ウルトラセブン、コミカライズとともに原作も思い出す [懐かし映画・ドラマ]
ウルトラセブンといえば、円谷プロの空想特撮シリーズ最高傑作といわれているドラマです。並行して少年漫画雑誌に連載されていたコミカライズの単行本が、マンガ図書館Zで公開されたのでご紹介します。マンガ図書館Zは、著者に印税を払い、絶版になった商業出版マンガを無料配信サービスするサイトです。
ウルトラセブンとはなにか
ウルトラセブン(1967-1968)
— JP-HERO好き@2015 (@jphero_like) November 26, 2019
遊星間侵略戦争が激しくなりそれに備えるウルトラ警備隊。クール星人が来襲の際に活躍したモロボシダンはウルトラ警備隊に入隊するが彼こそウルトラセブンだった。https://t.co/uVo2sLifD5 pic.twitter.com/HOoXXn3TNA
今更「ウルトラセブンとはなにか」とご説明しなくても、もうご存知と思いますが、
『ウルトラセブン』(1967年10月1日~1968年9月8日、東宝/TBS)は、「円谷プロダクション・TBSが制作した特撮テレビ番組、またはその劇中に登場するヒーローの名称」です。
円谷プロの空想特撮ドラマは、当時『ウルトラQ』『ウルトラマン』に次ぐ3作目です。
それまでの2作は、自然現象の一部としての怪獣が登場していましたが、ウルトラセブンは、「明確な侵略の意図を持った宇宙人」とウルトラ警備隊との対決が描かれています。
警備隊員は、キリヤマ・カオル隊長(中山昭二)、モロボシ・ダン隊員(森次浩司)、友里アンヌ隊員(菱見百合子)、フルハシ・シゲル隊員(石井伊吉=毒蝮三太夫)、ソガ隊員(阿知波信介)、アマギ隊員(古谷敏)。
そして、警備隊員の1人であるモロボシ・ダンが、実はウルトラセブンという設定です。
個々のエピソードもドラマ性が重視され、たとえば今も語り継がれているのが、モロボシ・ダンが友里アンヌに自分の正体を打ち明ける最終回のシーンです。
「アンヌ、僕は・・・僕はね・・・人間じゃないんだよ! M78星雲からきた、ウルトラセブンなんだ!」
— 仙台のケンドロス (@LEOL771974) November 23, 2019
「えっ!?」(ピアノ協奏曲 イ短調 54番)
「ビックリしただろう・・・?」
「うぅん、人間であろうと宇宙人であろうと、ダンはダンに変わりないじゃないの・・・!」 pic.twitter.com/B8FOha52dZ
原作と同じタイトルとストーリーでマンガ化
ウルトラセブンは本放送時に、2人のマンガ家によって、講談社漫画誌でコミカライズされました。
コミカライズというのは、テレビドラマを原作とするマンガのことです。
桑田次郎版の『ウルトラセブン』は、『少年マガジン』『別冊少年マガジン』で連載され、一峰大二版は『ぼくら』で連載されました。
マンガ図書館Zでは、桑田次郎版の第1巻が公開されています。
『ウルトラセブン1』28ページより
キリヤマ隊長は雰囲気出ています。
モロボシダンは、エイトマンの東八郎そっくりですね。
順に『姿なき挑戦者』(1967年秋のおたのしみ特大号)、『湖の秘密』(本誌1967年38号-44号)、『金色の龍』(本誌1967年49号-52号)、『海底基地を追え』(本誌1968年8号-12号)、『北へ還れ!』(本誌1968年13号-17号)が収録されています。
第1話の『姿なき挑戦者』は、原作ドラマの第1話と同じタイトルです。
ウルトラセブンがウルトラマンに誘われ、「わたしにかわって地球を他の星の侵略から守る。それがきみの使命だ。しっかりたのむぞ」と託されるシーンから始まります。
ウルトラ警備隊は、ギャングたちが突然消えた事件を追いかけています。
地球防衛隊がパトロール中に消失したとの連絡を受け、フルハシ隊員とソガ隊員が現場に向かうときに、モロボシダンと出会います。
隊員たちがわからない宇宙人の存在を認識できるモロボシダンは、ウルトラ警備隊に入ることを希望。
クール星人から、全面降伏勧告の通信が入りました。
ウルトラ警備隊に合流したモロボシダンは、クール星人をアイスラッガーで一刀両断し、標本にされていた蒸発した人々を救い出し、正式にウルトラ警備隊入りします。
全体のストーリーの流れは、おおむね原作通りだと思います。
マンガ図書館Zでは、『ウルトラセブン 1』を無料で公開しています。
印税が安いことで定評がありますから、作品の公開はいつ終了するかわからないので、興味のある方ははやめにご覧ください。
ウルトラセブン 1 https://t.co/jacwRavw98
