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権利、とはなんだ [社会]

権利、とはなんだ

国民の権利を考えさせるOGPをご紹介します。権利とは「ある物事を自分の意志によって自由に行ったり、他人に要求したりすることのできる資格・能力」ということができます(Weblioより)。ところが、わが国ではその権利を「自由」にさせない場合があるのです。

養育費は子の権利だ


Twitter⇒Xに、養育費についてのポストが連なっていました。


文字に起こします。
たかだか2-3万円の養育費を「本当に子供のために使うのか」と疑い出し渋る人をここで何人も見かける。 払わない言い訳なのだとしたら「これが言い訳として通用すると本当に思ってるの?もっと考えて物を言いなよ」と思うし、本気で言ってるのなら「20-30万じゃなくて2-3万だよね?2-3万で子が育てられるわけがないでしょ、もっと考えてから物を言いなよ」と思うし、どっちにしろこれ言ってる時点で頭は悪いんだろうな。

私はこの時点では単純に、養育費支払いを渋るを父親を批判するツイートだと思いました。

ところが、流れを見て、ちょっとおかしいぞと。


要するに、たかが2~3万をケチるのは何事だと、「金額」自体が問題だったようなのです。

つまり、「養育費をよこせ。たかが2~3万をケチる?。だったらいらん」という言い分ですからね。

もちろん、2~3万だけで子供は育てられませんから、文脈によっては「たかが……」という見方は否定しませんが、「出し渋られたら断ります」は違うでしょう!


養育費というのは、別れた元妻(母親)への慰謝料ではなく、あくまでも子の権利なんです。

ですから、母親の意見で勝手に判断することではありません。

たしかにね、「時間や労力」はかかるでしょう。

養育費を決定するには、裁判所で調停を申し出、何度か出廷。

話し合いで決まったとしても公正証書を作り、支払いがなければ催促もしなければなりません。

ただし、かりに上記のことを手間というのなら、その手間は子供から父親を遠ざけた自分への罰と思い、母親は甘受すべきです。

「もったいない」なんて表現は不適切。

養育費を取らないのは、払わないのと同罪です。

子は、好き好んでその親から生まれたわけではありませんが、親は好き好んで子を作ったのです。

親の責任を果たせよ、と思います。

たぶん、そういう人は、面会権を拒否したいから、「ハシタ金ならいらない」という発想になるのでしょうが、それもまた子の権利、子の福祉にもとるエゴです。

つまり、別れた相手には子供を会わせたくない、という気持ちね。

金をもらったら、会わせなきゃいけなくなるから、みたいな論理。

大金ならともかく、僅かな金なら、面会権は渡したくないと。

もっとも、養育費はともかくとして、面会については、先方がすでに新しい家庭を持った場合、会わないほうがいい場合もあることは確かだと思います。

もう「他所の家庭の人」になってしまった人に会わせても、お互いにとっていいこととはいいきれませんから。

昔、小泉純一郎元総理が離婚して、母親が引き取った三男に元総理が会わないことをもって、「冷たい」と松尾貴史という人が評論していましたが、私はそれは違うと思いました。

会わないことには、当事者としての事情もあったのだと思います。

少なくとも、政治家の批判は政策に留めるべきであり、そこはさすがに勝手な憶測で踏み込めないデリケートなところだろうと思いました。

ちなみに、元総理は長男次男の考えもあり、総理を辞めてから三男に会ったそうですけどね。

だから、外野が余計なことを言う必要はないのです。

生活保護制度は国民の権利であり、感謝を条件とするものではない


「権利」ということで、もうひとつ述べておくと、生活保護は国民の権利です。

にもかかわらず、これも評判悪いですよね。


生活保護受給者は、納税者に感謝の気持もなく保護を受けているから気に食わない、という人もいるのですが、感謝というのは強制されるものではなく、その人が自発的に行うものなのです。

パチンコするから気に食わない?

