますが、歌の上手さに魅了されました
by 十円木馬 (2023-10-29 09:56)
高橋真梨子さんは74歳とは思えない若くお奇麗です
私は年相応、ありのままで無理をせず、
流れに乗って生きてきました
これからもそうして生きていくことでしょう
by ムサシママ (2023-10-29 16:33)
加齢臭は避けたいですね。
by skeptics (2023-10-29 17:38)
高橋真梨子さんの高く澄んだ声で歌い上げるサビが
いいですね。
元気に歌い続けてほしいものです。
by そらへい (2023-10-29 17:44)
子供の頃(若い頃じゃないよ小中学だよ)老けていると言われ続けましたがやっと年相応になりました(笑)
by pn (2023-10-29 20:56)
今の時代、マスクしているのでサバ読んでも意味
がないと(笑)。
by tai-yama (2023-10-30 00:13)
若くみられるのは嬉しいです。
でもシワを伸ばす整形などはしたくありません。
自助努力でシワを少なくする方で頑張りたいです(笑)
by エンジェル (2023-10-30 18:41)