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実家転居活動の2ヶ月間でわかったこと [生活]

実家転居活動の2ヶ月間でわかったこと

何度か書きましたが、私どもはそれまで住んでいた分譲マンションの賃貸契約を解除して、母が独居していた戸建てに転がり込むことになりました。それぞれの所帯の荷物を、10月末日までに足掛け2ヶ月に渡って少しずつ片づけながら家具を運んできましたが、その末日を迎えたところで、経験したことや感じたことをまとめてみます。



受動喫煙ではないかもしれない


今回の転居の理由は「受動喫煙」とご説明しましたが、実は厳密に言うと、「タバコ煙も含まれる可能性のある異臭」でした。

何やら化学的なニオイが、吸い込むと喉と気管支を痛め呼吸困難になりました。

階下の住人がヘビースモーカーであり、下から上がってくる感覚や、舌がピリピリするのは煙草の煙と似た反応だったから、タバコに違いないと思い込んでいたのですが、妻はタバコとは違うという意見で、ずっと原因を特定できなかったのです。

しかし、マンションで部屋の中に煙が階下から漏れ出てくるというのは考えにくいということもあり、人に相談しても解決には向かいませんでした。

それで、今回家具を運び出したところ、フローリングの上に敷いたジョイントマットと、さらにその上に敷いた防音絨毯の間に、きなこのような肉眼でも確認できる比較的大粒の粉が見られ、その部屋にある家具にも付いていたので、部屋中を粉が舞っていたようです。

IMG_20191031_112145.jpg

ジョイントマットは、他の部屋にも敷いていたのですが、そのような粉は出ておらず、また異臭もないので、どうも防音絨毯から出ていたようです。

この粉が私の呼吸器を苦しめた“犯人”のようなのですが、どのような物質なのかわからないので、メーカーに問い合わせようと思っています。

弁護士費用特約のある火災保険に入っていて、今回法律相談や訴訟などゴーサインが出ていたのですが、受動喫煙が主たる原因でないと保険は使えないかもしれません。

不動産仲介業者は家主の味方である


受動喫煙であるかどうかはともかくとして、その疑惑に基づいた苦情を不動産仲介業者に再三伝えたのですが、誠意ある対応はしてもらえませんでした。

不動産仲介業者は、要するに家主の味方なのです。

土地や家が商売道具ですから、その所有者こそ大切なお客さんなんでしょうね。

資本主義社会は、持っているものが持たざるものから搾取する資産運用主義社会であるわけですが、不動産を持っている人はやはり強いと思います。

庶民が、長期ローンを組んで家を持つ理由はそこにあるのですね。

解約立ち会い日に間に合わず


荷物の運び込みは、当初の予定だった10月末日夕方の時点で、若干片づけ残しが出てしまいました。

引越し業者は、未梱包のものは運んでくれなかったので、それがだいぶ残ってしまったことが遅れた理由です。

マンションの賃料については、てっきり延長の日割り家賃をとられるかと思いましたが、それは免れました。

ただ、僅かなシミや傷など、チェックが厳しかったですね。

敷金は返るどころか、追加で支払いがありそうです。

賃貸契約解約の際、追加で支払ったご経験はありますか。

賃借人は敷金を超える精算があり得る


たとえば、ドアの縦枠の丁番のついた方は、子どもが手をはさみやすいのでラバーをつけていたのですが、その接着面がドアの塗装を剥がしていたため、わずかな再塗装に2~3万程度かかりそうです。

