坊屋三郎が渥美清と共演したのは『でっかいでっかい野郎』 [懐かし映画・ドラマ]
坊屋三郎さん(1910年3月28日~2002年5月25日)が生まれた日です。ナショナルパナカラークイントリックスのCMで話題になる前は、あきれたぼういずというヴォードヴィルグループで一世を風靡。その後も『でっかいでっかい野郎』など映画に出演していました。(画像は劇中より)
坊屋三郎といえば、アノCMを思い出さずにいられません。
ナショナルパナカラークイントリックス(1974年)のCMです。
外国人(メキシコ人)のトニー・ダイヤと、商品のテレビに肘をつき“鳩首協議”の坊屋三郎。
トニー・ダイヤが「クィントゥリックス」と発音すると、坊屋三郎がコメヘレ英語(ローマ字読み)ではっきりと、「ク・イ・ン・ト・リッ・ク・ス」と言い返す。
もう1度「クィントゥリックス」(トニー・ダイヤ)
坊屋三郎は「英語でやってごらんよ」
そのやりとりをさらに2度繰り返して、「ガイジンだろ、あんた」と坊屋三郎が呆れて画面いっぱいに商品が登場、という構成です。
1974年 ナショナル パナカラークイントリックス 坊屋三郎 https://t.co/hSaKemGAQP @YouTubeより
— オダブツのジョー (@odanii0414) 2018年3月28日
3月28日は、今は亡きコメディアン・
坊屋三郎師匠の誕生日。戦前から活躍された師匠の代表的なCMといえば、これ。当時63歳でした。
これは当時大変ヒットしたCMで、坊屋三郎はこの後1年ぐらい、テレビのドラマやバラエティ番組に呼ばれていました。
私はその頃は、このおじさん、急に出てきて何者だろう、と思ったものです。
あきれたぼういずというヴォードヴィルグループの一員で、「客席は火がつくような爆笑ぶりでおもしろかった」と私の母から聞き、益田喜頓や山茶花究なども、同じグループだと聞いてさらにびっくり。
坊屋三郎は、幼い頃、養子に出されるなど苦労しましたが、夜学で日大芸術学部に入って声楽を学び、ヴォードビリアンとしての基礎を築きます。
その後、吉本興業で芸能活動をスタートさせ、あきれたぼういずの隆盛につながっていくのです。
CMは、ポッと出ではなく、かつて一世を風靡した人が、61歳になって再び(25年ぶりに)脚光を浴びていることを知りました。
起用した人もいい仕事をしましたね。
その29年後、90歳になってからテレビ出演して、デーブ・スペクターとそのCMを再現しています。
次の @YouTube 動画を高く評価しました: https://t.co/npdrtz4VgT 坊屋三郎&デーブ・スペクター
— ハイブリッドゴリさん(直哉さん) (@mp518) 2018年6月11日
流行CMはいろいろありますが、ひとつのCMが30年も忘れられずにいるのはすごいですね。
では、再び脚光を浴びるまでの雌伏25年間は何をしていたのか。
たまに映画の脇役で出ています。
でっかいでっかい野郎
『でっかいでっかい野郎』(1969年、松竹)は、野村芳太郎監督、渥美清主演の映画です。
渥美清と野村芳太郎のコンビといえば、『拝啓天皇陛下様』(1963年)、『続・拝啓天皇陛下様』(1963年)、『拝啓総理大臣様』(1964年)、『八つ墓村』(1977年)(いずれも松竹)などがあります。
助演には、長門裕之、岩下志麻、香山美子など、野村芳太郎監督がよく起用する人がキャスティングされています。
身元引受人である保護司で医師夫妻(長門裕之、岩下志麻)をハラハラさせる南田松次郎(渥美清)。
『無法松の一生』の富島松五郎を気取った主人公が、釣ったふぐを勝手に料理して毒にあたったり、入院先の病院で悪さをして叩き出されたり、自分も好きだったダルマ船船長(伴淳三郎)の孫娘(中川加奈)と、恋人(大野しげひさ)の駆け落ちを手伝ったりと、いつも騒動を起こしている話です。
坊屋三郎は、その入院仲間です。
渥美清と一緒になって、看護師の容姿をからかったり、いたずらをしたりします。
その看護師は野村昭子。
40年間、こういう役一筋というのもすごいですね。
坊屋三郎さん、ご存知ですか。
坊屋三郎の浅草笑劇場―これはマジメな喜劇でス
