虚言癖、嘘つきは病気かーDr.林のこころと脳の相談室特別編 impress QuickBooks Kindle版 [(擬似)科学]
『虚言癖、嘘つきは病気かーDr.林のこころと脳の相談室特別編』(林公一著、インプレス)は虚言についての医学的研究です。虚言癖、嘘つきは病気か。44のケースを紹介しています。「impress QuickBooks」というシリーズ名がついています。
虚言癖、嘘つきは病気かーDr.林のこころと脳の相談室特別編 impress QuickBooks Kindle版は、ウェブサイトでおなじみ『Dr 林のこころと脳の相談室』の書籍版です。
といっても、サイト情報の編集ではなく、渾身の書き下ろし中心だそうです。
『Dr 林のこころと脳の相談室』というサイトはご存知ですか。
Dr 林のこころと脳の相談室は世界一楽しいインターネット pic.twitter.com/tGoHoH2pW6
— 犬腹高下11月文フリ東京 (@anrhrhr) September 8, 2020
もう26年目になるそうですが、精神科医の林公一医師が、心の病に関する読者からの質問に専門的な知識と経験をもとに回答するコーナーがメインで運営されています。
メインコンテンツである「精神科Q&A」は、月のアクセス数は150万を超えるそうです。
で、実はこの書籍は、以前もご紹介したことがあるのですが、どうもその内容に反する投稿をFacebookで見てしまったので、改めてご紹介しようと思いました。
本書は、kindleunlimitedの読み放題リストに含まれています。
44の「虚言癖、嘘つき」に値する出来事を解説
みなさんは、虚言癖や嘘つきの人に、騙されたり、裏切られたり、迷惑をかけられたりしたことはありませんか。
もしあれば、それはその人の性格なのか病気なのか、いずれは許せるのか、絶交のレベルなのか。
そういったことをじっくり考えてみたことはありますか。
本書は、44の「虚言癖、嘘つき」に値する出来事について、精神科医で医学博士の林公一さんが紹介してまとめています。
『虚言癖、嘘つきは病気か ― Dr.林のこころと脳の相談室特別編 impress QuickBooks』(林公一)
— とんとん (@t_ton2) July 6, 2018
「『虚言癖、嘘つきは病気か』 その答えは本書には記されていない。虚言についての医学的研究は驚くほど少ない。虚言は精神医学の死角にある。」(「まえがき」より) https://t.co/8GlVICXWud pic.twitter.com/jFY6T29FPX
たとえば、こんなケースについて書かれています。
・美容整形を繰り返し、演技ばかりの私
・同僚が嘘ばかりついて周りに心配して貰おうとします
・自分の嘘を本当だと思ってしまう
・彼が自分の記憶を書き換えます
・嘘を繰り返し、刑務所にも3回入った父
・お金を盗む、嘘をつき続ける、小学校6年男子
・ミュンヒハウゼン症候群
・兄からの性的虐待の夢。いろいろな記憶が曖昧。現実感がない。
・どれが本当か嘘か自分でも分からない
などです。
このへんはまあ、身の上相談みたいなものですね。
これ以外に、有名人の「虚言癖、嘘つき」についても紹介しています。
その中で、第4章の「虚言者?たち(Case42~44)」では、STAP細胞騒動の小保方晴子さんについて言及しています。
小保方晴子さんの問題点を改めて指摘する
STAP細胞とは、一言で述べると、ストレスを加えることで万能細胞になるとされる細胞のことです。
なぜ小保方晴子さんは、本書で「虚言者たち」ではなく、クエスチョンマークをつけている章で紹介されているかというと、発言が弁護士の指導のもとに述べられている可能性があるからで、発言の正当性を認めているわけではないからだそうです。
ただまあ、それを抜きにしても、STAP細胞は「ありまーす」と言ったのに論文通りに「再現」できず、大学時代に遡って学位も取り消されているのは、誰がどうかばおうが事実です。
それだけでなく、彼女の不始末の責任を取って、日本分子生物学会が研究凍結声明を発表し、論文共著者が自サツし、海の向こうの共著者までが職を辞して1年間休暇(事実上の謹慎)しているのです。
シ人が出てるんだからさ、いくら論文書いたことない人でも、彼女のシたことはただ事ではないって気づいていただきたいですね。
マスコミが叩いたから?