画鋲はだめでもテープなら良いだろうと思い貼ったものを剥がすのも苦労しました。

それほど強い粘着力がなくても、8年間放っておくと、剥がすときに大変です。

あとは、部屋を仕切る壁、ベニアに壁紙をはったものですが、子どもたちの小競り合いで穴をあけまして、2万ぐらいかかるといわれました。

それは、火災保険の借家人賠責特約で支払うつもりだったのですが、免責が3万のため、保険を使うことはなさそうです。

一方、窓ガラスが2枚割れているのですが、ガラスは劣化があるものなので、オーナーの責任で取り替えるとのこと。

それも火災保険で、台風被害扱いとして事故受付済みだったのですが、オーナーが替えるのなら保険は使わなくなりそうです。

つまり、火災保険は今回4件事故報告しながら、1件も使わない可能性が出てきました。

ただこれは結果としてそうなっただけなので、小さなことでも事故報告は行っておいたほうがよいと思います。

賃借人は合鍵を作ってはいけない


これまで賃貸経験がない私の、もっとも大きなミスといっていいかもしれません。

妻が以前、鍵をなくしたというので、うかつにも合鍵を作ってしまったのです。

その後、なくしたと思ったらマスターキーも出てきたのですが、今回、不動産仲介業者立ち会いのもとで鍵を返還する際、誤って作った合鍵を渡してしまいました。

賃貸契約の場合、鍵はオーナーに所有権がある預かりものですから、防犯上紛失してもいけないし、勝手に合鍵を作ってもいけないのです。

ただ、合鍵は「作っていない」と自主申告しても実は作っていた、という場合がありますから、紛失はともかくとして、合鍵はバレなければ取り締まりようがないと思うんですけどね。

鍵をシリンダーごと交換すると、3万ぐらいかかるといわれました。

合鍵を自由に作れないのは、やはり窮屈な気がします。

合鍵を作ってしまったご経験、ありますか。

普通の賃貸は、もういいかな


私は過去にアパート、社宅、賃貸マンションなどに住んだことがありますが、子供時代だったので家賃や賃貸契約のことは全くわかりませんでした。

その後は持ち家の戸建て住まいで、おとなになって借りていた物件は、妻名義だったので、これもまた契約についてはタッチしていませんでした。

つまり私の名義で、私が住宅を借りたのは、実は今回が初めてのことだったのですが、知らないことばかりで色々失敗してしまいました。

普通の賃貸は、もういいかな、という気分です。

「普通の」と書いたのは、以前書いたように、自分が金銭的にも自由なら、マンスリーマンションで気楽に「ノマド」生活ならまた話は別かな、などと思うからです。

持ち家か、一般的な賃貸かの結論は、とりあえず私にとっては持ち家という話でした。

選ぶまえに知っておきたいマンションの常識 基礎編
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ようこくん

合鍵を作ってはいけないのは知りませんでした。
(実は入居当初に作っていましたが、先日ドアが新しくなったので作ろうか迷っていたところでした!)
by ようこくん (2019-11-01 12:52) 

pn

シリンダーは他の空き部屋と交換してたよ弊社の場合、そうすれば合鍵で元の部屋には入れないので。これ言っちゃいけないのかな(^_^;)
by pn (2019-11-01 20:23) 

足立sunny

この結論ということは、階下の住人さんの喫煙は関係ない可能性のほうが高いとでも。
書いておられないですが、もしそうなら犯人扱いをした階下の住民さんにはきちんと謝罪をされたのですか?
by 足立sunny (2019-11-01 20:36) 

そらへい

東京時代に何度かアパートを引っ越しましたが
敷金はまず帰ってこなかったような気がします。
追加は免れていたように思います。
by そらへい (2019-11-01 22:22) 

ナベちはる

>賃借人は合鍵を作ってはいけない

合い鍵を作っておかなかったら、「子供たちが学校から帰ってきたときに、家が留守でずっと家に入れない」ということもありえそうなので、作れるようにしても良いと思うのですが…合い鍵を作ってはいけないのですね。
by ナベちはる (2019-11-02 00:43) 

藤並 香衣

賃貸物件に住んだことはないですが
友人から合鍵を勝手につくれないという話は
聞いたことがあります
防犯面を考えればそうなりますよね

メインブログを変更しました
これまでのところはサブブログとして続けます
不定期更新ですが今日も更新してます(笑)
by 藤並 香衣 (2019-11-02 02:15) 

いっぷく

>by 足立sunny
コメントを書く前に、前の記事を確認し、苦手なようですが「行間を読む」努力をお願いします。

階下の人物は管理組合に何度も注意されても共用部(廊下)の喫煙が改まらない「札付き」であり、私は元結核患者で、妻子は気道熱傷の既往があるから、受動喫煙自体がNGであるという大前提はすでに前の前の記事で書いています。
つまり、今回の退去理由が受動喫煙であることに変わりはありません。

