SSブログ

ひろゆきから学んだ40の思考法~令和を生き抜くためのヒント集~ [仏教]

ひろゆきから学んだ40の思考法~令和を生き抜くためのヒント集~

『ひろゆきから学んだ40の思考法~令和を生き抜くためのヒント集~』(Taka*編著、Kindle版)は、月間再生数3億回を超える『西村博之のYouTube』の発言より、Taka*さんが令和時代に役立つ合計40のテーマの思考法をまとめました。

一口に述べれば、YouTubeの切り抜き動画の文字化ということです。

Taka*さんは、熱心なYouTubeウォッチャーだそうで、閲覧内容から、主な発言をまとめたそうです。

『著名人の思考法シリーズ』というシリーズ名がつけられ、カズレーザー編とか、マコなり社長編などもリリースしているようです。

さて、以前、私は、ひろゆきさんについて、2度記事にしたことがあります。



ひとつは、「就職は大企業に入った方がいい」という意見を是々非々で、もうひとつは、「ディベート術」を批判的に書きました。

この方の発言に、疑問を抱くことはたびたびあります。

真に受けないほうがいいと思う発言も少なくありません。

ただし、ホリエモンなどもそうですが、こういう方々は、むしろそれが狙いで、「どうしたら『いいね』をつけてもらえるか」よりも、もっと大きなスケールで、「どうしたら世間を注目させる発言ができるか」という狙いで、言葉を発しているように思います。

現在の立場にたどり着くために、「普通の人々」には、想像だにできないような努力や戦略があって、こんにちがあるのだろうとも思っています。

私自身、そういった点には大変興味があります。

そこで本書から、私自身が興味深いと思ったものにフォーカスします。

たぶん、異なる考え方をお持ちの方もおられるだろうと思います。

ただ、私は、「一部違うから全否定する」という立場は取らず、ましてや「嫌いだから全否定」なんて論外と思っており、本書は、成功者の価値観とかロジックを知る、という意味で、参考にしてみようと思った次第です。

生まれてきてすいませんと謝るほど君には影響力があるのか


今回は40ある発言のうち、3つについて、ひろゆきさんの「思考法」を引用しつつ、私の意見を述べてみました。
生まれてきてすいませんと謝るほど君には影響力があるのか
「私は世間に何かしらご迷惑をかけて生かされております」というような思いを抱くことで、ああなんて自分は謙虚な人間なんでしょ、などと自惚れるな、ということだと思います。

要するに、ここでひろゆきさんは、「あなたは世界で77億人いる人間の中の、たった一人のザコにすぎないのです。そんなに影響力はありません。だから、いちいち細かいことをくよくよしなくてもいい」ということを言っているのだと思います。

これと似たような話で、よく、「私は生かされている、感謝」(しよう)といいますよね。

ここにはふたつの問題があります。

まずは、「生かされている」という言い方。

これも、すごく大げさなんですよ。

その言葉が好きな人に聞きたいんだけど、いったい誰に生かされているのか。

神様?

77億人もいるのに、神様はいちいち、ザコのあなたが死にそうになっても死なないように見張っててくれているのでしょうか。

神様は忙しいから、そんなことかまっていられないんじやないでしょうか。

周囲の人が生かしてくれてる?

ご先祖様とか仏様関係?

人はいつか死ぬんだから、自分たちがそうであったように、ご先祖様たちも、あなたの寿命が尽きてあの世に行くのをいちいち引き止めないんじゃない?

あなたが死んだって、少しの身内が悲しむだけで、世の中何も変わりません。

ですから、だれも、あなたを無理して生かしてなんかいません。

あなたが、自分に生命力があるから生きているだけです。

それが尽きたら、いくら管100本つけて延命しても、ご臨終になります。

ただ、それだけのことです。

神様から、仏様から、周囲から生かされていると思うのは、みんなが自分を守ってくれているという、自己愛の肥大化、そして、周囲に感謝できる素敵な自分、という自己満のあらわれではないでしょうか。

もしくは、「私は皆さんに生かされているから(変な生き方はできない)」と、やりたいこともできず萎縮しちゃう生真面目な人もいるかもしれませんね。

ひろゆきさんは、他人が自分にどう関わっているかはどうでもいいから、まずは自分の意志と責任で生きる、ということにもっと自覚を持とうよ、ということをいいたいのだと、私は解釈しました。