— Osamu Nomura (@ofellabuta) November 28, 2019
今もウルトラセブンに関するイベント開催
アンヌ役のひし美ゆり子さんは、ツイッターで私のアカウントをフォローしてくださっているのですが、
今日の午前9時から、高野浩幸さんがウルトラマンタイガ「円盤が来ない」イベントゲストで高野浩幸さんがお出演にります。是非!見ましょう。早く寝なきゃw pic.twitter.com/7rL9Ou0DZ8
— ひし美ゆり子 (@ANNEinfinity) August 9, 2019
ツイートを拝見すると、今もウルトラセブンに関するイベントが行われているようですね。
私は、ドラマを小説化したノベライズや、今回のようにマンガ化したコミカライズというのが好きで、よく読みます。
ドラマは映像で表現するわけですが、そこで表現しきれなかった原作者の思いや、作家たちの視点を拾うことができるからです。
ウルトラセブンのファンの方はもちろん、当時の特撮ドラマの展開をマンガで確認してみたい方もぜひ本作をご覧ください。
付記
偶然ですが、今日はキリヤマ隊長を演じた中山昭二さんの命日でした。
気が付きませんでした。
冒頭の画像の背景
Photo by Jeremy Thomas on Unsplash
ウルトラセブン Blu-ray BOX Standard Edition
漫画図書館Z行ってみましたけれど、広告宣伝ばかりで消す方法もなく漫画が一向に読めませんね。プレミアム会員にならないと読めない気がします。
by 足立sunny (2019-12-01 14:35)
特撮はわかりませんが、原作が漫画ではなく、
ドラマから漫画化するというのは面白いですね。
by 犬眉母 (2019-12-01 14:47)
ウルトラセブンがウルトラマンに誘われってマジっすか?当時はウルトラ兄弟の概念は無くウルトラマンとウルトラセブンは世界観違うはずなんだけど、漫画作者の先見の明か(笑)。
セブンと言えばノンマルトの使者が印象深いですね、地球人が侵略者だったって設定なんですがキリヤマ隊長が逆ギレして海底都市を攻撃してしまうオチなんですが、ノンマルトと地上人の狭間に立ったセブンの苦悩が描かれてます。
この話は後の平成セブンにつながって行くのですが、侵略者に手を貸してしまったただの恒天観測員のセブンが幽閉されちゃうハードな内容でした。セブンサイコーです(≧▽≦)
by pn (2019-12-01 15:31)
>漫画が一向に読めませんね。プレミアム会員にならないと読めない気がします。
>by 足立sunny
私は、プレミアム会員ではなく一見さんで、昨夜閲覧しながら記事を書いていました。
サイトのトップページから入れば見えると思います。
>当時はウルトラ兄弟の概念は無くウルトラマンとウルトラセブンは世界観違うはずなんだけど、漫画作者の先見の明か(笑)。
>by pn
そのシーンは原作にはなく、私も疑問に思ったのですが、マンガは初回放送から少しタイムラグがあり、その間にそういう方針になったのか、単行本化するときにそのシーンを加えたかしたのだと思います。
by いっぷく (2019-12-01 18:09)
まさに、子どもの頃に見ていた作品です。
ウルトラマンが幼稚園でしたから、セブンは小学校に入ったくらいかな?
by ヨッシーパパ (2019-12-01 19:09)
こんばんは
ウルトラセブン懐かしいです
大人になってからも再放送で見ましたが
ストーリーもしっかりしてますね
てか、67年に放送してたとは!
子供の頃に見たのも再放送でした
by gardenwalker (2019-12-01 22:10)
こんにちは。
ウルトラセブンが3作目だったのですね。集大成の作品かな?
ダン隊員のシリアスな演技?を覚えています。
また、車に興味を持ったのもウルトラセブンかな?
同時期にマンガ化?は知らなかった!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2019-12-01 23:50)
ウルトラセブンがコミックになるとは思ってもみなかったですね。
今でもウルトラマンシリーズが放映されているので不思議な感じがします。
by ヤマカゼ (2019-12-02 07:18)
桑田次郎、一峰大二、懐かしい漫画家の名前が出てきました。
by そらへい (2019-12-02 21:12)
懐かしいですね。
by skeptics (2019-12-02 23:12)