ただ、今回は「部屋の内部」から感じる舌のピリピリ感、部屋から立ち上る焦げたようなニオイ、呼吸困難に至るなど、一過性でない強烈さを感じて苦しめられました。これ自体受動喫煙と重なる症状ですが、もしそれがタバコではなく別の化学的な物質によるものなら、受動喫煙とは別の対応や治療が必要になるかもしれないから気にしているのです。
「タバコ煙も含まれる可能性のある異臭」という(タバコに対して)控えめな書き方をしたのは、一般的には、RC構造のマンションでタバコ臭が部屋の内部から漏れるとは考え難いということもあります。
いずれにしても、「受動喫煙ではないかもしれない」と書いたのは、「内部から上がってくると感じたピリピリ感」を指しており、受動喫煙自体が存在しなかったということではありません。
あと「結論」という言葉が使われていますが、私は「かもしれない」としか書いておらず、結論は、絨毯やマットや空気清浄機のフイルタなどを調べないとわかりません。ただもしそこでタバコ以外のものも出てしまうと、受動喫煙が苦しむ原因になったことを証明するのが困難になるので、弁護士を使った争い、すなわち法的な争いは難しいかしれないということを記事では書いたのです。受動喫煙の訴訟というのは、それだけ難しいということです。
by いっぷく (2019-11-02 06:11) 

足立sunny

ご返答お手間を取らせて申し訳ありません。
記事をろくに読まず、一方的に決め付けたと思われているようですが、
「ジョイントマットは、他の部屋にも敷いていたのですが、そのような粉は出ておらず、また異臭もないので、どうも防音絨毯から出ていたようです。

この粉が私の呼吸器を苦しめた“犯人”のようなのですが、どのような物質なのかわからないので、メーカーに問い合わせようと思っています。」
と書かれていますので、
当初想定された受動喫煙と思われる階下部屋から上階部屋への室内煙漏れではなく、ご住居室内のみの原因要素がでてきたのだと理解しました。
ただ、まだ原因物質の特定はされていない段階ということも理解しました。

前記事の話ですが、
「ここ最近、階下からの煙漏れ(ベランダなど外からではなく、室内の漏れ)が、社会生活を営む上で我慢するべき限度を超えたものになり、もはや暮らすことができないところまでエスカレートしています。

どんなに風を通しても部屋中タバコの匂いがのこり、エアコンや空気清浄機のフィルターはタバコの煙を目一杯吸っています。

ところが、階下の喫煙当事者、オーナー(及び仲介業者)はいずれも、漏れ部分の修繕どころか確認もせず、そもそもその訴え自体を全く無視しています。

マンション管理会社に「漏れなどがないかどうか点検をお願いします」と要請してもだめでした。

しかし、受忍できないほどの煙漏れに苦しんでいるのは事実であり、まずは管理会社が原因を調べるものだと思うんですけどね。」

同記事内では共用部分での昼夜おかまいなしののべつ喫煙など階下の方の問題行為も取り上げられていますけれど、
この記事内容から普通に読めば、
ふつうの構造ではあり得ないと思われる「マンション建物内部における、階下から上階への煙漏れ(ベランダなど外からではなく、室内の漏れ)」を、受動喫煙の最大要因として「何度も交渉したり苦情を申し立てたりされている」
としか読めないのですが、
被害者の立場に立っていないのかもしれませんけれど、
これをそれ以外の意味に理解せよというのは自分には難しいと言えます。

今回の階下住民さんが喫煙ならびに喫煙結果に関して、他者を顧みない悪質な方であることはその通りで、
この環境ではとうていそのまま暮らすことはできないとご判断されたことについては、その通りかと思います。
ただ、
今回「室内の煙漏れ」でない不良原因の可能性をとりあげられるなら、「室内の煙漏れ」(と思われたことによる)苦情や非難などの処理、それらの進展、非難された方への対応も同時に言及されるべきなのではと思った次第です。

以後は、この件に関して、くどくどと申し上げることはいたしません。
自分のコメント書き方は、このコメントも含め乱雑で言葉足らずで、心外であると思いますが、お許しください。
by 足立sunny (2019-11-02 23:47) 

skeptics


というか、その階下住人を特定できる情報は何も書かれてないので、その人には具体的に何も迷惑かかっていないのでは?
なのにどうして謝罪?
by skeptics (2019-11-03 01:18) 

犬眉母

1日もはやく、受動喫煙についての刑罰を
立法化できるといいですね。
by 犬眉母 (2019-11-03 23:23) 

Rinko

ジョイントマットと絨毯の間の粉、気になりますね。
何か分かったら、また教えてください。
by Rinko (2019-11-04 08:11) 

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