かりにマスコミの報道の仕方がおかしかったからといっても、そのことと、彼女の科学者としての姿勢や、研究論文の評価は全く別問題です。
武田邦彦という逆張りの意見を言う工学者が、彼女をかばったことで、彼女の擁護者は心強くなったようです。
しかし、武田さんはマスコミ憎しでものをいっていますが、彼女の小学生の落書き帳のような実験メモや、論文における画像の切り貼り、盗用については、何ら対抗できるまともな言い分を述べていません。
そこが問題なのにね。
それどころか、こんなデマまで出ているわけです。
マスコミが叩くから日本が及び腰になり、アメリカがSTAP細胞の特許を取ってしまった。
STAP細胞が今、出てはまずい…
— bro (@08broc) January 11, 2023
実はその理由~抗癌剤で大儲けという詐欺医療の崩壊
ガン細胞の発生メカニズムが明らかになってきており、まだ抑えておきたかった。と言うより永遠に出ては困る、その間にハーバード大がSTAP特許を横取り。
STAP論文の小保方さん会見
??https://t.co/nt76Cl9juF pic.twitter.com/eZCtJnkknV
このデマ、聞いたことありませんか。
これを、昨日、Facebookのあるグループの投稿で見たのですが、このOGPは 虚偽情報です。
STAP細胞の特許というのは、理研と米ハーバード大学が共同で出願したものですが、論文がでたらめだったことを受けて理研が降りたためハーバード単独の申請になったものの……、
日本の「STAP特許出願」拒絶理由にハーバード大が想定外の応答(栗原潔)#Yahooニュースhttps://t.co/lwxGRlC7DX
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) October 22, 2023
このOGPにかかれている通りです。すでに申請の内容が変更されており、「仮に今後この出願が特許化されたとしても、STAP細胞が特許化された、また、STAP細胞の存在が証明されたという話にはな」らないことが確定しています。
実際にできていないんだから、特許なんて取れるはずないでしょう。
タイムマシンを発明とかいう空想の論文を書いて、その特許を申請しているのと同じレベルのものなんですよ。
それでも引き下がらない小保方晴子ファンは、こういうのです。
「そんなこと言って、将来本当にSTAP細胞が発見されたらどうするんだ」と。
それは、そのときこそ、その論文が特許の対象となるだけのことで、いずれにしても小保方さんの功績にはなりません。残念でしたーっ
本書にもこう書かれています。
科学論文とは、仮説を検証する作業の場である。仮説を主張する場ではない。最も重要なのは検証部分であって、そこに不正があれば、その時点でその論文は終了である。仮説とはいかに斬新なものであってもそれ自体は放言であって、それが結果的に正しかったとしても、論文は蘇生しない。科学の世界で発見者と呼ばれるのは、仮説の検証を実現した科学者であって、仮説を放言した預言者ではない。
つまり、小保方さんは根拠のない預言をしたに過ぎないのです。もっとも、小保方さんに限らず、科学者の論文というのはみな、発表時点では「放言」「預言」扱いから始まります。
ただし、そこから多くの研究者の批判や検証にさらされ、それでも残ったもののみが、その時の真実になるのです。
マスコミが叩いたからだめになったとか、何を抜かすか、と思いますね。
科学って、そんないい加減なもんじゃないんですよ。
小保方さんの弁護士は、小保方晴子さんが未熟だった(から共著者にも責任がある)という責任逃れと、STAP細胞はないと決まったわけじゃないという、STAP細胞の実在・非実在を論点にしようとしました。
もしかりに、将来STAP細胞が発見されたとしても、それは発見した人の功績であり、何ら証明もなく「ありまーす」と“仮説”だけを述べていた小保方晴子さんの記者会見は、科学的には何の価値もない“預言者発言”に過ぎない、と本書でも厳しく断罪しています。
これは、文系一筋の私でもわかる、科学的なものの見方の基本中の基本なんですが、小保方晴子さんの擁護者は、なんでこんなかんたんなことがわからないんでしょー。困りましたね。
大韓航空機事件の金賢姫が、ルックスがよかったので、当時彼女をかばう意見が随分ありましたが、あれと同じレベルのマインドなんだろうな。
金賢姫を英雄扱いしてるようなもんだよ。
— ぺんぶろーく (@ttee000800ttt) October 13, 2023
この国の報道は世界でもっとも愚劣で不道徳だ。
日本のマスコミジジイと政治家って昔から女テロリスト大好きだよな。金賢姫とか重信 房子をやたら神格化してる。頭おかしいのか
— aibon aiković (@jirubon) October 13, 2023
本書はこのように、事実と分析を積み重ねた上で、虚言癖なのかを読者に考えさせます。
とくに小保方ファンの方には、お読みいただきたい書籍です。
虚言癖、嘘つきは病気か ― Dr.林のこころと脳の相談室特別編 impress QuickBooks - 林 公一
今は洋菓子職人でしたっけ。華麗なる転身?
by 赤面症 (2023-10-22 01:14)
自慢話で恐縮ですが。
”マスコミが叩くから日本が及び腰になり、アメリカが
STAP細胞の特許を取ってしまった。"は、「そういう特許
は取りにくい」という事、そのものが誤りだと判る感覚を、
私は、やんごとなき理由で、個人的に身に付けているので。
内容精査し無くても、ただちに嘘だと判ります。→参考
「特殊特許の世界」等。
by df233285 (2023-10-22 06:05)
虚言とまでは行かないけど結構自分に都合に良い様記憶を書き換えてる事は皆さんあるのでは?特に弊社のクソ野郎(笑)
by pn (2023-10-22 06:14)
騙されることのない正常な感覚を持つことがまずは必要なのかなと。
by U3 (2023-10-22 07:10)
おはようございます!
なつかしい女性・・・
小保方さん、今はどうしてるんでしょうね?
by Take-Zee (2023-10-22 08:19)
世界の指導者は、噓つきでないと務まらないでしょうね。
子供の頃に、うそつきはどろぼうの始まりと教えられました。
by kohtyan (2023-10-22 08:36)
嘘かほんとか分かりませんが
ロシアの外務省でまず第一に習うのは噓のつき方だと。
by ムサシママ (2023-10-22 14:47)
美人だと罪一等減な感じですね。
by tai-yama (2023-10-22 23:12)