ブログの説得力に必要な「権威性」はこんな一言を添えてみよう [パソコン・ネット]
ブログに対する評価が変わってきました。2019年以降は、E-A-T(専門性・権威性・信頼性)という要素が大事だと言われています。でもこれは、Googleの検索エンジンで上位表示されるためだけでなく、そもそも読者に対する記事提供の説得力にもつながっていることです。
E-A-Tとは?
2016年の秋に、ディー・エヌ・エー(DeNA)が運営する健康情報サイト『WELQ(ウェルク)』騒動があったことを覚えていますか。
それまでのGoogleアルゴリズムでは、検索上位になってしまう同サイトの記事でしたが、内容は医学的に根拠のない誤った情報が多く含まれていました。
そこで、Googleは、記事の評価について新たに、内容の専門性、権威性、信頼性というE-A-Tを重視することにしたのです。
E-A-Tというのは、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(TrustWorthiness)という3つの単語を組み合わせてGoogleが作った造語です。
つまり、「(雑記ではなく)専門的な内容の記事で、その分野に詳しい著者による、信頼できるサイト 」こそが、評価できる記事である、とGoogleは判断しています。
たとえばですよ、どこの誰だかわからない個人ブログで、自分の家族がある検査で認知症と診断されたことを逆恨みして、その検査方法はおかしいことを私は知っている、などと書いたところで、まともな人はだれもそうだよな、とは思わないでしょう。
「医学者でもないのに、家族が言われたからって勝手なこと書くなよ」と思われるのが関の山でしょう。
でも、もしそれが、医学者が信頼できる論文を根拠にして、「こういう調べ方には疑義がある」と書いた記事であれば、読む方も、なるほどそうなのか、うちもちょっと担当医に聞いてみようか、と得心しますよね。
Googleは、これからはそういうちゃんとした記事を重視します、ということを宣言しているわけです。
『WELQ(ウェルク)』については、健康情報はその確度が非常に重要なため、問題視されました。
ただ、それ以外の分野の記事、たとえば、映画作品や、飲食店のレビューなど、どちらかといえば著者の意見で構成されるような記事でも、閲覧者に説得力や共感性をもたせるためには、E-A-Tはきちんと踏まえておく必要があると思うのです。
……ということで、前置きが長くなりましたが、今日もマナブさんの動画から、興味深い話をご紹介します。
ブログ記事で権威性を作る方法という動画です。
なぜあなたの記事が必要なのかという必然性5点
動画によると、権威性を作る方法は、5点枚挙されています。
1.権威を引用する(難易度★)
専門の論文や書籍、有名な人の言葉から引用するとよいといいます。
どこの誰だかわからない人が「この本はおすすめ」というより、「ホリエモンが絶賛してたんですよ」と言ったほうが得心しやすい、という話です。
2.体験を利用する(難易度★)
文字通り、体験がある話のほうが信用できるということです。
私の考えた例ですが、にわかファンが映画のレビューで「今回の『男はつらいよ』はすばらしい」というより、「私は『男はつらいよ』を全48作見たが、マドンナが振られた初めての話という点で池内淳子編は新鮮でした」と書いたほうが、ああ、この人は「男はつらいよ」について詳しいと評価してもらえます。
マナブさんは、この点ができていない人が多いので、それを確認するコツを動画で話しています。
3.年数を利用する(難易度★★)
「看護師は素晴らしい仕事です」よりも、「看護師は素晴らしい仕事です。なぜなら私は5年間やったからわかります」と書いた方が、経験の重みを感じてもらいやすいといいます。
本当はその例については、一つの仕事を長くやっているよりは、いろいろな仕事を経験した人の意見のほうがリアルなはずですが、「この道一筋」とか、年数という数字を出すことで説得力をもたせるトリックになる、とも付け加えます。
4.実績を利用する(難易度★★★)
すでに実績を出している人は便利。
たとえば、「ブログ稼げますよ」というより、「ブログ稼げますよ、なぜならボクは毎月20万稼いでいます」と言ったら、後者のほうが信用される。
ここでもマナブさんは動画でポイントを話しています。
5.自分がブランドになる(難易度★★★★★)
自分がブランドになれば、何を言っても信頼されるといいます。
有名人が、Youtubeで商品を売れば売れるのは、その有名人自体がブランド化されているから。
セルフブランディングができるかどうかですね。
マナブさんは、ツイッターを使ったセルフブランディングの方法を解説しています。
「なぜ自分がその記事を書くのか」
ということで、権威性というテーマではありますが、5番目以外は、要するに自分が記事を書いていて、「なぜ自分がその記事を書くのか」という必然性を読者にはっきりさせましょう、ということです。
たんに「こういうご飯を食べました」と書いて画像を羅列しても、「だから?」で終わってしまうかもしれません。
たとえば、自分は煮物料理にこだわって、5年間煮物料理を食べ歩いているとか、この店は競合店とはこの点が違っている、といったことを書き加えることで、「あ、この人は詳しい」と思われ、その記事にはぐっと説得力が増すという話です。
繰り返しになりますが、科学的・医学的真偽が問われるようなものでなくても、やはり読者の腑に落ちるものを提供するためには、書き手の側の説得力は必要であり、今後は一般の個人ブログでもそうした面での水準は高まってくると思います。
その意味で私は、参考になる教示だと思いました。
みなさんはいかがですか。
冒頭のイメージ画像
Photo by pavan gupta on Unsplash
ブログの成功技術:ブログ記事の書き方究極のガイドブック ブログSEOの入門書:個人ブロガーが勝てる唯一の戦略
1、2、3はなんとかなりそうだけど4の実績かぁ。実績かぁ、実績ねぇ、うーん。
何にせよもっと考えて書かないとだな。
by pn (2019-08-03 21:08)
言い得ていて、とても参考になります。ひとつひとつは単純で当たり前の様なことですが、説得力があるかと問われれば自己満足の部分の多いことに気づきました。
by 扶侶夢 (2019-08-04 00:13)
「年数」までは誰もが平等に利用できそうですが、「実績」以降は数少ない人にしか与えられなさそうかなと思いました(汗)
by ナベちはる (2019-08-04 00:47)
こんにちは!
なるほど・・と思いながらも。
気楽に乱文でやってしまっています。
by Take-Zee (2019-08-04 10:17)
私のブログが、ほとんど読まれない理由が、
よ~く分かりました。
負け惜しみですが、
「参加する事に意義有り」で、もう少し続けたいです。
by eco (2019-08-04 14:02)
色々研究されてますね。
自分もあと何年ぶろぐやっていられるか?
by ヤマカゼ (2019-08-04 17:33)
>「なぜ自分がその記事を書くのか」
だらだら書きなぐっている自分としては,それが一番難しい気がします。
by こじろう (2019-08-04 19:33)
和歌山駅は最北にありますので、南紀白浜空港よりも関空が近いですし、便も多いです。。
by ヨッシーパパ (2019-08-04 19:44)
結局、自信のないことを見栄張って書いたらダメなんですね。
by 犬眉母 (2019-08-05 21:52)