「私は感謝をしてます」アピールの不毛さ


もうひとつは「感謝」。

嫌な言葉です。

もちろん、感謝という思いが嫌なのではありません。

個別の出来事で特定の相手に謝辞を言う以外の、もっと漠然とした「感謝」なら心のなかでしなさい、ということです。

わざわざ、(私は)感謝(しているのです)と、口や文章で示して他者にわかるようにアピールする必要あるのかな、ということです。

心のなかですれば十分でしょう。

これもまた、「私は感謝の気持がもてる素敵な人間なのです」という自己愛者の自己満足になっているのが嫌なのです。

そんなアピールにエネルギー使ってないで、自己実現にもっと貪欲になった方がいい、とひろゆきさんは語っています。

まあ、仏教では「諸法無我」といって、「生かされている」という表現もなくはないのですが、「感謝」は、お釈迦様の仏教では執着を生む煩悩として否定されています。

なぜ「感謝」を否定するのか。

感謝すると、人間関係に対する業が発生し、つまり相手に対してもそれを求める価値観ができ、そして相手が同じことをしてくれないと憎悪につながる。

そこで今の仏教では、「利他」の精神で、人に尽くすときは見返りを期待せず善行する、というような六波羅蜜の修行(布施)があるわけです。

いずれにしても、感謝しなければならない、と自分を追い込む必要はないと思います。

「人格者」になんてならなくていい


嫌われたくないあなた、人生を損します。成功すると、お金を稼ぐと人には嫌われます。それを不幸だと感じているようではどうあがいても幸福にはなれません。
外国人は知りませんが、日本人は、人に嫌われたくない、ということを気にしすぎますね。

そして、嫌われない人は「人格者」なんていわれる。

おいおい、ちょっとまってくれよ、人間なんて無謬でも万能でもないのに、その人間が他の人間の人格をいったいどんな基準で評価できるのかね、と思いませんか。

「人格者」というのは、出過ぎない、我慢してくれる、役に立つ、私欲を抑えているなど、他者にとって都合がいいだけの人なんですよね。

そんなもん、なりたいですか?

とくに、日本人は、お金を稼ぐことが「汚いこと」という意識を払拭できない人がいますね。

いずれにしても、「人格者」とおだてられることが、嫌われることよりも立派ということではないのです。

「人格者」になるよりは、嫌われるぐらいのほうが、実は自己実現の人生を送っているのではないでしょうか。

生きる価値や生きる意味を求めない


ほとんどの人にとって生きる意味などありません。
ここは、私なりの留保付きで賛成します。

要するに、人がこうだからこうしたいとか、自分の生き方は無意味ではないだろうかとか、相対的な比較やネガティブな自己評価は考えなくていい、ということだと思います。

たんに、自分がこうしたい、自分の価値観がこうだからこれをやってみたい、ということは、自分自身にとっての価値や意味のあることですから、それは大いに追求した構わないと思います。

意味があるから始める、という考え方では、意味がわからないうちはいつまでも一歩が踏み出せません。

意味は、後からついてくる、ぐらいでよいのではないでしょうか。

まずは行動すること、だと思います。

結論


結論として、もっとストレートに、生きるエネルギーを自己実現に向けましょう、ということだと思います。

それがなかったり、曖昧だったり、挫折したりすると、言い訳を考えたり、向かうべきエネルギーの方向性が脇道にそれたりするんだ、ということではないでしょうか。

みなさんは、ひろゆきさんの直截な考え方、いかが思われますか。

ひろゆきから学んだ40の思考法: 令和を生き抜くためのヒント集 著名人の思考法シリーズ - Taka*(思考法シリーズ)
ひろゆきから学んだ40の思考法: 令和を生き抜くためのヒント集 著名人の思考法シリーズ - Taka*(思考法シリーズ)
nice!(140)  コメント(8) 
共通テーマ:学問

nice! 140

コメント 8

赤面症

逃げ道がなくなっちゃうから批判されるのでは?
by 赤面症 (2023-08-29 01:06) 

いっぷく

>逃げ道がなくなっちゃうから
ひろゆきさんの物言いが、ですか。
逆にそれが人を惹きつける面もあるかもしれません。
アンチができるぐらいだからファンもできるのでしょう。
by いっぷく (2023-08-29 03:07) 

コーヒーカップ

別に観たくないですが、目につく人ですね。
昔から、ご意見番みたいな人居ますが、
俺にとってこういう人は必要ないですね。
影響もされません。

by コーヒーカップ (2023-08-29 03:33) 

Take-Zee

こんにちは!
うう~ん、コメントが難しいっす (*-*)!

by Take-Zee (2023-08-29 08:23) 

kohtyan

現役の時の商売で、利他と自利の狭間で悩んだことが
あります。
by kohtyan (2023-08-29 08:59) 

そらへい

確かに表面の意味で満足している人に
一石を投じていますね。
ひろゆきさん、今ここで知っただけなんですが。
by そらへい (2023-08-29 20:07) 

tai-yama

人に憧れてもしょうがないと・・・・
前日の記事も憧れからの嫉妬なので根本は同じなのかも。
by tai-yama (2023-08-29 21:29) 

pn

言い回しがなんかめんどくさいと言うかいちいち鼻につく言葉並べるじゃんあの人、そこ気になるんだよなぁ(^_^;)
by pn (2023-09-03 11:29) 

Facebook コメント

Copyright © 戦後史の激動 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます