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菊池海麗さん、重度の聴覚障害バレリーナが生演奏公演で踊る [障害者]


プロのバレリーナを目指す聴覚障害のバレリーナ、菊池海麗(みらい)さんについて、昨年6月13日の記事で書きましたが、あれから1年経って、再びNHKハートネットが「その後」のダイジェスト動画を投稿しているのでご紹介します。昨年は小学生でしたが、今回は中学生です。



前回のおさらい




初出は、2018年5月26日のNHK(Eテレ)『ろうを生きる 難聴を生きる「夢はプロのバレリーナ」』。

菊池海麗さんは聴覚障害があり、3歳のときに右耳を、6歳の時に左耳を手術し、両耳とも人工内耳を使っています。

菊池海麗さんは聴覚障害
動画より

小学5年生(当時)の菊池海麗さんは、プロのバレリーナを目指しています。

不規則なリズムの曲を踊ることが課題です。

コンクールの課題曲は途中でテンポが変わるため、リズムを正確に聞き取れず、身体の動きがずれてしまうそうです。

鼓膜や耳の穴の形ではなく、聴いた情報を脳に伝える神経に障害がある場合、音ずれの克服は少し難しくなるようです。

その克服には、スピーカーに手を当てて振動を感じながら、それに合わせて楽器(動画ではカスタネット)を叩いてリズムを体で覚えることにしました。

さらに、耳が聞こえる祖母・春枝さんと、やはり聴覚障害者でバレエ経験のある母・樹理さんがサポート。

春枝さんは、スマホで動画撮影をして、その都度アドバイスします。

その結果、障碍者のコンクールではなく、健常者のコンクール(つまり障碍者へのハンデは一切つかない)に参加して、入賞するまでが描かれています。

大会は、全国から小中学生や高校生などおよそ200人が参加して6位入賞。

全国選抜大会への出場権も獲得しました。

難易度の高いチャレンジ



そして今回は、初回放送が2019年12月14日(土) 午後8時45分~午後9時00分

あるイベントで、初めて生演奏をバックに踊ることになった話です。

聴覚障害者にとっては、演奏する人や指導者によってテンポが微妙に変わる、難易度の高いチャレンジです。

つまり、CDの演奏なら、何度演奏しても同じ演奏時間ですから、数稽古でタイミングをつかめます。

しかし、生演奏はその時時で微妙に変わります。

指導している武田由梨先生は、今回も厳しいですね。

「まだ、ちょっと音楽を待ってるというか、音楽と、ちょっとやっぱり遠い。そこを、難しいことですけど、どんどんどんどん、ちゃんと距離を縮めていくのに、血と汗と涙が必要ですよね。」

ほめる指導がいい、という潮流があるのですが、私は時と場合によると思います。

私は叱るときにも叱らず、どうでもいいときまでポジティブな評価をされると、逆にうさんくさく感じます。

こいつお世辞言ってるな。言葉でノセようなんて馬鹿にすんなよ、なんて思ってしまいます。

上達は、ミーティングと反復練習に尽きます。

反復の課題を明らかにするミーティングが必要です。

言わずもがなの罵倒や暴力はもちろん願い下げですが、その時点での厳しい現実を示さなければ、反復する課題は明らかになりません。

これは、他の競技でも、勉強でも、仕事でも上達にはみなあてはまることではないでしょうか。

まあ、ですから、自己愛の強い、他人からの批判を真正面から受けられない打たれ弱い人は、いくら優秀な指導者がついてもたぶんダメでしょうね。

その点、菊池海麗さんは、先生との信頼関係もできていて、がんばっている。

見どころのある人かどうかに、障碍のあるなしは関係ないということでしょうね。



公演は成功


公演は成功。動画では、小学生の観客がやってきて話を聞いています。

「聞こえなくて不安になり、友だちができないこともあったので、他の小学生の人たちがそんなことのないよう、元気づけられたらと思っています」(菊池海麗さん)

それにしても、男目線で恐縮ですが、菊池海麗さん、いい娘さんになりましたね。

また次回の動画が楽しみです。




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コメント 10

エンジェル

>見どころのある人かどうかに、障碍のあるなしは関係ないということでしょうね
その通りですね。努力なしに成功はないと思います。今更ですが私も海麗さんを見習いたいと思います(^^;
by エンジェル (2020-08-23 17:52) 

ヨッシーパパ

素晴らしいです。人一倍の努力をされた方なんですね。
by ヨッシーパパ (2020-08-23 18:34) 

pn

ほめたくてもほめる要素が無い人もいる(^_^;)
それはさて置き生演奏なら逆に踊りに合わせられないのかな?変にずらして歌う人の演奏は歌手に合わせているもんだと思っていたが違うのかなー?
何にせよ可愛いねこの子♪
by pn (2020-08-23 19:01) 

そらへい

音が聞こえなくてもバレエが踊れる
素晴らしいですね。
本当に好きなんだと思います。
by そらへい (2020-08-23 22:21) 

ナベちはる

>上達は、ミーティングと反復練習に尽きます。
これは、どんなものにでもいえることですね。
何もやらずに上達することはまずないので、ミーティングで確認して反復練習をすることが、物事の上達する道だと思います。
by ナベちはる (2020-08-24 00:37) 

ゆうのすけ

いっぷくさ~ん
残暑お見舞い申し上げます。PCの修理が終わって なんとかWEB環境(SSブログ)に帰ってこれました。まだ前のペースに戻るには時間がかかりそうですが またどうぞよろしくお願い申し上げます。^^☆彡
by ゆうのすけ (2020-08-24 00:44) 

yokomi

「ミーティングと反復練習」に1票(^_^)v 本人の頑張り、そして指導者もすごいですね。
by yokomi (2020-08-24 00:48) 

ヤマカゼ

タイミングを取るのは、健常者でも難しいとおもいます。皆さん何度も何度も練習して上達していくのですね。
by ヤマカゼ (2020-08-24 08:19) 

HOLDON

そうでしたか。。。
バレエもスケートも音楽が流れてこそ。
私なら耳がだめではあきらめてしまうでしょうね。
またまた希望をいただきました。
by HOLDON (2020-08-24 08:46) 

Rinko

去年の記事、覚えています!
この先もがんばって欲しいですね。
先生との信頼関係があってこそ「叱る」が活きてくるのでしょうね。
by Rinko (2020-08-24 10:25) 

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