上村香子、『俺たちの旅』の紀子さんや『ありがとう』の水戸さん [懐かし映画・ドラマ]
上村香子さん(かみむらきょうこ、1946年3月27日~)の誕生日です。おめでとうございます。『俺たちの旅』では、オッチョコチョイのチョコちゃんを演じ、『ありがとう』の水戸さんはちょっと内気な女性、『白い巨塔』では夫の清い心と人生設計の間で苦悩する女性を演じました。(画像は上の段はGoogle検索画面より、下の段は劇中より)
上村香子は、1970年代からテレビドラマで活躍。
高校まで聖心だったので、お嬢さん女優、上品だ、きれいだ、という書き方をされていますね。
しかし、一時期は昼メロの女王だったことを書く記事は、なぜか見かけません。
Wikiのりライト程度のことしか書いていない、トレンドアフィリの芸能記事なんて、実に薄っぺらいものです。
当時の報道など、自分で一次資料に当たらないから、Wikiに書いていないことは、何もかけないんですね。
それはともかくとして、お嬢さん女優という書き方は、まるで置物のようで、上村香子さんにも失礼ではないかと思います。
私は、上村香子を1970年代のドラマのイメージでしか語れませんが、たしかに上品な佇まいではあるけれども、本質的には『普通の女性』を弱点も含めてさりげなく演じられる、いい役者さんだと思います。
俺たちの旅
【10月5日といえば!⑤】
— しがない三四郎 (@shinya_bokudake) 2018年10月4日
『俺たちの旅』〔NTV〕
放送開始(1975〈昭和50〉年)記念日!!#中村雅俊 #田中健 #津坂まさあき #秋野太作 #森川正太 #金沢碧 #秋本圭子 #岡田奈々 #八千草薫 #岡田英次 #上村香子 #北村和夫 #名古屋章 #穂積隆信 #トランザム @retoro_mode pic.twitter.com/5LydFbN4p8
俺たちの旅(1975年10月5日~1976年10月10日、ユニオン映画/NTV)では、中心となる3人のうちの年長者である津坂まさあき(秋野太作)演じる熊沢伸六(クズ六)の恋人⇒夫人役・紀子さんを演じました。
⇒『俺たちの旅』金沢碧の出ない「40年後」の「旅」はもうない!?
⇒俺たちの旅、40年前のドラマが今もウケる真相はここにあった
『うちの嫁さんチョコちゃんなのです』(第27話)では、自分の夫と見知らぬ他人を間違えていきなり抱きついたり、カースケ(中村雅俊)らにちらし寿司をふるまうも、酢と酒を間違えてしまったりなど、学生時代のあだ名が、オッチョコチョイだからチョコちゃんだったと明らかにしています。
同作は、レギュラー放送終了後も、10年ごとに3回にわたって「俺たちのその後」を描いたテレフィーチャー(単発モノのスペシャルドラマのこと)が制作されましたが、『俺たちの旅 二十年目の選択』(1995年9月1日)で紀子さんは、夫婦が危機であり、別居しているだけでなく、他に意識している男性がいることまで中村雅俊に告白しています。
ドラマでは、40代を「人生の踊り場」としていましたが、あの明るいチョコちゃんの苦悩した表情や、あれだけ両親(北村和夫、津島恵子)に反対されても、グズ六との結婚を強行した紀子さんでさえ、他の男性に心を移ろぐものなのか、永遠の愛というのはないのか、と、ナーヴァスな気持ちになったものです。
ありがとう(第2部)
ありがとう 第2シリーズ(看護婦編)
— blue_moon_blue (@bluemoo40553446) 2018年8月14日
1972年1月27日~1973年1月18日(TBS木曜20:00全52話)
水前寺清子(古山新)、石坂浩二(十虎之介)、 山岡久乃、大空眞弓、長山藍子、佐良直美、乙羽信子、上村香子、井上順、沢田雅美、児玉清、岡本信人、山本学、水野哲 pic.twitter.com/Ck3cWE0bzc
ありがとう第2部(1972年1月27日~1973年1月18日、TBS)は十(つなし)病院を舞台にした話です。
上村香子は、山岡久乃と水前寺清子の母子と同じアパートに住む水戸浄子(みときよこ)で、やはり看護師ですが、水前寺清子同様、病院の次男である石坂浩二に熱を上げるも、すぐ物事を悪く考えて、周囲に気を使わせるタイプです。
物語は、母子家庭の看護師が、病院の次男坊医師という“星の王子さま”を獲得した話で、クライマックスの第48話は、民放ドラマの最高視聴率(1972年12月21日放送分で56.3%)を叩き出しました。
⇒『ありがとう』第2シリーズ、3部のうち視聴率が最も高かった理由
水戸さんは、玉の輿に乗るという打算があったわけではありませんが、ただ、自分が進んで何でもするのではなく、男の人にリードしてもらいたいというところはありました。そういう女の人っていますよね。
しかし、石坂浩二は、ただ待っているだけの水戸さんではなく、照れ屋でツンデレではあっても自然体の新(あらた=水前寺清子の役名)を選んだのです。
白い巨塔
田宮版「白い巨塔」で最も好きなシーン。30分過ぎ。
— 猫足(タマ、タマ) (@backto1963) 2018年2月12日
浪速大学を辞した里見のアパートに、大河内教授が突然現れ、近畿がんセンターへの周旋を持ちかける。
人の職を心配しポストまで気にかける、私信のない大河内の姿に胸が揺さぶられる。
上村香子の表情もいいなあ。 https://t.co/9sDff8RaID
白い巨塔(1978年6月3日~1979年1月6日、フジ)では、里見脩二(山本學)の妻役でした。
受け持ちでもない患者のために、財前五郎(田宮二郎)に不利な証言をして、大学を追われる里見脩二をどうしても理解できない、かといって離婚するわけでもない、これまた「普通の女性」を演じました。
その一方で、里見脩二の良さを理解し、一方的に愛してしまった東教授(中村伸郎)の娘(島田陽子)には、「里見を取らないで」と、ものすごい形相で追い払う強さも見せました。
もちろん、自分の立場としてそれは当然なのですが、だったら、里見脩二にとって自分はどうあるべきか、というところで、割り切りができない人間としての弱さや不完全さも解決しなかったところはリアリティがあって面白いと思いました。
上の引用されている動画、オープニングまでの1分を見ただけで、素晴らしい演者たちによる、いかに内容の濃い熱いドラマかというのがわかります。
⇒『白い巨塔』(1978年版)紳士然としている人間こそ裏がある!?