前を向ける再就職の道もひらけてなかったら、そうなっちゃうんじゃないですか。

生活保護の額面の金額と、自分の稼ぎの悪いのを比較して文句を言う人もいるのですが、それは生活保護制度が悪いのではなく、緊縮財政でGDPが上がらず先進国から転落しつつある、わが国の経済政策に問題があるのではないですか。

世の中には、真面目に生きていても、セーフティーネットの助けを借りないと、生きていけないところまで追い詰められてしまう場合もあるのです。

たとえば私のように、家屋が全壊して家族が意識不明の重体に陥った火災にあってみればわかりますよ。

仕事の資産もすべて焼失し、違約金等の裁判を抱え、子は重度の障碍者になる。

それでも私は、希望しても生活保護は受給できませんでした。

それがわが国の受給資格の現実です。

必要な人に行き渡っていないのです。

例えば、月々の最低生活費が20万円の世帯が、生活費を超える貯金、たとえば40万円の貯金を持っている場合は、生活保護の申請をしたとしても却下になるんですよ。

貯えを使い切って、逆さにしてもホコリも出なくなったらいらっしゃいうというのです。

しかし、突然の怪我や病気などイレギュラーな出費はありえますし、将来の仕事のための資格取得や起業の資金(学費)なども必要ですし、いくらなんでも現実的ではないですよね。

それをかいくぐって不正受給している者がいるのなら、それはそんな甘い決まりにした立法者、つまり政治家の問題であり、少なくとも大多数のやましいところのない受給者のせいではありません。

文句述べている人だって、いつお世話になるかもしれない制度なのです。

自分が、障害者や失職者にならないと目が覚めないのかっていいたいですよ。

権利として決まっている合法的なものは、いずれにしても第三者の余計な評論は無用。文句があるのなら、制度を建設的に変えるようなはたらきかけをするしかない。

受給者への誹謗なんて全く不毛。(もちろん、不正受給者を許す必要はありません)

と思いますが、いかがですか。

低所得者に対する支援と生活保護制度 (社会福祉士シリーズ) - 秀一, 伊藤, 福祉臨床シリーズ編集委員会
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赤面症

共同親権にすると解決しますか?
by 赤面症 (2023-10-21 01:16) 

pn

そーなのさ生活保護に関してはその通りで叩くなら不正受給者とそれを許した者であって普通?の受給者は関係無いんだよ。
養育費に関しては慰謝料とごっちゃになってんじゃないのかこの人?養育費は何が何でも貰っとくべき!
by pn (2023-10-21 06:22) 

Take-Zee

おはようございます!
最近はやたら”権利”を振り回す傾向が多いように
感じます。
 私たちの育った環境では権利を主張するときは
”義務”を果たすように教わりました。
 でも、難しい課題ですね・・・(^-^)!!

by Take-Zee (2023-10-21 07:57) 

扶侶夢

この国のどーしようもない政治家たちが支えている法律や権利なんて、まともな訳がない。これらは国の仕業であり、庶民にたいして絶対的な救済でも正義でもないです。
私は若い頃に北欧に暮らして、国によって基準が全く違うという事を肌身で知りました。
by 扶侶夢 (2023-10-21 14:45) 

skeptics

でもパチンコへの反発はありますね。
by skeptics (2023-10-21 17:09) 

いっぷく

>でもパチンコへの反発はありますね。
私はパチンコをしないのですが、おそらくはこういうことだと思います。
本来生活保護は、事情があって収入の道が途絶えた、もしくは維持できないほど落ち込んだ人が社会復帰するための手助けのはずだったのに、紋切り型の審査をしていく中で、対象基準を「その日暮らしの人」まで落とし、もしくはもともとそうではなかった人への支給をもったいぶって「その日暮らし」に落ちるまで追い込み、そうなってから「その日暮らし」だけの生活費を「めぐんでやる」。だからその人は、社会復帰する余裕もなく、ずっと「その日暮らし」になるから、享楽的にパチンコに走る人もいると。
そもそも、生活保護受けたら道楽を行ってはいけないということではないですからね。
「劣等処遇の禁止」といって、貧乏人に合わせた処遇をすることはむしろいけないことなんです。
憲法に書かれている「最低限度の生活」すらさせない「生活保護」ならばそれは憲法違反なんですよ。
by いっぷく (2023-10-21 17:56) 

tai-yama

生活保護の件は生活保護を許容できなくなるくらい
国民全体を疲弊させた政治家の責任と。
自分の金は自分の物、子供の金も自分の物と。
うーん、ジャイアン理論ですね(笑)。
by tai-yama (2023-10-21 19:39) 

エンジェル

2万、3万円を侮ってはいけません。
ちりつもで1年で30万円ほど、10年で300万円にもなるのです。コツコツと貯めることが子供にとって後々どれほど助かることか考えて欲しいものです。
by エンジェル (2023-10-21 23:07) 

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