クイントリックスのコマーシャルは見たことあります。
昔人気があったときに、そういうネタを
されていたのかもしれませんね。
by 犬眉母 (2019-03-28 02:33)
坊屋三郎が渥美清と共演したのは『でっかいでっかい野郎』・・・さすがにこのCMは知っております。「坊屋三郎」という名前も知っておりました。しかし映画などで観た記憶はないもので、プロフィールをチェックして見ましたら、すごいですね、エノケンの映画などへ出演しているのですね。わたし、ハリウッドやフランスのサイレント映画はそこそこ観ているのですが、日本のサイレントはまともに一本も観ておりません。観る機会がまったくありませんので。こういうのはさすがに民放BSではなかなか放送できないでしょうから、NHKのBSで、たま~にでいいから放送してもらいたいものです。淀川長治さんの本などを読むと、日本映画もサイレント時代に凄い作品が多くあるようです。
『でっかいでっかい野郎』もおもしろそうですね。岩下志麻の若い頃っていうのが、これまた極めて魅力的。綺麗ですよね~。そして渥美清というだけでもうお宝作品なのですが、坊屋三郎も出演しているのですね。機会があれば、ぜひ鑑賞してみます。
>自分への慰めということで外食でしたね。
わたしも週に一回はやります。先週は『得得』といううどんチェーン店で、セットメニューを注文しましたが、案外量もお味も満足でした。エビ店とイカ天に卵とじをかけた丼なのですが、これがけっこう美味しかったです。それにすうどんがセットになっていました。何の変哲もないうどんも好きなんですよね。
しかし母の入院後2週間ほどになってまいりまして、栄養バランスもしっかりこうりょすべき時期にはなっていると思い始めております。セットメニューっていいものですね(笑)。
行きつけのスーパー店内に人気のない(笑)ベーカリーがありまして、100円でコッペパンにいろんなものを挟んだサンドとか、昭和風のドーナツとかを売っておりまして、やはりコンビニなどの既成パンよりずっと美味しいのですね。スナックサンドなども悪くはありませんが、手軽に100円で、しかもけっこう量もあるスーパーベーカリーのパンが今は病みつきになってます。コッペパンサンドも、少し温めるとまたグッと美味しくなります。
>これはいい病院だと思います。
実は父が亡くなったのが同じ高知赤十字病院でして、もう25年くらい前ですから比較にはならないと思いますが、母は絶対に同じようなことにはならないようにと、その思いも強いのです。ただ父の時は母に任せっきりで、病院側の対応についてはそれほど具体的に知っているわけではないというのはあります。まあ当時に比べればずっとよくなっているのではとは感じますね。
「病院からの電話」については本当に胆を冷やしますが、もちろん「早く連絡してもらえる」のは有難いことだと思います。実際の対応はどうしてもスタッフによって差が出てきますが、これは致し方なところかもしれせん。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-03-28 03:53)
そういえばこんなCMありましたね。時間の流れの速さをかんじますね。
by ヤマカゼ (2019-03-28 06:14)
おおお、クイントリックス!
CM意外は覚えてないなぁ(笑)
by pn (2019-03-28 07:24)
ひとつのCMがこうしてまたリメイクされお目にかかれると、違う良さを発見できそうですね^^
by Rinko (2019-03-28 07:48)
このCM、覚えてるわ~。懐かしいですね。
by poko (2019-03-28 11:17)
そのCMは、よく覚えています。
懐かしかったです。
by ヨッシーパパ (2019-03-28 18:21)
こんばんは!
あのテレビのCMには笑わせてもらいました。
あの発音が絶妙でした!
by Take-Zee (2019-03-28 19:34)
40年という長い期間、似たような役を演じるというのは、もはや「職人」と言っても過言ではないと思います。
by ナベちはる (2019-03-29 01:26)