⇒『白い巨塔』、田宮二郎と児玉清の脚本を超えた対決が楽しみだった
この動画に映っている鵜飼教授(小沢栄太郎)も、今日が生まれた日です。
上村香子さん、どんなドラマを覚えておられますか。
俺たちの旅 VOL.1 [DVD]
白い巨塔 [DVD]
上村香子、『俺たちの旅』の紀子さんや『ありがとう』の水戸さん・・・とても魅力的な顔立ち、表情をする方なのですね。しかし上村香子という名前、憶えがあるようなないような。『俺たちの旅』はじめ、観ている作品は少なからずあるのですけれど。時代劇も多く出ているといいますか、どちらかと言えば、時代劇中心の女優という観もありますね。こお顔立ちと雰囲気で時代劇へ登場したら、それはとても素敵だったのだろうと想像します。
>一時期は昼メロの女王
そうなのですか!この方が昼メロとは、観たらきっとわたしもよろめいていたことでしょう。昼メロというジャンルもすっかり無くなってしまいました。今あるのは下品な情報番組ばかり。昼メロは何と言いますか、愛敬がありましたよね。
>トレンドアフィリの芸能記事なんて、実に薄っぺらいものです。
まったくその通りです。しかしそれでもけっこうなアクセス稼いでいたりするから困ります。要するにその程度の情報で満足し、和勝田つもりになる程度の情報弱者だらけだということでしょうね。
>お嬢さん女優という書き方
レッテル貼りですね。「プッツン女優」とか言われた人もいましたが、こうしたレッテルでイメージが固定されてしまうという現実的な弊害も多々ありますから、見過ごせません。
>オープニングまでの1分を見ただけで
そうですよね。映画でもドラマでも、冒頭を観ただけで、密度の濃さが現在の作品とは段違いなんです。この大きな差についてはもっともっと知られるべきですね。
・・・
「深部体温」という言葉も今回初めて知りましたし、ある意味毎日学ぶことばかりです。数字にしても他の様々な要素にしても、ちょっとの変化があると、(もっと悪くなるんじゃないか)と想像してしまいます。これはわたしの生来の気質で、とても神経質なのです。神経質でよかった面もありますが、神経質に呑み込まれてしまう時期も多くありました。これも間違いなく家庭の雰囲気、特に父親の性格の影響が大きいという自覚があります。
>心から笑ったことはありません。
奥深いお言葉です。とても多くのことを考えさせていただけます。わたしはどうなのか、間違いないことは、いっぷく様とは比較にならないほど大甘の人生、大甘の人間性であるという現状は痛感しております。しかしなお少しずつでも向上せねばと、心していきたいです。
>100%完璧にというのはやはりむずかしいですね。
難しいです。特に高齢になってくると、しょっちゅう何らかの体調不良を訴えるものでして、それらすべてを病院行きの対象としていたらキリがないというのはあります。今回は本当に、我が家でわたしがすぐそばにいた時間に発作を起こしたことが不幸中の幸いでした。外出中になっていたら、目も当てられない状況になっていた可能性もありました。
>「カタカタうるさくて耐えられない」
そうなのですか。わたしの母はその辺にはあまり文句を言わないです。その代わりでもないですが、ちょっと元気になるとベッド上でもいろいろ動こうとして大変です。「院内事故で元の木阿弥」とかにならなければと毎日冷や冷やものです。
母はここ数年、頭部MRIで「狭くなっている部分はあるけれど、今のところ特段の治療の必要はない(薬は飲んでます)」ということで来ておりますが、今回心臓がこれだけのことになっていたので、またいろいろ検討し直さねばと考えております。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-03-27 03:08)
『白い巨塔』では、お父さん役の北村和夫さんが
敵の弁護士役でしたね。
by 犬眉母 (2019-03-27 05:20)
清楚な感じの俳優さんでした。
白い巨塔みてました。
by ヤマカゼ (2019-03-27 06:11)
そういえばこの方浜畑賢吉の奥様でしたね。ファンだったのに忘れてました(^^;ドラマでは良く拝見していましたよ。俺たちの旅は欠かさず見ていました。ありがとうも記憶に残っています。脇役でも存在感のある素敵な女優さんだと思います。最近はお見かけしませんが・・・
by エンジェル (2019-03-27 09:00)
うーむ、好みのタイプなのだが記憶に無いなぁ(^_^;)
by pn (2019-03-27 09:50)
こんにちは!
上村さん、TVに出始めたころ可愛いなと
思いましたが、なんとずっと上のお姉さんでした!
by Take-Zee (2019-03-27 16:13)
上村香子さんは、声が可愛らしい方でした。
by ヨッシーパパ (2019-03-27 19:28)
上村さん、お名前を存じ上げませんでした…
by ナベちはる (2019-03-28 01:10)